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いま日本で一番進んでいるのは「地方」

これからの新しい”ふつう”を作り出すことができるのは、間違いなく田舎です。

2週間くらい前に、『関係人口』がテーマのイベントに行ってきた話を書きました。

そのイベントのスピーカーが藤本さんという方で、元々いろいろと知りたいと思っていた方だったのものあり、その場で販売されていた藤本さんの著書を帰り際に買いました。

ということで、今日からその魔法をかける編集の感想について、書いていきたいと思います!

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藤本さんについては、上のnoteで簡単に紹介させてもらったんですが、一言で言うと『編集×ローカル』の領域で長年活躍されている方です。

拠点は兵庫県に置きつつも、日本全国いろんな地域と関わりながら仕事をしています。

それで、藤本さんがローカルを主戦場にしている理由のひとつは、冒頭でも引用させてもらったように『いまから新しい”ふつう”を生み出していくことができるのは田舎』だと考えているからです。

本中では、

あたらしい何かを作ろうというとき、実のところ一番大変なのはすでに出来上がったものを壊すこと。

とも言っています。

だからこそ、藤本さんの代表作のひとつに秋田県から発行されていたフリーマガジンがあるのですが、そこで秋田を選んだのも『秋田県が少子高齢化・人口減少日本一だ』ったからと、本中で明言しています。

日本はこれから、どこの場所でもより少子高齢化・人口減少が加速していきます。

そのトップを走る秋田で、少子高齢化・人口減少社会に対する向き合い方を提示することができれば、それがそのまま他の地域のロールモデルとなることができる、つまり『新しい"ふつう"』になることができるじゃないかと考えて、藤本さんは秋田県に目を付けました。

もう少し視野を広げてみると、たまに日本全体の少子高齢化・人口減少に対して『どうせ他の国も数十年後には同じ状況に直面するんだから、そういう意味で日本は課題先進国だ!』みたいことを言う評論家の方などがいますが、まさにその国内版って感じです。

上のnoteのタイトルの『日本が東京から学ぶことは、もう何もない』も、ぼくがそのイベントで藤本さんに質問した際に返ってきた言葉の一部なんですが、こことも通ずるところがありますね。

東京のような『数字』に絶対的な価値を置いた、発展・拡張的な価値観は、もう今後の日本には合わず、むしろ未来を走っているのは地方だということです。

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あと、この本に書かれているわけではないですが『都会と田舎』みたいな切り口で、ぼくが最近なるほどなーと考えさせられたツイートも紹介しておきます。

小倉ヒラクさんという、山梨県を拠点にこれまた日本中を飛び回られている『発酵デザイナー』という肩書の方なのですが、

ツイート中に出てきている『過剰な自由』というのは、都会特有の『なんでもある』状態がゆえに引き起こされる現象だなーと。

ぼくはそういった『溢れている人や情報やお金』を求めて、来年から東京に行くわけですが、それらの洪水に飲み込まれず、ちゃんと乗りこなしていく気概を持ち続ける必要があるなあと、この小倉さんのツイートを読んで改めて思いました。


ということで、後半少し脱線してしまったんですが、『東京(都会)=先進的』『地方(田舎)=遅れている』という固定概念は、もしかしたらもうリセットしたほうがいいのかもしれないなあという話でした!

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