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お酒もタバコもギャンブルもやらない

10代の頃は大人の世界にとても憧れました。

早く大人になって、知らない世界を見てみたい。そしてその憧れの世界で輝きたい。

そういった思いをずっと抱えながら過ごしていました。

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僕はお酒もタバコもギャンブルも一切手をつけません。

お酒はかつては飲んでいたものの、この2年ほど一滴たりとも飲んでいなく、タバコは一度もくわえたことすらありません。ギャンブルは宝くじすら買ったことがありません。

大人の代名詞とも言われるこれら三つに手をつけない理由はいくつかあります。

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◆お酒◆

まずはお酒を飲まないことについて。

以前このような投稿をしました。

僕は体質的にはお酒は飲めます。ただ、なくてもいいかな、という感覚になったことから、お酒を辞めました。

辞めてからのメリットはとてもたくさんあるし、飲んでいなくたってお酒の場は楽しいものです。時間がフルに使え、翌朝に持ち越さないことなど、これ以上ない幸福感があります。

長らく口にしていないと飲みたいという欲望は完全になくなるため、我慢をすることもありません。

今滞在しているジョージアはワインが有名で、多くの人たちがワインを嗜んでいますが、そもそもワインの味が苦手だった僕としては飲みたいという気持ちが一切湧いてきません。

ただ、飲み会は好きだし、飲んでいなくてもみんなと盛り上がりたいから、そういった場に行きたい気持ちはあります。

◆タバコ◆

次に、タバコを吸わないことについて。

これは僕の家系であったり、時代の変化が理由としてあります。

かつて僕の父は愛煙家でした。今はもうやめているけれど、よくタバコの臭いにおいを家の中で充満させていて、子供の頃からタバコに対して不快感を抱いていました。

僕はタバコのにおいを良い匂いだと思ったことは一度たりともなく、ただただ「くさい」としか思っていません。だから最初から吸う意志はありませんでした。

でもおそらく10年、20年前に生まれていたら手をつけていた可能性はあります。ハタチ前後の頃の僕は周囲に流され、みんなと同じ行動をしていた人だったからです。

ただ、時代が変わり、僕が高校生の頃には既に、かつてのようにタバコが当たり前の時代ではなくなっていました。というより時代遅れ、というイメージがつき始めていました。

同じ高校ではタバコを吸って停学になり、進学に響いてしまった人がいて、心底ダサいと思っていました。

流行ってないからやらない。そんな理由からタバコに手をつけることがなく今に至っています。

お酒やタバコは特に健康のことを取り沙汰されますが、僕がやらない理由は健康とはあまり関係がありません。でも結果的に少しばかり健康への気遣いになっていたことは嬉しく思います。

もう亡くなってしまったけれど、僕の祖父はかつて肺癌を患っていました。原因はタバコです。

昭和のモーレツ時代を中小企業の社長という立場で過ごし、接待などの社交の場が多かったと聞きました。そのような状況で、ストレスも溜まっていただろうし、過度にタバコを吸ってしまったのでしょう。

祖父の闘病生活も見ていた以上、タバコを吸わないことでそのリスクを少しでも避けたい、とも思っています。

◆ギャンブル◆

そしてギャンブルをやらないことについて。

これはただ単に機会がなかった、というそれだけに尽きます。

両親や仲良くしてくれた人たちがみんなギャンブルに行かない人でした。ギャンブルにハマった友達は、手持ちのお金がなくなっていき、徐々に会う機会はなくなっていきました。お金の切れ目は縁の切れ目でした。

宝くじすら買ったことすらない自分にとって、カジノや競馬、パチンコなど、すべて異世界です。

ただ偏見はなく、やりすぎなければ大丈夫だと思っているし、今後の人生で手をつける可能性はあります。

他の二つと違って、健康上の被害はないけれど、高い中毒性があり、人との関係性にもつながっていくものだから、それだけは十分に気をつけたいと思っています。

また、僕はこれら三つに手をつけていないけれど、これらを好きな人たちを否定する気はありません。あくまで自分が好きでその選択をしている結果に過ぎません。

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これらの大人の嗜みに手をつけないことは良いことばかりではありません。

僕がかつて抱いていた大人への憧れを十分に満たせないためモヤモヤした感覚があります。この感情はお金持ちになったり、名誉を手にしたからと言ってカバーできるものでもないように思います。

また、ただでさえ真面目な自分にとって、この傾向はより一層自分を真面目にする側面を持っており、自分で自分のことをつまらない人間だと感じてしまうこともあります。

だったらまたお酒を飲めば良いじゃないかと思うかもしれないけど、それもまた違う気がします。ステレオタイプにハマりたいわけではないし、自分なりに自分の生き方をしていきたいと思っています。

おそらくそういった一種の葛藤が、海外での生活であったり、フルマラソンやヒッチハイクなど少し無茶なことをしてきた行動に現れているのかもしれません。

自分の人生を歩んでいきつつ、人との関わり合いも大切にしていきたいです。

大人の嗜みに手をつけなくても、キャッチーで取っ付きやすい面白い大人になれるよう、もっともっと楽しいことを探して挑戦していけたらいいなと思います。

そして新しい大人像をつくれ、若い人たちにこういったスタイルの生き方もあると興味を持ってもらえたら、これ以上のことはありません。

そうやって考えながら今日も生きています。


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サムネイルの撮影場所はダンシング・ファウンテン広場(バトゥミ)

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