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「何もない」ところから良いものが生まれる。

新しいことを始めようとするとき、「何もないから」とか「持ってるものがないから」と思って、ためらうことがあるかもしれません。でも、心配しなくて大丈夫です。実は「何もない」状態だからこそ、素晴らしいものが生まれる可能性があるのです。

今回は、何もない状態からスタートすることの魅力について考えていきます。


何もないからこそ創造性が生まれる

「何もない」という状態は、どうしたらいいかを考えるきっかけを与えてくれます。何もないからこそ工夫が生まれるのです。考えるほど、工夫すればするほど、新しいアイデアが浮かぶのです。

たとえば、料理をするとき、冷蔵庫にほとんど何もない状態から始めたとします。この状況は、「今あるもので何を作るか?」という問いかけを促します。限られた材料から新しいレシピを考え出す必要があり、これが創造的な発想の始まりです。ここで生まれるのは今までにないユニークな料理かもしれません。

このように「何もない」状態は、自分自身で考え、工夫し、創造する機会をもたらします。受け身でいるのではなく、自ら積極的に行動することに大きな価値があるのです。


制約のない自由が多角的な視点を生む

「何もない」ということは、余計なしがらみや先入観がなく自由に物事を進められるメリットがあります。この自由が、あやゆる角度から物事を捉えることを可能にして、思いもよらないアイデアが生まれる土壌となります。

たとえば、ビジネスで新しいプロジェクトを始めるとき、既存の枠にとらわれないで全く新しいアプローチができます。これは、従来の方法に固執せず多様な視点からアイデアを生み出す機会を提供します。

何もない空間で考えてみましょう。たとえば、空っぽの部屋があるとします。この空間には、何を置くことも、どのように装飾することも可能です。インテリアデザイナーにとってこのような空間は、自由に創造できるキャンバスのようなものです。制約がないため全く新しいデザインや機能を考え出すことができます。

このように「何もない」という状態は、制約から解放された状態ですので、自分の思考や創造性を最大限に発揮でき、新しいアイデアやソリューションを生み出すことができます。


恵まれた環境が創造性に与える影響

一方で、恵まれた環境、つまり最初から多くのリソースや選択肢が与えられた状況は、時として僕たちの考える力を制限します。既に手元にあるものに依存することで、新しいアイデアを考えるのが難しくなることもあります。

もちろん、恵まれた環境は強い味方であることは確かです。しかし、僕たちは時にその恵みに頼りすぎてしまい、新しい挑戦を見逃すことがあります。ここで大切なのは、既存の枠にとらわれない自由な発想を持つことです。そのためには、既成概念を超えて、冒険的な思考でアプローチすることが、新しい創造性を引き出す鍵となります。


アメリカの「何もない」から創造した文化

1970年代のアメリカ。特にニューヨークのサウスブロンクス。この貧困地区では、黒人コミュニティが「何もない」という状況を独自の創造性で克服しました。彼らはとにかくお金がなかったのです。しかし、それを逆手に取り、「どうしたら楽しめるか?」という問いに答えを出していきました。

彼らは「お金がない=何もできない」とは考えず、身の回りにあるものを最大限に利用して楽しみを見出しました。子どもたちは廃墟となった建物を遊び場としてジャングルジムや遊園地のように使いました。また、多くの人々はラジカセを使って、ラジオの音楽に合わせて街角や公園でダンスを楽しんだり、自分のレコードプレーヤーやレコードを公園に持ち込み、手作りパーティーを開いたりしました。これらのパーティーはやがて、ラップミュージックやブレイクダンスの誕生に繋がりました。

これらの文化活動は、今では「HipHop」として知られ、世界中で親しまれる言葉となりました。これは「何もない」という状況から生まれた、驚くべき歴史的出来事なのです。

関連記事リンク:この素晴らしい歴史については、以前にアップした記事がありますので、ご覧ください。


まとめ:空白のステージで新しい挑戦

「何もない」状態から始めることは、まさに一枚の白紙に自由に描くことに似ています。限界がなく可能性は無限大。あなたの思考がそのキャンバスを色鮮やかにしていくのです。

空白から生まれるのは、ただの何かではありません。それは、あなた自身の独自性、思考、情熱が結集した、まったく新しい創作物。これまでにないもの、誰も思いつかなかったものです。

だから、「何もないから」とか「持ってるものがないから」と思って、ためらうことはありません。それは、無限の可能性を秘めた創造の始まりなのです。あなたの内に秘められた創造性を信じて、この空白のステージで何ができるか挑戦してみてください。きっと、素晴らしいものが生まれます!


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