曖昧だけどそこにあるもの

死と生の境界線、あの世とこの世の境界線なんて、そんなもの存在しないんじゃないだろうか。


例えば湖にざぶざぶ入っていったとき、なんの予告もなく不意に足が着かぬ深さにまで落ちていくような。例えば森の深くへわけいって気が付けば迷子になっているような。そんな曖昧なものなんじゃないだろうか。

けれど、そこには確かに死が存在している。
自分自身の死であろうと、他人の死であろうと、それはあまりに突然で緩やかで曖昧なんだろうと思う。

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