人生戦略2

マイナス思考をチェックするテスト【最強マニュアル19】

 思考があなたをプログラムする力がどれほど強いか、考えてみよう。私たちはみな、日がな一日、他の人と対話しているが、もっとも活発に対話を行う相手は自分自身だ。10人の人間と一日中べったり一緒に過ごす日があったとしても、あなたが毎日、朝から晩までともに過ごす相手は自分自身だ。

 私たちは、自分の人生で結びつきのあるほかの誰かよりも自分自身と長く対話し、他の人よりも自分自身をプログラムしている。頭の中で、何度も同じテープを流している人もいる。テープが終わりまでいくと、切れ目のない輪のように、また最初に戻る。

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 この自分自身との対話―─自分をプログラムする対話―─がマイナス思考のものであれば、行動の結果がお粗末でも何ら不思議はない。自分自身との対話の中に「マイナス思考の独り言」が含まれていれば、自ら必要のない障害を作っていることになる。マイナス思考の独り言の典型的な例を紹介しよう。

●私にはそれだけの頭がない
●この人たちのほうが、私よりずっと面白いし、知識も豊富だ
●私はこの人たちほど立派じゃない
●私は成功したくてもできない
●私はいつもあきらめてしまう
●私が何をしたところで、どうにもならない
●彼らはもう心を決めているから、私には彼らの気持ちを変えることができない
●私はただ流されて生きているだけだ。何も変わらない
●私がどんなにマヌケか知られてしまうだろう
●私は女だから、どうせ耳を傾けてもらえない
●これをするには、私は若すぎる
●これをするには、私は年をとりすぎている

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 あなたが行う、それも毎日行うとりわけ重要な選択は、他の人にどんな自分を見せるか決めることだ。誰にでも「世の中での存在のかたち」がある。誰にでも表情や態度があり、人と接する時、決まった役割や物腰を選んでいる。

 それを個性と呼ぶ人もいれば、スタイルと呼ぶ人もいる。これは、あなたが取り組むべき問題の中でも、とりわけ重要だ。というのも、あるかたちで他の人と関わると、向こうもそれに関連した一定のスタイルで応える傾向が強いからだ。

 つまり、毎日、こうした選択やほかの何百という選択をする時、あなたは世の中での自分の経験を決める一因となっているのだ。あなたの選択によって世間の対応が決まる。

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『史上最強の人生戦略マニュアル』
きこ書房

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