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病院の治療に依存しきりだと「人生100年時代」にうまく適応できない可能性が高い理由と、新しい時代の病気との向き合い方について

かつては、社会的にステータスが高い会社に入ったり、結婚して子どもを作ったり、車やマイホームを購入するといったことが幸せなことなのだと、誰もが信じて疑わなかった時代がありました。

しかし、時代とともに世の中の価値観はどんどん変化しています。

高学歴で誰もが知っている有名な会社に入社した人が自ら死を選んでしまったり、結婚しない人やマイホームや車に興味を示さない人が増えていることからもわかるように、これからは、「社会が用意してくれたまやかしのモデル」ではなく、本当の意味で自分にとっての幸福とは何かを、それぞれが探し求めなくてはいけない時代になってきました。

目標とする生き方のモデルが無く、どう生きていけばいいのかわからない宙ぶらりんの状態は、多くの人の心に漠然とした不安をもたらしているようです。

さらに、将来を不安にさせる切実な問題があります。

それは、寿命が延びるとともに、働かなくてはいけない期間もどんどん延びていくという誰もが避けられない問題です。

あなたは、80キロマラソンの走り方やペース配分のままで、100キロマラソンを完走することができると思いますか?


これから世の中は人生100時代に突入していくと言われています。

人生100年時代とは、英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットンさんが長寿時代の生き方を説いた著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』で提言した言葉です。

グラットンさんは「過去200年間、人の平均寿命は伸び続けており、そこから導かれる予測によれば2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きする」という仮説を元に、これまでの80歳程度という平均寿命を前提に考えられてきたライフスタイルを、大きく見直さなければならない時期にきていると主張しています。

もちろん誰もが100歳まで生きられるわけではありませんが、今後、テクノロジーの進化がより加速することを考えると、これまで以上のスピードで寿命が伸びていくことは間違いありません。

寿命が伸びることが分かっているのに、前時代的な価値観のまま生きていくということは「80キロ(歳)マラソンの走り方やペース配分のままで、100キロ(歳)マラソンに挑むようなもの」なので・・

そんな無謀な生き方を続けていけば、人生の後半戦で身体にガタがきてしまうことは想像に難くありません。

80キロ地点に近づいて、やっとゴールだと思った矢先に「ゴールは20キロ先ですよ」と言われたとしたらどうでしょう。

そんなの地獄でしかありませんよね・・

もちろんこれは例え話ですが、寿命が延びるということを想定した上でライフスタイルを見直さなければならない時期に来ていることは現実です。

いくら、人生の前半で社会的なステータスやお金を手にしたとしても、後半で大きな病気を患ってしまったり、介護が必要になったり、寝たきりになってしまえば、総合的な人生の幸福度はかなり低くなってしまうでしょうしね・・

命を削ってでも実現したい強烈な信念を持って生きている人は別として、歳を取ってもできるだけ長く仕事を続けていきたいと思っている人は(年金もどれくらいもらえるかわからないですし・・)、これからの時代にうまく適応できるように、少しずつライフスタイルを見直していく必要があると思います。

何といっても世界で最も高齢化が進んでいるのは日本ですしね。

対症療法の本質


では、具体的にどんなところからライフスタイルを見直していくべきでしょうか。
私が提案したいのは、病気との向き合い方をアップデートしていくことです。

これまでの時代は、病気になったら病院へ行くのが当たり前でした。

もしかするとあなたも、症状を薬で抑えたり、手術で患部を切除するいわゆる対症療法が、病気と向き合う唯一の方法だとこれまで思ってきたかもしれません。

しかし、これからやってくる人生100年時代においては、対症療法だけで健康を維持し続けるのは、かなり難しくなってくるのではないかと思っています。

なぜなら、対症療法が得意としていることは、本質的には「応急処置」だからです。

対症療法が世の中に広く認知されるようになったキッカケは戦争だったと言われています。
なぜなら、戦時中、ケガをしたり感染症になった兵士たちを素早く手当てできる対症療法が大活躍したからです。

これはとても画期的なことだったでしょうし、対症療法のおかげで命が助かった兵士も大勢いたと思います。
しかし、現代の日本は幸いなことに戦争状態ではなく、ケガや感染症の可能性もそう高くはありません。

そんな時代において治療の選択肢が、効果が一時的で副作用もある対症療法しかない・・という状況は、病気が治る可能性を自ら狭めてしまっていると言えるのではないでしょうか。


では、多くの人ができればあんまり考えたくないと思っているであろう・・未来について、少しだけイメージしてみましょう。

もしあなたがこれからずっと、副作用がある薬で無理やり症状を抑え続けたり、医師に言われるがまま手術を繰り返したとして。
そのような、いたるところにメスが入った身体で、100キロ(歳)マラソンの後半まで体力(健康)を維持できる自信がありますか?

個人的には、土台としての身体がかなり丈夫な人や、そこまでストレスを感じないで済む生き方をしている人以外は、なかなか難しいのではないかと思うのですがあなたはどう思いますか。

対症療法で一時的に症状を抑え続けるような生き方であっても、かつてのように60代で定年を迎え、あとは年金だけで悠々自適に生活できる時代であれば話は別です。

しかし残念ながら、年金など当てにできない私たちの世代は、定年した後もできるだけ長く働き続ける必要があります。

どれくらい働き続ける必要があるかというと、リンダ・グラットンさんによると「多くの人が80歳近くまで働かなくてはならなくなる可能性がある」そうなので、あえて汚い言葉で表現しますが「このままでは、マジでやばい」わけです・・

繰り返しになりますが、寿命が伸びることが分かっているのに、価値観をアップデートしないということは「80キロ(歳)マラソンの走り方やペース配分のままで、100キロ(歳)マラソンに挑むようなもの」ものです。

そんな無謀な生き方をして、人生の後半戦で苦労しないためにも、私が提案したいこれからの時代の病気との向き合い方は、東洋医学と西洋医学の優れた部分を取り入れていく生き方です。

人生100年時代の病気との向き合い方


例えば、あらゆる慢性病に強く「養生」という概念を重視する東洋医学で心と身体の健康を維持しつつ、どうしても耐えられない症状が現れた時や精密検査が必要な時、患部を切除したほうがメリットがある時などに西洋医学を利用するのです。

養生とは、健康な状態を保つように心がけること。
または症状を緩和しようと努めることを意味する言葉ですが、100年近い人生を後半までバテずに走り抜けるためには、病院だけに頼るのではなく、東洋医学の養生という考え方を取り入れることで心と身体をメンテナンスしていくことが大切だと考えています。

病気との向き合い方をアップデートし、これからコツコツと心と身体の健康に投資していけば、健康寿命(介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間)が延びる可能性は間違いなく高まります。

そして、その形のない資産は、間違いなく「未来のあなたを支えてくれる」はずです。

なぜなら、これからやってくる超長寿時代において、最も費用対効果が高い投資先は間違いなく「心身の健康」だからです。

老後のためにせっせとお金を貯めることばかりに気を取られている方も少なくありませんが、介護が必要になったり、寝たきりになってしまえば、いくらお金を持っていたとしても不安は増すばかりでしょうし、老後をおだやかに過ごすことなどできないはずです・・

しかし、心身が健康でさえあれば、ある程度歳を取っても働いてお金を稼ぐことだってできますし、趣味に没頭したり、家族や親しい友人たちとのコミュニケーションを楽しむことだってできます。

つまり、「健康は明らかにお金よりも価値が高い」わけです。

スマートフォンが世の中に現れた当時、ここまで普及することを想像できた方は少ないと思いますが、これからの世の中は本当に先が読めません。

そんな不安な時代だからこそ、心身の健康という時代に関係なく価値があるものを大切にすることが、これからの時代に適応するということなのではないでしょうか。

ということで、養生的な生き方にご興味がある方、人生100年時代に身体的な面でうまく適応していきたい方お待ちしております。
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