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栄養学・スポーツの本 from君羅文庫【食べ物のことについて毎日考えた】

これまでの人生の中で「栄養学」に興味を持つきっかけとなるイベントがあり、管理栄養士として活躍することを夢見て医療栄養学科に入学してくる学生さんがたくさんいます。

また最近では、自身のスポーツ経験や部活のマネージャーの経験からスポーツ分野でのアスリートの栄養サポートをしたいと考えて管理栄養士を目指す学生さんも増えてきました。

君羅文庫では、栄養学やスポーツ栄養学、スポーツに関連する本も紹介してきました。今回は、君羅文庫50選の中から【栄養学・スポーツ】にまつわる本についての君羅の紹介文を掲載していきます。


『アスメシ』

原作 見原由真 作画 小川錦 / 講談社

柔道界期待の高校生アスリートの保志まひろを料理ブロガーの義理の父・保志太一がスポーツ栄養学に基づく、アスリートのための食事「アスメシ」でサポートする、スポーツ×食事を描くマンガ

アスリートの体づくりのためになる美味しそうな「アスメシ」がレシピ付きで出てくるのはもちろん、スポーツや家族、友達に関する「つながり」を感じることのできる感動がたくさんつまってて良い!
「アスパラ」「親子丼」「ベーグル」グッと来ました!
太一さんが、器械体操経験者っぽいのが気になる!
(君羅はずっと器械体操やってたので!) 

さらに2巻の中では、君羅の所属する医療栄養学科の食品機能学研究室で研究し、箱根駅伝出場を決めた城西大学男子駅伝部の選手たちも摂取する「コラーゲンペプチド」が登場するんです!
大好きな漫画に自分が研究する食品が出てくるなんて感動です!!
どこで出てくるかぜひ読んで探してみてくださいね!

マンガは楽しいから読むというのはもちろんなのですが、絵と文字で情報が入ってくるので、知識や情報を得たい時のインプットにはもってこいなんですよね。

気になった方、ぜひ読んでみてください!


『栄養学を拓いた巨人たち』

杉晴夫 / 講談社

教科書に出てくる栄養素や体の仕組みが、いつ、どのように発見され、解明されてきたのかを知ることのできる一冊です。
研究者たちの命をかけた研究によって確立されてきた栄養学の歴史に目を向けることで、医療栄養学科での学びも一層深まることと思います。
医療栄養学科では、「第七番目の栄養素」を見つける研究も行われていますよ!


『EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅』

スコット・ジュレク/NHK出版

皆さんは「ヴィーガン」を知っていますか?肉や魚を食べないのはもちろん、卵や乳製品も食べずに植物性食品のみを食べる「完全菜食主義」のことです。
もしもこの「ヴィーガン」で100マイル(約160km)レースを走るアスリートがいるとしたら⁉️
今回ご紹介する本の著者スコット・ジュレクは世界各地の100マイルレースやアメリカ3522kmを世界最速で走破するなど世界的に著名なウルトラマラソンランナーです。彼は、ヴィーガンであることも知られており、本書では、スコット・ジュレクの生い立ちからレース中の心情、そしてヴィーガンとしての食生活までが明かされた1冊です。
君羅もランニングを嗜みますが、参加するのはフルマラソンまでです。がしかし、本書の中のスコット・ジュレクの苦しい精神状態とそれを乗り越えて走る「求道者」のような描写、単純に走ることを楽しむ姿を見ていると、とてつもなく長ーい距離のレースに出たくてウズウズしてきてしまうほどの興奮を覚えます!
スポーツ栄養に興味のある学生の皆さんは、世界のトップアスリートの中にはこんなに凄い人がいるのかと驚かされる一冊となると思います。
元々はファストフードも食べる食生活からなぜヴィーガンになったのか、また日本の仏教やおにぎりについての記述から幅広い知識や人とのつながりも知ることのできるまさにスコット・ジュレクの走る・食べる・生きるが詰まった1冊ぜひ読んでみてください!


『走ることについて 語るときに 僕の語ること』

村上春樹 / 文藝春秋

村上春樹さんの本で読んだことがあるのは、この本と『風の歌を聴け』のみですので、いわゆるハルキストとは言えない僕ですが、ランナーという共通点からとても共感しながら読んだ大好きな本です。

村上春樹さんが走ることについて語りながら、どのようにして小説家になったのか、なぜ走ることが創作のために必要なのかなどが語られているエッセイです。

まずタイトルのリズム感が心地よいです。
そして、フルマラソンを走ったことのある人ならわかる終盤の感情を見事に言語化されているところにもとても共感します。何に対しても腹が立つんです笑 「我走る、故に、我あり」「僕は僕であって僕でない」「ひざだってたまには文句を言いたくなるだろう」などのフレーズにも目が止まります。

村上春樹さん自身の「墓碑銘」を考えるところは、妙に納得してしまいます。

この本を読んでウルトラマラソンにチャレンジしようと考えたのは僕だけではないはず。 走る人だけでなく、自分の人生を考える時に読む本としても良いのかなと思います。ぜひ。



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