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ブドウ糖果糖液糖と果糖ブドウ糖液糖の違い


こんにちは、ちょらです。

最近まで「果糖ブドウ糖液糖」と「ブドウ糖果糖液糖」は同じものだと思っていました。笑

でも僕と同じ人はいると思うので、恥ずかしい目に遭う前に正しい知識を簡単にご紹介します。

ですがその前に知っておいてほしい知識が2つあります。
それは、「糖類の中での甘味の順番」「果糖の身体への悪影響」です。

糖類の甘さの強いものはどれか?

糖質の種類は、
単糖類のブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトース
二糖類のショ糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)
多糖類のグリコーゲン、デンプン
の3つに大別されます。

この中で一番甘いのが果物に多く含まれる「果糖」です。
ついでショ糖(砂糖の約97%がショ糖)、ブドウ糖の順になります。

果糖>ショ糖(果糖とブドウ糖が1:1)>ブドウ糖


果糖の身体への悪影響

果物は摂りすぎなければ体に良いとされていますが、果糖単体は体に悪く、老化物質であるAGEsを産生させます。
AGEsは体内の糖とタンパク質がくっついた「焦げ(糖化反応)」のようなものです。
近年ではアンチエイジングという言葉が流行っていますが、これはAGEs(エイジス)に対抗(アンチ)するという意味です。

果糖はブドウ糖の10倍のAGEsを産生するので、それだけ体に悪影響をもたらします。

しかし、果物には食物繊維やビタミン、ミネラルが含まれており、果糖が単体で体内に存在する時間が短いため、食べ過ぎなければ問題ありません。


ただ怖いのが清涼飲料水などに含まれる「果糖ブドウ糖液糖」です。
清涼飲料水などの飲み物は食物繊維が含まれておりませんので、果糖の影響を直に受けます。

そのため、多くの加工食品に使用されている果糖ブドウ糖液糖には注意しなければいけません。

ここでやっと本題に戻ります。
異性化糖である果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖の違いを紹介していきます。

ブドウ糖果糖液糖と果糖ブドウ糖液糖の違い

簡単に言うと、ブドウ糖と果糖のどちらが多く含まれているかによっての違いです。
割合が多い方が名前の先に位置します。

ブドウ糖果糖液糖
ブドウ糖が果糖より多く、糖のうちの50%以上がブドウ糖のもの。

果糖ブドウ糖液糖
果糖がブドウ糖より多く、糖のうちの50~90%が果糖のもの。

これらの他にも高果糖液糖(果糖割合が90%以上のもの)や砂糖混合異性化液糖(砂糖を10%以上加えたもの)などがあります。


上記の結果をふまえると、ブドウ糖果糖液糖より果糖ブドウ糖液糖の方が果糖が多いため、甘味が強く、果糖によるAGEsの産生という悪影響を受けやすいです。

つまり、ブドウ糖果糖液糖より果糖ブドウ糖液糖の方が体に悪いと言えます。


最後に

果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖はどちらにせよ体に悪い物質なので、健康を意識するのであれば避けたいものです。

清涼飲料水、納豆のタレ、焼肉のタレ、ドレッシングなど日常的に使用するあらゆるものに含まれているので、成分表を確認する癖をつけるといいでしょう。


それではありがとうございました。
健康生活をおすごしくださいっ!


番外知識(果物について)

果糖はブドウ糖は違い、インスリンの影響を受けないので直接的には血糖値の上昇には影響しません。
吸収された果糖は体内ですぐにブドウ糖に変換され、エネルギーとなりますが、同時に脂肪として蓄えられやすいため、果物の過剰摂取は肥満になりやすいとされています。

果物は1日200g以下に抑えることを推奨されています。
りんご1個、バナナやみかんは2個程度が200gです。



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