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海外から日本へ逆輸入!?大阪のゴムメーカーがプロダクトに込めた、海外展開への想い

こんにちは!錦城護謨(きんじょうごむ)株式会社にて「KINJO JAPAN」プロジェクトと会社広報を担当しています、水田です。

切り子のような高級感ある見た目ながら、曲がるというギャップが他にはない“割れない”シリコーンロックグラス「KINJO JAPAN E1」。

ブランドスタート時はアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を通じて、大阪から全国のみなさまへ「驚きと感動」をお届けしてきたKINJO JAPAN。実はブランド誕生時より、日本のみならず海外展開を視野に入れたブランドづくり・ものづくりを計画していました。

今回はそんなブランド立ち上げ当時のことを振り返りながら、海外展開への想いと現状のご共有をしたいと思います!

海外から日本への”逆輸入”!?

ドイツ・フランクフルトで開催されたアンビエンテでのKINJO JAPAN全シリーズが机に並べられた様子
2022年2月 ドイツ・フランクフルトで開催された、世界最大規模を誇る国際消費財見本市 Ambiente(アンビエンテ)での展示模様

私たちの一作目となったKINJO JAPAN E1は、通常のゴム素材より何倍も高価で希少価値の高い『高透明なシリコーンゴム』を使ったラグジュアリーなデザインが特徴で、ゴムならではの使い心地と見た目のギャップに強いインパクトがあるプロダクトです。

日本ならではの高い技術を駆使し、海外の方をも驚かせるものづくりをする。そしてそれが話題となり、日本に”逆輸入”のようなかたちで届いたら面白いのでは?とメンバーで密かに狙いを持っていたんです。
私たちは「この価値をもってすれば、世界でも十分通用する!」そう確信しブランド立ち上げのスタートを切りました。

ガラスでは実現できない置き方で光を放っているKINJO JAPAN E1クリア
ブランド立ち上げ当初のイメージビジュアル


海をこえてKINJO JAPANを届けていく

シンガポール国立博物館内にあるSUPERMAMAの展示棚にレイアウトされたKINJO JPAN E1クリアとキンジョウブルー
シンガポール国立博物館内にあるSUPERMAMAでの展示販売

ブランド誕生時はコロナ禍であったこともあり、大阪を中心に国内各地で販売や展示などを積極的に行ってきました。
そんな状況もあって、なかなか海外での出展が叶わないところ、日本貿易振興機構(ジェトロ)運営の「TAKUMI NEXT 2022」に選んでいただきシンガポールでのテストマーケティングや展示販売、中国、マレーシア、台湾、ニューヨークでの取扱い交渉など地道に海外展開への歩みを進めてきました。
そのほかSNSでの発信が功を奏し、フランス パリにある有名セレクトショップでの取り扱いがはじまるなど、海を越えてKINJO JAPANを届けていく道を広げていきました。

TAKUMI NEXTについて
「日本らしさ」「匠の技」など、日本の各地域の技術や生活文化の特色を生かした魅力ある商材を生産・販売し、海外への販売を希望する中小企業・小規模企業者を対象に、海外への輸出を総合的に支援する日本貿易振興機構(ジェトロ)運営の取り組み。

世界最大規模を誇る国際消費財見本市「Ambiente(アンビエンテ)」への出展

ドイツ・フランクフルトで開催されたアンビエンテの木製の丸テーブルが目を引くKINJO JAPANブース
2022年2月 ドイツ・フランクフルトで開催された、世界最大規模を誇る国際消費財見本市 Ambiente(アンビエンテ)での展示模様

プロダクトデザイナーの小林さんとの出会いによって、「Ambiente(アンビエンテ)に出展すること」を海外展開への大きな一歩とし、それが2023年2月に実現しました。

『Ambiente(アンビエンテ)』ときいて、?マークの方もいれば毎年出ているよ!という方もいらっしゃるかと思います。もちろん私たちも、KINJO JAPANをつくるまで知りませんでした!

Ambiente(アンビエンテ)とは、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大規模を誇る国際消費財見本市で、全93カ国からの出展、来場者数は10万人以上(2020年実績)を誇ります。

シリコーンゴムでつくられたコースターのようなものとリーフレットと製品の箱

現地へは社長の太田、チームメンバーを代表し技術担当の吉年と広報の水田、そしてこれまでも自身のプロダクトにて同見本市に出展された経験もあるプロダクトデザイナーの小林さんとともに向かいました。
ヨーロッパでの初展示かつ、これまでにない来場者数を誇る大規模な展示は初めての経験でしたが、「どんな反応が実際に得られるのだろう」とドキドキよりワクワクが勝るそんな時間となりました。

「言語の壁」を超えて伝わる価値

実はプロジェクトメンバーは、英語が二言三言しか話せず…。通訳の方に、とてもサポートしていただきました。

5-6名がブースで商談している

しかし・・・・・
グラスを手に取って”ぐにゃり”と曲げるだけで伝わるんです

多くを語れなくても、このグラスの魅力が伝わったなと思う瞬間が何度もありました。改めて、小林さんのデザインと私たちの技術が掛け合わさった力を感じる機会となりました。

ブースに訪れてくださった方のなかには、「今年のアンビエンテの展示の中で、KINJO JAPANのこのプロダクトが一番だ」と言ってくださる方もおり、本当に感慨深い5日間となりました。

展示ブースに込めたミニマルな機能美

ドイツ・フランクフルトで開催されたアンビエンテにて木製の丸テーブルが目を引くKINJO JAPANブース

アンビエンテではブースの作り方にもこだわりました。
今回の展示では中央に“円卓”を設置し、どの角度から訪れてもお客さまとスタッフのコミュニケーションがとれ、グラスを見ることができるデザインにしました。

大がかりな飾り付けではなく、シンプルでミニマルな機能美を意識して。

実は展示のデザイン・アイデアも、プロダクトデザイナーの小林さんが手掛けてくださいました。シンプルな造りでありながら、体験と会話が生まれる空間づくりに、ただただ感激!感動!しました。

※円卓のかたちとデザインにもこだわり、オランダのアムステルダムから直送してもらった特別な一台でもあります!(贅沢!)

出展したからこそ見えてきたこと

ドイツ・フランクフルトで開催されたアンビエンテの木製の丸テーブルが目を引くKINJO JAPANブースに人が集まっている

今回出展したことで、法令の問題や生活様式の違い、海外向け食洗機への対応など次の課題もみえてきました。また、これまでのイメージと異なる製品カテゴリーのアイデアもいただき、興味深いきっかけをいただきました。
国内のお客様はもちろんのこと、海外のニーズにもお応えすべく、これから一つ一つ、着実に進めていきたいなと思います。

「Use It Your Way」を世界に広げる

木製の丸テーブルにKINJO JAPAN全ラインナップが並べられた机とロゴと手でグラスを握ったイメージビジュアルのボード

ブランドのコンセプトは「"使う"に自由を。- Use It Your Way -」。私たちは、使ってもらう人をあえて限定していません。

ゴムだからこそ、”いつでも、どこでも、どなたでも”使えるんです。
年齢やコンディション、使う環境も問わず、そしてそれが国をも越えて使っていただけたら、すごく面白いことだと思っています。
その価値を提供できるのが、KINJO JAPANだと思っています。

これからも日本・そして海外のみなさまに「驚きと感動!」をお届けしていきたいと思います!新しいプロダクトの開発、そして世界への挑戦も、引き続き応援いただけると嬉しいです!

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