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胃酸抑制剤&睡眠導入剤が、ヤバいことになっている

こんにちは。分子栄養学LoveクライマーのKinnyです。

私は、アキレス腱を切ってしまい、現在、絶賛リハビリ中ですが、整形外科に掛かったことで高齢者の世界を知ることになりました。

 そして、愕然…。 そして、危機感…。 

一言でいえば、
 
 ヤバい。

昨日は、ご高齢の方とランチ。そして、知ることになったこと…。

 1)胃酸抑制剤と睡眠導入剤の常用
 2)なんらかの特効薬への強い期待感 (情報弱者)
 3)間違った医療情報での効かないサプリ信仰 (情報弱者)
 4)緑茶での水分補給
 5)保険診療へのこだわり 

です。

1)胃酸抑制剤 ← 若いころと同じ食事内容が原因
高齢になると逆流性食道炎を感じることが少なくないようです。逆流性食道炎の原因は? 

  高脂肪食、アルコール、コーヒー、炭酸飲料、香辛料など、逆流性食道炎のリスク因子となる食品

です。これらを見ると、若いとき食べていたもの、です。つまり、若いときと同じ食事、が基本的には原因です。食道に穴が開いていない限り、放置していても、自然治癒しますが、これは、

  若いときとは別の食生活をしなさいよ

という、お知らせです。食生活を改めないでいると…?

胃酸抑制製剤を飲む=対症療法となってしまいます。もともと、

 消化力が下がってしまって消化できない

のが根本原因なのですから、

 ・食事の内容を消化しやすいものに変える
 ・抑制剤ではなく、消化剤を取る

のが根本療法です。

胃酸抑制剤

消化不良により、プロテイン不足に陥る

脳内神経伝達物質(セロトニン)が作られない

セロトニンができないので寝れない

です。睡眠導入剤で無理やり寝ている、と言う状態です。”眠剤”と略されているようです。医師も寝ないよりましだから、と処方しない訳にはいきませんが、依存性もあり、良くないです。睡眠薬は、中には依存性があるものがあり(ベンゾチアミン系)、長期服用によって、副作用で、一時的にであれ、認知機能、注意力、判断力の低下が生じることがあります。とくに高齢者の場合、認知機能低下が出やすいです。

認知機能に一時的にでも、問題が出ると、自信の喪失につながりかねません。

認知機能に一時的にでも障害が出ると、怪しげな商品を信じたり、詐欺にあったり、と付け込まれて、深刻なダメージを食らいかねません。高額おふとんを売りつけられたりしていますよね。

2)特効薬への期待

これは、私が個人的に感じたことです。若い人(私)の情報源に興味津々でした。

たぶん、高齢者向け健康雑誌や広告の基調となる感情が、一発逆転系なのではないかと思います。生活習慣病を防ぐ、なんらかの特効薬がある、という期待観を感じました。

現代の若い人は情報を持っていて、それさえ手に入れば、すべての問題が解決できる、みたいな期待があるようです。これは心身が弱っている証です。

情報弱者としてインターネットの広告に騙されやすいのは、この期待感のためではないかと思います。

3)効かないサプリ情報を信奉している

昨日、ご一緒した方は、アルファリポ酸の信奉者でした。

厚生労働省のサイトでは、はっきり効能が否定されていました。しかし、本人があまりに確信をもっているので、「効きませんよ」とも言えず…(汗)。情報弱者対策が必要です。

ここは信頼関係がないと、どうにもならないので、医師が病院の待合室などで、間違った情報に振り回されないように、きちんと情報を広げていくしかないのかもしれません。

もったいないのは、その10分の1の価格で、ビタミンCを一日3g取るほうがよっぽど健康体になれるということです。

4)緑茶での水分補給

カテキン信仰なんでしょうか?カフェインが入っている緑茶は、水分補給にはならず、むしろ脱水してしまいます。冷水で入れても同じです。

昔は、緑茶はし好品だったと思うのですが…。

水分補給には、麦茶を飲みましょう☆

5)保険診療へのこだわり

私は整形外科医療の術書の翻訳者や歯科医療でのセールスの経験があり、医療の裏側を知る社会経験を積むことができました。そのような医療業界で裏側を見たことがない一般市民が、保険診療に信頼を寄せるのは仕方がないことなのかもしれませんが、日本の保険診療で得られる医療は、

 生きていくだけがベースの最低限

であって、

 クオリティオブライフを向上させる

医療ではありません。当然ですよね。クオリティ…を求めると、際限がなくなるからです。

したがって、ご本人が得たい健康が必要最低限なら、保険で賄える医療だけでいい、ということになります。例えるなら、飢餓で飢えていた人が、飢えはしない栄養がもらえる、みたいな感じです。

しかし、現在のように、豊かになった日本で、

 ”生きてさえいえば幸せという幸福感”を持てるか?というと、かなり難しい”

でしょう。

■ ”みんなと同じ幸せ”を求める高齢者

私が登山ガイドなので、山の事情に詳しいので、山を事例に取ると、70代でピンピンしてロッククライミングや山登りをしているおじいちゃん、なんてざらにいます。そんな中で、ヨロヨロと町も歩けない人が、宝剣岳へ〇〇ガイドツアーに大量に押し寄せてきて、遭難者を出している。

その現実には、”ほかの人ができるなら、自分だってできるはず”という横並び思想があります。

もちろん、これが根拠がないことは自明ですが、人間の幸福の根本は、”周囲と比較して同程度の幸福が得れていること”なので、容易に否定できるとは思えません。しかも、日本では同調圧力はポジティブに受け取られています。そのために思考停止しているとも言えますが。

実際は、高齢でも、元気な人は、それだけ日ごろから

 ・運動習慣を失わず
 ・食事内容も良い

とパッと外からは見えない理由がある。

それらの根拠となる生活習慣がなく、むしろ、胃酸抑制剤や(栄養を捨てている)眠剤(無理やり寝ている)の常用で、悪い生活習慣で生活している人が、同じ体力があるはずがありません。

現代の保険医療で実現できるのは、

 最低限の健康=生きているだけの健康

であって

 みんなと同じ健康

ではありません。

 健康格差は、生活習慣格差。
 生活習慣格差は、情報格差

です。

保険医療の限界については、誰かに詳しい話を聞くというよりも、医療実態に関する、ご自身のプロアクティブな勉強が必要です。

参考:『心の病の「流行」と精神科治療薬の真実』 福村出版

■ 当方の意見

私のこれらの現実への処方箋と言うか、対処法は、

まず、マイナスを取り去る。
1)胃酸抑制剤を辞め、正しい食事をする
2)睡眠導入剤を辞める → 運動療法、ナイアシン療法、CBD療法
3)間違った医療情報 → 病院の待合室に正しい医療情報を置く
4)緑茶 → カフェインへの依存 → 正しい水分補給

次に、プラスを加える。
5)保険診療信奉 → 自分が得たい健康へ向けて運動と食事を整える

です。

これらは医療関係者だけでは無理そうで、家族など、近い人からの信頼関係に基づくアドバイスが必要そうです。

ご家族に高齢者がいる方は、ぜひチェックしてあげてください。


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