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カイロンの導き・・・癒しの韓国

ひと仕事終えて、遅めのランチ。腹ペコな感じだったので卵ふたつで大盛りオムライスを作って韓国ドラマを見ながら食べ始めた。2年ほど前に友人にオススメの韓国ドラマを紹介してもらってから、よく観るようになった。テレビは元々見ないしドラマは台湾の作品を観る程度で韓国の作品はほとんど見たことなかった。韓国ドラマといえば上海に暮らしていた頃に中文字幕で観た「冬のソナタ」で記憶が止まってる、そんな感じだった(苦笑)

それがいつの間にやら新しい作品をチェックしたりして割とマメに韓国ドラマを観るようになった。遅ればせながらわたしにもやって来た韓流ブーム?!と思ったけど、それはカイロンリターンと結びついていた。

韓国はアストロマップで見るとカイロンのライン(ASC)が通っている。実は韓国はわたしにとって不思議な縁を感じる土地でもあった。大学時代のゼミ旅行で韓国に行くことになり、ヴィザも取得して渡航の段取りも順調に進んでいたのだけど、なぜだかどうしても行きたい気持ちにならない、これといった理由はなく、ただ漠然とした渡航への不安だけが日に日に押し寄せて来る感じで、旅行を楽しみにしている友人たちにも家族にも上手くその状況が説明できなかった。

こういうときの自分の勘は大事にした方がいいのはわかっていたけれど、旅行に行かなければ単位も取得できないし、どうしたらいいものかと悩む日々。そして、とうとう身体にも異変が起きる。原因不明の蕁麻疹が出て夜中に救急で受診することに。とりあえず点滴を打ってもらい、快方に向かったものの、それを理由にゼミ旅行をキャンセルしたいと家族に話した。自分でも何が起きているのかよくわからず、両親に当時ご縁があった霊能系の方に今回の渡航の是非について聞いてほしいと頼んでみた。すると返ってきた答えは「今回の旅は死に結び付くような大きなことにはならないが楽しい旅とはいえない」ということだった。この方曰くわたしは家族の中でも一番勘が鋭く運も強いらしい。そのわたしがこんな風になるのは何かあるのだろうと結局は渡航をキャンセルすることを承諾してくれた。後日、渡航した友人たちの話によると旅の途中で学生たちのデモに遭遇したということだった。でも他に何か特別な事件や事故があったというわけではなかった。

そんなこんなで未だに韓国は未踏の地なんだけれど、なぜだか韓国の人にはとっても良くしてもらうことが多い。上海にいたとき、ソウルからやって来たクラスメイトはいつも酔っぱらったわたしの介抱をしてくれていた。飲んだ帰りに彼女の家に泊めてもらい、翌朝チゲのいい香りで目が覚めたのもいい思い出だ。彼女をとおして韓国のいろんな文化や習慣にふれたのも楽しかった。友人やお客さまにも韓国にルーツやご縁がある人もいらっしゃって、いつも良くしていただいている。

あのときの不安はいったい何だったのか?その謎解きが韓国ドラマや韓国文学との出会いの中で徐々に明らかになって来たのはこの2年ほど。韓国のドラマや文学作品の中で描かれる「喪失体験」が自分の心の深いところにある記憶と結びつき、観たり読んだりすることで、これまで封じ込められていた悲しみや痛みの記憶からどんどん自分が解放されていくという体験が続いた。この体験を言語化するのはなかなか難しい。人類が共通して持つ記憶の源泉みたいなものは文化や言語を超えてつながっているのだろう。世界各地の神話に同じようなストーリーが見つけられるように。その記憶の源泉にドラマや文学をとおしてふれることによって、心の深いところが癒されたのかもしれない。村上春樹氏や吉本ばななさんの小説が世界中の異なる文化や言語を持つ人々の心を動かすのと同じようなことだと思う。

でもどうして韓国?!長年つながりがある台湾や中国ではなく韓国だったのはなぜなんだろう?そんな疑問が湧いて来た。ちょうどカイロンリターンを迎え、このような喪失体験からの癒しが傷付いたヒーラーと称されるカイロンと結びついているとは思っていたけどマップで確認したことはなかった。

そしてマップで見てみると韓国にカイロン(ASC)のラインが通っていた。これまで何度もマップを見ていたけどスルーしていたというか気付いてなかったんだな。改めてカイロン(ASC)を紐解いていく中で韓国との結びつきやその土地との縁について理解が深まっていった。

人はカイロンASCラインを旅することで苦痛と自己治癒を同時に体験する。幼い頃の記憶とつながり、再びその傷にふれることで長年自分を苦しめて来た記憶から自らを解放することができる。それは自分を深いところから癒し、本来の可能性を目覚めさせるきっかけにもなる。

ただ、その傷と向き合う心の準備がなければ、そのプロセスは苦痛でしかないだろう。この土地をとおして出会う人やもの、その土地を訪れる体験は自分自身を癒す道そのものでもある。自分や他者を赦し、受容し、愛することへの新たな道が開かれる土地でもある。

学生時代に渡航を見送ったのはまだ心の準備が整ってなかったからかもしれない。そして韓国を旅したことはなくてもドラマや文学、人との出会いをとおして、あの土地のエネルギーにふれていたのだと思う。実際にその土地を訪れなくても間接的にその土地のエネルギーにふれることでもいろんなことが起きるというリモートアクティベーションの意味も実体験してみてわかるようになった。

12ハウスに牡羊カイロンを持つわたし。カイロンは乙女金星&蠍水星のセクスタイルに150度で絡み、Yodを形成している。「神の指」とも称されるYod。カイロン・金星・水星という三つ星はこれからもわたしの人生に様々な学びと洞察を与えてくれるだろう。そもそも、このYodがなかったら星を読むことを仕事にするなんてこともなかったんじゃないかなと思う。Yodは避けきれない宿命なんて表現されたりもするけど「わたしがわたしであることの証」として大事にしていきたいなと思う。

カイロンリターンを経て(ラストヒットは今春だった)、人生のステージが変わった気がする。今は以前よりも天王星に親しみを感じるようになってきた。今度は天王星を追っかけていこうかな。


⭐️ バースチャートリーディングの中でアストロマップを読み解いていくこともできます。ご希望があればお申し付けくださいませ。



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