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【note】腹が捩れる面白い記事

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🐶やーこ様(やころうさん) 何回読み返しても噴き出すしパンが喉に詰まりそうになるほど、私のツボにハマる話を書いて居られます。
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記事一覧

夜道で声を掛けられて振り向いたら血の気が引いた話

知人の敷地の草刈りの手伝いに行った。
辺りが暗くなったので、最後に草置き場へ多めに運び今日の作業を終わらせる事にした。

知人が草をまとめている間に先に運んでいると、犬の散歩中の女の子が街灯の下で自転車の男に執拗にナンパされていた。
明らかに困っていたので身内のフリをし「そこで父が待っているから早く一緒に来るように」という程で女の子に声をかけた。

しかし、私は背に草の溢れる籠、腕に大量の剥き出し

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店でトイレに入ったら男が押し入ってきた話

飲み屋で店長に頼まれ、常連の誕生日に私はショッカー軍団の衣装に身を包み登場した。

無事に出番を終え、着替える為に故障で使用禁止となっているトイレに入った。
ズボンに手を掛けた瞬間ゴムが切れ、一瞬にしてパンツが露わになる嫌なイリュージョンが孤独に開催された。
すると、その最悪のタイミングで何者かが扉を引っ張りだした。
申し訳程度に店長お手製の鍵は設置されていたが、脆く今にも壊れそうであり、急いでズ

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新幹線で座っていたら予測の付かない事態になり悔しい思いをした話

友人と二人で新幹線に乗ったが座席が前後に分かれてしまった。
私は通路側に座り隣は知らぬおじさんの二人組であり、後ろに友人と幼児と母親が座っていたが幼児が愚図り母親が困っていた。

心配になり後ろを向いたところ、友人が先に母親に大丈夫ですよと声をかけた。そのまま子供に「前の席からディズニーのキャラクターが出てくるよ」と言い、私に目配せをした。
幼児は少し興味を持ったのか「アナ?オラフ?」と予想を口に

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思いがけない事が近所でのトラブルに発展し追い詰められた話

地域イベントに向けて観光地によくある顔をはめて写真を撮る看板を造ることになった。夕方、道に面しているガレージで板に下地の色を塗る前に穴の大きさの点検を頼まれた。

子供達の安全を考慮し、小さめの穴にするはずが、微妙に大きい楕円の穴が出来ていた。
そこに顔を入れた事が悲劇の始まりであった。

顔が抜けなくなってしまった。私の風貌は即席のぬりかべと化した。
更に、追い討ちをかけるかのように何者かの足音

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他の人の写真に写ってしまいそこから大変な事になった話

地域の交流会で餅つきをした。
我々は子供たちと遊び、共に餅つき体験をし、そのイベントを楽しんだ。

後日、カメラマンをしていた知人に呼び出された。
公民館にイベントの様子として写真を張り出さねばならないらしいが、深刻な顔をしていた。

もしかして、私が帰った後に参加者に揉め事や事故でもあったのだろうかと不安がよぎった。
カメラマンは私にアルバムを差し出した。
捲ると、凄まじい形相の人間が棒の様な物

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外で身動きが取れなくなり助けを求めたらトラブルになった話

ある日友人と歩いていると、側溝にブルドッグが挟まっていた。

首輪とリードをしていることから飼い主の元から脱走し落ちたのだと推測された。
すっぽりと挟まっている為、引っ張ればどこか痛めてしまうかもしれないと思い、近くにうちの猫もお世話になっている動物病院があるので友人に向かってもらい応援を頼む事にした。

しかし、よく見れば足場があれば自力で出られそうであった。私は犬が逃げぬようリードを持ち溝に入

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苦情に対応したら、次の日再び現れ酷い事となった話

その日、私はバイト先でアフリカにありそうな木彫りの巨大な顔の盾と小物が並ぶ机に挟まれ身動きが取れなくなってしまった。

丁度入り口からは巨大な顔で私が隠れる為、このままでは誰にも気が付かれないかもしれぬと思い、誰かいないかと声を発した。
するといつも店に現れては何も買わず、そして一言も喋らずに去る子泣き爺に酷似しているジジイが現れた。
ジジイは私を見つめているが一向に助ける気配はなかった。私も何と

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スマホの調子が悪くなり調べて貰いに行ったら恐ろしい事になっていた話

最近調子が悪いとは思っていたが、ついにスマホのSiriが私の呼びかけを無視する様になった。
こちらの声を拾いきれていないらしく、通話も怪しい状態となってしまった。

絶望的な気持ちになりながら、朝早くにショップへ行くと店員に怒鳴っている客がいた。
私がカウンターに案内されると、「他のお客様もいますので、お声を少々落として…」と、その客に対応していた店員が気を遣ったが為に、客の怒りがこちらに飛び火し

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電車で男に絡まれ無難にやり過ごそうとしたら怖い事態を招いた話

電車で座席に座っていると前方に立っていたほろ酔いのオヤジが執拗に絡んできた。

「男の事どのくらい知ってるの?」
などと常時質問を投げかけてくるので
「かじる程度です」
と、スマホを弄りながら適当に返事をしていると徐々に周りに妙な雰囲気が漂い始めた。
不審に思い顔を上げるとオヤジは私ではなく私の隣の女性に語りかけていた事が発覚した。

女性からすれば、執拗に語りかけてくるオヤジだけでも手に余るとい

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