料理の感想は難しい。
テレビではよく芸能人がニコニコしながら「スゴーイホロホロでやわらかーい」とお肉を食べたり、「〇〇の△やー」と例えたりしていて、聞いた瞬間は「わぁいいなー」と思うが、改めてコメントを振り返ると何だかよくわからなかったりする。

大雑把に言って、味覚のうち基本味は5つ、残るは香りや見た目、舌触りなどの食感だ。聞いていると、タレントさんによっては味の感想は「おいしー」しか言わず、あとは残りの3つを広げるコメントをしていたりする。でも広げ方次第では余計に「ホントか?」となったり。おそらく何を食べようとも、食レポ自体が無理難題なお仕事なんだろう。

食レポの仕事をすることなど無いが、もし食べたその場で感想を伝えなくてはならなくなったら、を想定して、上手に伝える練習をしてみることにした。

ヒマか？もちろんヒマですよ。だってステイホームの週末ですよ。

一人食レポなので、やりやすいものを選ぶ。この時点で「そんな楽な食レポあるか!」とツッコまれそうだが、いーんです。一人食レポなのでいーんです。（川平慈英風）

今回は、最近飲んでいる丸山珈琲の「マルケンの恩返し」の感想。

甘い香りの後にちょっと香ばしさも来る。
スムースな食感。フルーツみたいな甘さ。酸味もさわやか。
冷めても飲める。
コーヒー初心者の人にも飲みやすいし、仕事しながら一口ずつゆっくり飲みたい人にオススメ。

ここで答え合わせ。丸山珈琲のホームページをチェック。
「そんなもんいらんじゃろ!」とお叱りが聞こえてきそうだが、共通一次試験世代には答え合わせができないと居心地が悪いという悲しい性がある。

マルケンの恩返し
「ダークチョコレート、オレンジピールの風味。甘く、長い余韻。」

うーん…

ムズカシ!食レポほんとしんどい。
正解がないし、あんまり外したら作った人に悪いし。今まで「食レポは苦手です」と言ってるタレントさんに「おいしいなら簡単だろ」とテレビの前で毒吐いていたことを反省します。ゴメンナサイ。以前は「ホントにおいしいと思ってるのかなぁ」と斜めに見ていたが、食レポするだけでもうエライ。

でも一人食レポをやってみたことで、普段ゴクゴク飲んでいたコーヒーを香りから丁寧にゆっくり味わうことができた。飲んでる瞬間だけ感覚の繊細さがちょっと上がった気もする。そしてステイホームで時間があるのに、せかせかとコーヒーを消費していた自分にも気づく。きっとこれが自粛が始まる前の私の日常だったんだろう。ならばすべてが収束したとしても、その日常には戻らずにいたい。

週末でお暇な方、一人食レポを試してみると何かいいことあるかもしれませんよ。

:D

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