心にいつも定食を。'23
青春18きっぷの残り分を使い、1人でなんとなく四国に行って帰ってくるというのが年始の暇な日の恒例になっている。
今も1年前と全く同じシチュエーションで快速マリンライナーの車内にいる。
昨年は帰りの道中にて、1年のうちに食べた定食をひたすら晒すという記事を書いたことを思い出した。
あれから1年、引き続き私は定食を食べていた。
物価高騰により、駅ビルの雑多な中華屋で750円だった定食は830円になり、たまの贅沢で食べる950円の洋食ランチは1100円になった。
酒を飲まない定食er(てい・しょかー)にとっても厳しい時代が来たもんだ。
自炊定食も増えた。
瀬戸内海のような穏やかな心を保つため、人間関係も仕事も健康も、何事もバランス!がモットーな私ではあるが、現実はというと、乱れる自律神経、波打つ心、もたれる胃袋、、、
小市民の日常はエブリデイ諸行無常。
だけど、ままならない日々の中でも、定食にありつけている間だけは、離れ離れになりそうな自分の心と体と脳が、ひとまず飯の前に集合して同じ幸福を噛み締めることができる。
前置きが長くなったが、今年もじゃんじゃん定食を晒そうと思う。
2023年は出勤も出張も増え、たくさん外に出ていた1年だったと思う。
外に出ると、そのぶん様々な刺激に晒される。
それが正であれ負であれ、エネルギーは等しく減っていく。
夏前や晩秋には食欲が減退して定食スタイルのごはんがきつくなる時期もあった。
日常を維持するって大変だ。
私たちは「大変」を「ささやかな幸せ」で少しずつ中和させながら生き抜くしかない。
2024年、大好きな定食を食べたり作ったり眺めたりすることを、幸せだな、と思える日が1日でも多くある日々を過ごせることを願う。
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