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2021.4.27『野性の力を取り戻せ』発売開始です

研修講師としての繁忙期のひとつ、4月も終わりに近づいています。
今年も4月1日から4週間、5社のべ400人の新人さんとご一緒し、その育成担当者向けの研修もさせていただきました。
ふう……………終わった………‼

ということで、ひと山もふた山も越えているうちに、お知らせが遅くなってしまいました。
約4年かけて制作した書籍、
『野性の力を取り戻せ
 ~羽黒山伏に学ぶ答えがない「問い」に向き合う智慧』

が昨日、Amazonでの発送がスタート、全国の書店の店頭に並び始めました。

版元サイト(日本能率協会マネジメントセンター)から試し読みができます。

羽黒山伏として半世紀、多くの方々の修行を導いてきた「既修松聖(きしゅうまつひじり:羽黒山伏の最高位)」である星野文紘先達と、先達の下で修行し、その衝撃に魅せられて正式修行を経て女山伏となったキャリアコンサルタント(私)渡辺清乃の対談形式でつくった本です。

帯にある「思考・論理の限界は“感じる知性”で超えていけ!」の言葉通り、先が見えない混沌とした世界には、思考や論理では測り切れないものがあります。
それを超えていくには、私たちが本来持つ、“感じる知性”を活用していくこと、そのためにはまず、「身体の智恵」を取り戻すこと、それは言い換えれば我々の「野性」を取り戻すことにつきるのです。

これまでの人生を思い出してください。

どう考えても、「合理的ではない」、理屈で考えたら絶対にありえないような選択を、「それでも、それを選びたい(選ばざるを得ない)」と感じ、エイヤッと飛び込んだ経験はないでしょうか。そして、結果「そうして良かった」ということはありませんでしたでしょうか。

この社会を生きるには、ある程度の合理的判断や理性的な判断が適切でありますが、それ「だけ」では乗り切れないことが人生には多々あります。
また、そもそも私たちは「合理性の支配下」に置かれ「正しい人生」を歩むべき存在ではなく、「生命の躍動」が導く方へ進む「充実した人生」を送る可能性を持った存在なのではないでしょうか。

・・・・といったような。
ビジネスの現場で多くの方々のキャリア(人生の道)をサポートしてきた私と、古より脈々と伝わる日本の山の思想を生きる先達の経験がクロスし、その交差点から「まさに今」必要な視点を紡ぎ出した一冊です。

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実はこの本が誕生するプロセスも、まさに「合理的判断」から外れたものでした。担当編集者は、『インテグラル理論』シリーズで空前のヒットを飛ばしている、日本能率協会マネジメントセンターの柏原さん。
相談を持ち掛けた時のことを、彼女はこう振り返っています。
(SNSより抜粋)

「たしかに魅力的だし、この話は今を生きる方々、特に思考の袋小路にハマって抜け出せなくなっているビジネスパーソンたちににひろく聞いて欲しい!」と思った。思ったのだけど、当時は、どんなふうに本にすればいいのかが全く思い浮かばなかった。

「本の完成像が見えない→企画としてまとまらない」なんてことは、何度も何度も経験してきたことだけれど、今回は、「まとまらなかったから、なかったことにしましょう」とするのは、なんか違う気がする・・・

「あ、そうだ!わからないなら、聞いてみればいいんだ!」
と開き直って、「本の企画、一緒に考えませんか?」会議を企画し、はじめて開催したのが2018年12月。(以下略)

※本の企画会議=トークイベントの様子はこちら

合理的に考えたら、「完成像がみえない」→「やらない」になったんでしょうね。(だいたい、「山伏って何?」という方も少なくないし)
でも、「これまでのパターンにはめるには、何かが違う」と感じた、そのサインに従ってくれた。
結局、トークイベントを何度か開き、彼女自身も山伏修行をしてくださり、昨年のコロナショックによるお籠り行の中で私たちの原稿執筆が進み、今年出版。
なんだか、すべて仕組まれているような、何かの采配があったような、そんな感覚があります。制作側がすでに、先の見えない世界を、感じる知性を使って歩んできた、という……。

昨日より、全国の書店にも並び始めました。
基本的には「ビジネス書:自己啓発」の棚なのですが、

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書店によっては「宗教:民俗学:修験道」の棚に置いてくださったりするようです。

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ぜひぜひ、お手にとってみてください。願わくば、お家に連れ帰っていただき、ゴールデンウイークのお供にでも……ご自宅で、山伏の風を感じてみてくださいませ。
ご感想などお寄せいただけましたら、著者2人が泣いて喜びます!

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