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ドイツから来たプレッツェル。その美味しさは合理的に設計されていた。

カミさんから聞いたのですが、ウチの近くにドイツパンの店があるらしい。
興味はあったが、忙しかったり天気が悪かったりで、なかなか行く機会がありませんでした。

そんな中、犬の散歩に行った時にようやくその店に行くことができたのです。
犬連れだったので、僕は店の外で待ち、カミさんが店に入りまして、何を食べるかは全てお任せしました。

パン屋での買い物を済ませ、近くの公園で休憩がてら食べることにしました。
茶色い無地の紙袋からで出来たのは変な形のパンで、棒状の生地をネジって結んだような妙な形、、。人間の顔のようにも見えなくない。何だこの不気味なデザインは。
カミさん曰く、これはプレッツェルという名前だそうです。変なパンだなと思いながら食べたのですが、これが美味かったんですね。

この美味しさは何なんだ?

表面はカリカリしていて内部はモチモチしている。大粒の岩塩がまぶしてあり、荒々しい塩気を感じさせます。
そしていい具合にコンガリと焼き上がっているようで、しっかりとした濃いめの茶色です。なのに何故か香ばしいわけでも無く、とてもマイルド。
とてもとても美味しい。どうしてこんなに美味しいのだろう。

その最大の理由は構造的特徴であると思いました。

棒状にして生地を焼くことにより、どこを食べてもカリカリとモチモチが楽しめるように設計されているようです。そして太い部分、細い部分の強弱があるので、食べる箇所ごとに食感が違うのです。
細い部分はよりカリカリ感が強く、太い部分になればモチモチ感が増すワケです。
しかもただ棒状の長いパンではなく、巻いてあるため小型化に成功している。小さな紙袋から飛び出さずに納まり、携帯性も良いです。
こんなシンプルな味でここまで楽しめるとは、、、。

なんて合理的なパンなんだ。

またこれは後から調べて知ったのですが、あのコンガリとした色とマイルドな味はラウゲン液という液体による効果だとのことです。
その液体につけてから焼くことで、あの濃い目の茶色とマイルドさを出しているそうで、強めに焼いてコンガリさせてるのではなく、ラウゲン液であの色を出しているのでした。

これは完全に技術者が設計したものに違いない。工業立国ドイツは食べ物まで合理的な設計をしているのか!機械好きのワタクシとしてはドストライクです。このパンは構造設計のみならず、生産工程にまでこだわって作られているとは、、、。

やるなドイツ、、、!

追記:本文は私の主観であります。プレッツェルの起源や歴史的事実はご自身でお調べください。

文+イラスト : ケーモティック

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