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現実問題の「最適解」に、楽に気づくためのヒント


日々生活していると誰しも、大きなことでも小さなことでも、何らかの「問題」に直面します。
できればこの「問題」にぶち当たったときには、早いところ解決してしまいたいものですよね。いつまでも抱えていては気分が悪くなってしまうこともありますから。

「今日は青い服を着ようか、赤い服を着ようか」というような悩みなら、外出までの時間内には「これでいいや!えい!」と勢いで決めてしまえるかもしれません。
ですが、近々美容室に行くというとき「どの髪型がいいんだろう……」と悩んでしまうと、散々ヘアカタログを調べつくした果てに「結局決まらない!」と匙を投げてしまう……というような経験がある方もいるのではないでしょうか。

ある程度時間的猶予はあって、悩むこともできるけれど、できれば早いところ決着をつけたい。そのうえで、本当に気に入るものにしたい。
例えばこういったシチュエーションのときに、これから記事にする内容が、少しは役立てられるかもしれません。
ご参考になればと思います。



「問題」を見る目と「解決」を見る目は、視点が違う


まず始めに、これからお伝えする内容で、「問題」を見る目と「解決」を見る目の“視点の違い”を、理解していただきたいのです。

物理学者アルベルト・アインシュタインは、以下のような言葉を残しています。

いかなる問題も、
それが発生したのと同じ次元で
解決することはできない。


[原文]
We cannot solve our problems with the same thinking we used when we created them.

terakoya-juku.com

この言葉が教えてくれるのは、つまり「解決したければ、異なる次元から問題を見よ」ということです。

あなたがあることを「問題」だと捉えたとき、その対象(=相手)に力ごなしにアプローチすることは、円満な解決には繋がりません。

先ほどの例をとるなら、気に入る髪型を見つけたいというとき愚直にヘアカタログを漁り続けることは、円満な解決には繋がりません。
友達と意見がぶつかったとき、相手を論破しようとしたり、自分の考えをどうにかして受け入れさせようとするのでは、円満な解決には繋がらないのです。

その理由は何故かというと、 “「問題」を見る目”で「解決」まで持っていこうとしているからです。


アインシュタインが「次元」と表現しているのは、言い換えれば「視点の高さ」の違いです。
わかりやすいのが、迷路の例えです。

今、あなたは複雑な迷路の中で、出口がわからず迷っているとします。
こっちで正しいはずと思った先には行き止まりがあり、引き返した先にもまた行き止まりがあります。
グルグル回っているうちに、とうとう「こっちの方角のはず」という大体の方向性も見失ってしまいました。
どこに向かっても、八方塞がりという感じがしてしまいます。
このときのあなたは、 “「問題」を見る目”で状況を見ています。

一方、 “「解決」を見る目”は、上空にあります。
より「高い視点」から状況を見るのが、 “「解決」を見る目”です。
上空から迷路を見下ろしたとき、迷路の構造が一目で理解できます。
進むべき方向と最短ルートがわかります。
「なんだ、二つ目の角曲がったらすぐ出るじゃん」と、拍子抜けするような簡単さに気づくかもしれません。

実は、人は誰でもこの“「解決」を見る目”の視点を持っています。
過去記事『「恐れ」のいちばん奥を見る』にて、グーグルマップのように天空から現在地を見るという方法をご紹介していますが……これはここでいう“「解決」を見る目”を使うという工程を行っています。


多くの人は、自分の持っている目は、この身体についている二つの目だけだと思っています。
自分は迷路の中でこの身一つ、状況に踊らされながら迷い悩み歩むしかないと思い込んでいるのです。
ですが実際には、 “「解決」を見る目”は誰もが生まれながらに持っているものであり、自由に使うことができます。

言い換えると、 “「解決」を見る目”の視点とは、「ハイヤーセルフの視点」「直観・第六感の視点」と表現することもできます。


視点の高さに優劣はない


「視点の高さ」という表現をするときに、重大な誤解を生んでしまうことがあります。「視点が高い=正しい・優れている」「視点が低い=間違っている・劣っている」という誤解です。
わかっていていただきたいのは、「視点の高さに優劣はない」ということです。

私はこの説明に誤解が生じにくいよう、「視点の高さ」を「レイヤーの違い」と表現したりします。
デジタルで絵を描く経験がある人はわかりやすいと思うのですが、殆どのイラスト制作ソフトには「レイヤー」という機能があります。
用紙の上に透明な板を重ねていき、その板ごとに「線画」「塗り」などのパーツを描き分けることができる機能です。
つまり、視点の高さというのは「レイヤー1」か「レイヤー2」か、という重なりの違いだけであるということです。

また例を挙げます。
私はサッカー日本代表の試合をテレビで観戦することが好きなのですが、「試合に出場している選手」と「テレビや客席から試合を観ている観客」に優劣はありません。
テレビで試合を観戦していると実況解説も聞けますし、フォーメーションの乱れだとか、誰がいい動きをしているとか、視点が高いので気づくことも多いです。
しかし、それは客観的で俯瞰した立場から試合を観ているからであり、能動的に試合に参加している選手がすごくないという話にはなりません。
それぞれが違った視点の位置からエキサイティングな試合を楽しんでいる、というだけなのです。
観ている「レイヤー」が違うということです。


下層のレイヤーが楽しい人もいる


つまり、先ほど取り上げた例でいうなら、「迷路で迷っている人は愚かであり、高い視点から迷路を見れる人は素晴らしい」というのは誤解です。
こうした誤解を持つということは、お化け屋敷でキャーキャー言いながら出口を目指すことを楽しんでいる人に対して、「でもそのオバケ、作り物じゃん」と余計な水を差すくらいに、しょうもないことなのです。

ですが、もしその人が「おばけを怖がることを全力で楽しみたい」のではなく、「おばけにビビるのはもううんざり。おばけを怖いと思わないようになりたい」というのであれば、「そのオバケが作り物である」と指摘してあげるのは有意義なことです。

この記事を読んでいる方は、少なくともタイトルを見て読みに来てくださったのであれば、「迷い続けることを楽しみ尽くしたい」のではなく、「一刻も早く迷いから抜け出したい」方であると思います。
この先はそんな方へ向けて、 “「解決」を見る目”の使い方について……本題をお伝えしていきたいと思います。


問題の「最適解」に出逢うためのヒント


この章では、問題の「最適解」に出逢うためのヒントを書いていきます。
前述したように、問題を解決するときに必要なことは、今よりも「高い視点」に立つということです。それができたとき、いいアイディアや解決策が浮かぶからです。
ですので、その高い視点に立つために有用なアクションをお伝えします。


放ったらかす!忘れる!寝て起きる!


結論から簡単にまとめますと、最強の行動はこれです。
「放ったらかす!忘れる!寝て起きる!」です!!

この行動は一見、本末転倒な気がするかもしれません。
「問題を早く解決するためにどうすればいいかを聞いてるのに、放ったらかしにするってどういうこと?ナメてんの??」と思ってしまう人もいるかもしれないですが、これが実際のところ一番潔くて、手っ取り早いのです。
何故そうなのかは、後で説明します。

私がイラストやデザインについて学んでいた大学生の頃、当時所属していた研究室の先生が「全然いいアイディアが浮かばないときの対処法」についておっしゃっていたことがあります。
それは、「一旦諦めて放っておく。後日改めて作りかけのものを見直すと、いいアイディアが降りてくる」ということでした。
一言一句は違ったと思いますが、こんなニュアンスの話をされていたのを今でも記憶しています。

人は一度迷宮に入り込んでしまったら、その時使っている「視点」を一旦リセットしないと、違う視点を採用することができません。
そのリセットの方法は、人によって瞑想することだったり、寝ることだったり、散歩をすることかもしれません。
とにかく、一旦悩んでいる状態から手を放すということが「解決策」を導き出すためには大切なことです。

過去記事『 “お風呂で思いつくことは、いいアイディア”の法則』は、今回のトピックにおいてかなり役立ちそうな内容だと思うので、よければ目を通してみてください。
(私のおすすめのリセット方法は、この「お風呂に入ること」です。)

とはいえ、今回の記事においては「放ったらかす!忘れる!寝て起きる!」が最強行動であるということを書きました。
その理由についてを後述していきます。


寝て起きると、思考の「勢い」はリセットされる


前回の記事で取り上げた、宇宙意識の集合存在エイブラハムは、「思考には勢いがある」ということを述べています。

以下は、『エイブラハムに聞いた人生と幸福の真理―――「引き寄せ」の本質に触れた29の対話』という書籍より引用しています。

「勢い」について語らずして「引き寄せの法則」は語れない。
なぜなら思考には「勢い」があるのだから。
もし、あることをある一定期間考えていると、それはもはや確固とした習慣となってしまう
それが信念の正体だ。

『エイブラハムに聞いた人生と幸福の真理―――「引き寄せ」の本質に触れた29の対話』


ここで指す「習慣」というのは、今回の主題で言うと「問題の解決策を考え続ける」習慣のこと、と言えます。
そして肝要なのは、問題の解決策を考え続ける行為は「問題の解決策」を引き寄せるのではなく、「問題の解決策を考え続けなければならない状況」を引き寄せる、ということです。

過去記事『「なぜ意識は現実を変えるの?」って話』では、意識を向けた状況が固定化される原理を、二重スリット実験の例を用いて説明しています。詳しく知りたい方はこちらをご一読ください。

エイブラハムによると、人があることを17秒間考えたとき、それと似た思考が引き寄せられてくるといいます。そして、これを繰り返して68秒もすれば、思考は信念となり始めるそうです。
観測した「問題」を一旦放ったらかして忘れた方がいいのは、こういったわけがあります。

そして、先に述べていた「解決の視点」を持つにあたり、この「思考の勢い」がリセットされた状態で物事を見るには、寝起きが最適です。

信念とは、単にあなたが思考をめぐらせ続けるその勢いにすぎない。
時に、もはや自分の役には立たない信念が残ったままだったとしても、その信念が十分に働き始める前、つまり目覚めた直後なら新たな信念を作り出すことができる。

『エイブラハムに聞いた人生と幸福の真理―――「引き寄せ」の本質に触れた29の対話』


眠っている間には、思考の勢いが止まります。
そのため、一番抵抗のない状態、矛盾を生じない状態で物事を判断することができるのです。


寝起きの判断を有効に使うために


「寝起きはいいぞ!」とお伝えしましたが、注意点もあります。
まず、グルグルと頭を使いすぎた翌朝はあまり良質な睡眠をとれていないので、よく眠ることができた「自分の体調と気分がいい朝」に、この判断基準を採用してみてください。
朝起きた瞬間にも、考え事が脳内で延々と駆け巡っているようなときには、あまり有効ではありません。

また、決断を先に持ち越したことについて「はやくあれを決めなければ……」などと繰り返し考えてしまうようなときにも、あまりいい判断をすることはできません。
この方策は、まず放ったらかして忘れるところから始まるものだからです。安心して忘れることができないと、視点を移すことが難しいのです。

どうしてもその物事について頭から離れない状態のときには、手っ取り早くリラックスできる「入浴」に頼った方がいいかもしれません。
その場合は先ほどご紹介した、過去記事『 “お風呂で思いつくことは、いいアイディア”の法則』の方を参考にしていただければと思います。


そして……もどかしいことかもしれませんが、いいアイディアというのは、どの朝どの瞬間に降ってくるかわかりません。
この方法をいつも採用している人であっても、結局答えがやってくるタイミングは意図的に操作できないのです。
そう言うと「じゃあ全然意味ないじゃん」と思うかもしれませんが、すべては最適なタイミングで整うという信頼することができるなら、この方法をとって損をすることは絶対にありません。(あえて、絶対にという言葉を使います。)

水が高いところから低いところに流れるとき、もっとも抵抗の少ない道筋を選んで流れるように、宇宙の法則は私たちの日常にもすべて同様に流れています。
私たちが余計な抵抗さえしなければ、もっとも抵抗の少ない「最適解」が現れるのです。

……と、最後に少しハードルを上げてしまったようですが!
最初に述べた前提条件の「ある程度時間的猶予がある」というときには、この方法はもっと気軽に使うことができます。
ですので、あまり難しく考えなくて大丈夫です。

例えば美容室に行こうとするシチュエーションの例でいうなら、昨夜「自信はないけどこの髪型かな……?」というような案が出たときは、翌朝目が覚めた瞬間に「やっぱり同じものがイイと思うかどうか」を自分の心に確認します。
朝一番の自分の感覚の方が精度が高いので、このときに「あんまりワクワクしないな」と感じるのであれば、「その髪型は最適解ではない」と受け取ることができます。
それどころか、「そもそも美容室自体を変えたいと思っている」ことに気づくかもしれません。そしたら、その案を採用してみましょう。

それでも自信がなければ、朝起きるごとに「やっぱり同じものがイイと思うかどうか」を確認しましょう。
違和感に少しでも気づいたら、「どの点が違うと感じているのか」といったことにも目を向け、都度修正をします。
「ショートはショートでも、マッシュじゃなくてベリーショートだわ!」という感じで、精度を上げていくのです。

ときには何のインスピレーションも湧かない朝もあるでしょうが、そんな日には「今はまだタイミングではないのだ」と思って、気にせず過ごしましょう。
わかるべき時にわかるということを、信頼して気楽にしていましょう。


最後に


このアプローチに慣れてくると、得をするのは「最適解が見つかる」ことだけではありません。
段々と大したことに悩まなくなるので、精神衛生上すごくいいのです。
「悩みごとの少ない人」になりますから、日常を楽しむ余裕も出て、波動も安定し、明るい現実が創造されて、いいこと尽くめです。

とはいえ、抱えている問題が「〆切があること」だったりすると、この「リラックスしたスタンスで問題を放ったらかす」という暴挙は理解されづらいし、実行に移すには難しさを感じてしまいます。
最終的にはあらゆる物事に対してこのアプローチを採用できるようになれば望ましいですが、まずは例に挙げたような「髪型を決めたいとき」など、あまり切羽詰まっていない物事について試してみていただけたらと思います。

今回も長い記事を、ここまでお読みいただきありがとうございました。




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