ko0321

長崎市在住。男性。around70。

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最近の記事

あいうえお作文「に」

「に」 肉球。たぶん私は猫派だ。学校に上がる前私の家は猫を飼っていた。私と一緒に育ったのかもしれない。家を引っ越すことになってその猫を連れて行こうとしたら走り出した車から飛び降りて逃げ出した。ひどく悲しい思いをした記憶だけが残っている。猫は家につくと言うが本当だと思う。しばらくしてまた猫を飼うことになる。小学校の高学年から東京にでるまで。そいつはしっぽが長く、図体のでかい雄だった。冬は私の布団に潜り込みお腹のとこで丸くなって寝ていた。とても暖かかった。 「に」 忍者。子供の

    • あいうえお作文「な」

      「な」 直す。たぶん九州北部では仕舞うことをいう。私は長崎生まれだから東京に出てどこを修理するんだ、と言われて戸惑った。方言を使って仕事がやりやすければその方がいいし、やりにくければ治せばいい。私は治した。これは全国共通だ、と思っていたのが方言なのは言葉あるあるかな。長崎の方言を捨てていわゆる「共通語」を使うようになって私は得しただろうか。思い浮かばないのはないのだろう。直さなければよかった。でもその土地の言葉になるのは私が長崎生まれだからかな。 「な」 中野サンプラザ。外

      • あいうえお作文「と」

        「と」 唐八景。小学校の頃遠足と言えばここだった。初めての時は限られた予算の中でなるべくかさばるようにお菓子を買った。その頃はまだ畑があって横切って行った。畑の脇には人糞などを貯めておく穴があって枯れ草で覆ってあった。体のいい落とし穴だと私は思う。そこにはやんちゃで元気な男の子が落ちていたような。その子は一日イジられると思うと羨ましくもあった。逆にイジられないで遠巻きにかわいそうと言われる方が惨めな気がする。たぶん。 「ど」 洞窟。秋芳洞に行ったのは中学の修学旅行でそれっ

        • あいうえお作文「て」

          「て」 テレビ。私はテレビっ子だ。昭和30~40年代のテレビ番組を懐かしいと思う。外国、特にアメリカの生活に憧れた。家はでかいし冷蔵庫もでかい。あの大きいビンに入った牛乳を飲みたいと思った。なかなか昔のテレビ番組を共有してくれる人がいない。「恐怖のミイラ」は毛布を被って観た。正確には覗き見し、聞いていた。そう言えば母の実家に行った時、あの最後に出てくるミイラの薬は牛乳だ。とそこの家の子が言っていた。 「で」 電車。埼玉に住んでいた頃の話。次の日が休みで夜遅くまで呑んでいた。

        あいうえお作文「に」

          あいうえお作文「つ」

          「つ」 月。アームストロングさんが月に降り立った日のことは覚えている。夏休みに入ったばかりで暑い日だった。朝から学校に行っていたのは部活があるからで先生は来ていなかったように思う。職員室にテレビがあって第一歩の瞬間を見ていた。やっぱりアメリカはすごいな、と思った。友達や先生と喜びあった。でも次の瞬間には忘れていた。その頃の私の頭の中は友達と遊ぶことと部活のことでいっぱいだった。 「づ」 作(造)り。日本酒造りとか。各県に日本酒の蔵があって美味しい。東京23区にもある。もちろ

          あいうえお作文「つ」

          あいうえお作文「ち」

          「ち」 地下鉄。東京に住んでいると地下鉄によく乗る。その日は仕事帰りで地下鉄のホームに立っていた。女の人に突然手かざししていいですか、と声をかけられた。人は予想外の懇願をされると断れなくなるらしい。女の人は目をつむって私の頭に手をかざしはじめた。カルト臭を感じた私は女の人に気ずかれることなくその場を去った。2~3メートル離れて後を振り返ると空中に手かざしをする女の人がいた。なかなかシュールな構図だった。私はそそくさと気ずかれることなくその場を離れた。 「ぢ(じ)」 ジェット

          あいうえお作文「ち」

          あいうえお作文「た」

          「た」 体育。運動能力は真ん中くらい。それでも体育の時間は楽しかった。かけっこや球技は特に。雨の日はどうしていたっけかな。あまり記憶にないが授業の差し替えだったような。屋上の記憶があるのも小学校まででそれ以降はない。屋上でポートボールをした。椅子を二つ用意するだけでよい。女子が背も高く椅子に立つにはいいかもしれない。これ以上の記憶がないということはバスケと同じで私は活躍しなかったということか。 「だ」 大寒。長崎や東京でも寒い。冬、雪が日常の人からすると、何言ってんだお前か

          あいうえお作文「た」

          あいうえお作文「そ」

          「そ」 粗悪。物を買って粗悪品をつかまされたら腹が立つ。近年はネットで買うことが多いからその確率も高い。私もその一人。昭和30年代と言えばまだ日本中が貧しかった頃。小学校の校門前でインチキ香具師が商売をしていた。それはなんでも透けて見えるガラスだったり、煙の出る液体だったり。私はどれも欲しかったがお金はなかった。その頃クーリングオフとか返品とかないのでどうしていたのだろう。もうどこにもいないだろうな。 「ぞ」 雑巾。運針布というのがあって私も持っていた。裁縫箱と対だった。雑

          あいうえお作文「そ」

          あいうえお作文「せ」

          「せ」 盛夏。夏は苦手だ。冷房の効いた部屋でじっとしている。蝉の声をよく聞く。あの声をうるさいとか言う人がいるけど私は気にならない。暑さを何倍か増しにするが私は平気だ。汗をかくのが嫌なんだろうな。一日じっとしていると飽きないか、という声も聞くけどこれが結構飽きない。日がな一日ゴロゴロして、なんにも考えないのは多分いいことなんだろうな。私は暑い夏が嫌いだ。まっ、私みたいに過ごすことはおすすめしないが。 「ぜ」 全速力。自分の走る姿を見たことがない。子供の頃ビデオカメラがあれば

          あいうえお作文「せ」

          あいうえお作文「す」

          「す」 寿司。今は100円寿司が主流だと思う。高級寿司屋と言うのがあって壁に掛かったメニューなどに値段が書いていない。私はたまたま一人でそういう店に入ったことがある。入ってメニューを見たが値段が書いていない。焦って壁に掛かったメニューらしきものを見たが書いていない。常連客らしき人がいて美味しそうに寿司を食べている。私はしまったと思いあくまで顔に出さず冷静を装いビール1本とかっば巻で20分ぐらいを店で過ごした。もちろん酔えなかったし味などしなかった。 「ず」 頭痛。私は二日酔

          あいうえお作文「す」

          あいうえお作文「し」

          「し」 思案橋。私は中小島に住んでいたので近かった。大体町へは歩いて行った。子供の頃なぜ思案橋というか教わった。TVかもしれない。「思案橋ブルース」という曲が流行って以来欄干がそこにある。暗渠になったのがいつなのかはわからない。遊郭がなんなのかわかったのもいつかわからない。欄干があるのに橋はない。それはおかしい。と、出来たはじめは言っていたが今は言わない。ともかく子供の頃出来たのは確かだ。 「じ」 時間割。小学校や中学校で黒板の横に貼ってあった。時間割に追われて過ごしたよう

          あいうえお作文「し」

          あいうえお作文「さ」

          「さ」 催事場。デパートへ行くと一番上の階で催事をやっている。おもちゃ売り場で長いこと立ち止まったこともある。デパートは好きでよく行った。浜屋や岡政に行った。今あるかどうかわからないが屋上は遊園地だ。回る飛行機や汽車は子供にとって天国だった。ペットも売っていた。そして催事場。夢が詰まっていたような気がする。何かを食べたような。それがなんだったかは思い出せない。催事場と言えばこんなところかな。 「ざ」 座布団。椅子に座布団を敷いていた。スポンジの薄いペラペラのやつ。木の椅子で

          あいうえお作文「さ」

          あいうえお作文「こ」

          「こ」 甲乙。続けて丙丁となる。丁と言えばネズミ島の水泳教室を思い出す。はじめはみんな丁の2だ。最近まで丁は低だと思っていた。小学校3年の夏休み初めてネズミ島に行った。毎日か週一回か試験をしていて私は程なく丁の1になった。丁の1になると平泳ぎでひたすら泳ぐことになる。私は平泳ぎができないので困った記憶がある。いつ無くなったか知らないがその後行っていないのでその頃かもしれない。私の兄はうまかったので丙の1まで行った。木の札を首に下げて船に乗ることが楽しかった。 「ご」 胡麻。

          あいうえお作文「こ」

          あいうえお作文「け」

          「け」 経験値。RPGについて語る。35を過ぎてファミコンを買った。その頃FFだのDQだの言われていたが私はFF派だった。FF2には涙したし、これはアニメだと思った。RPGというとテーブルRPGをいう人もいるが私はFCで学んだ。レベル上げいわゆる経験値稼ぎを永遠にやっている。なんでもそうだが最後を見たくないので飽きるまでやる。なかなかに強くなってもまだ行かない。脳筋でボスをやっつけられるようになってもまだ行かない。私は終わりを見るのが嫌だ。 「げ」 劇場。先輩に連れて行かれ

          あいうえお作文「け」

          あいうえお作文「く」

          「く」 靴下。私は基本靴下は履かない。病院に通っていたときは履いていた。基準ははっきりしないが遠くへ行くときは履くということか。冬に布団にくるまって足が冷えると靴下を履く。全然整合性が取れていないようで自分では納得している。今は空調が効いているのでいらないということ。じゃ、布団に入るときはどうなのかと聞かれると曖昧だ。私の部屋は空調が効いている。まあ足が冷えるものは仕方がない。不思議なことだ。 「ぐ」 グラニュー糖。アルコールとタバコをやめて甘いものが好きになった。沢山食べ

          あいうえお作文「く」

          あいうえお作文「き」

          「き」 幾何学模様。日本の庭が落ち着く。私が日本人だからというのもあるのかな。左右対称の外国の大きな庭は落ち着かない。左右対称ならばなるべくそれを崩したいと思う。統計を取ったわけではないが多くの日本人がそう考えるだろう。ヨーロッパの庭はもちろん写真でしか知らないが左右対称が多い。あれはなんでだろう。私にしてみればちっとも美しくない。石庭とか美しいと思う。庭師とかいるそうだが今でもいるのかな。会いたい気もする今日この頃。 「ぎ」 魏志倭人伝。邪馬台国がどこにあったかは知らない

          あいうえお作文「き」