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拘束から解放された日本人ジャーナリストの安田純平さん

2018年10月、トルコで日本人ジャーナリストの安田純平さんが、3年4か月ぶりにシリア反体制派の拘束から解放されたことが、今夜(2018年10月24日)、確認されました。安田さんは、信濃毎日新聞に新聞記者として6年間勤めた後、フリーのジャーナリストとなられた方で、信州と非常に関係のある方です。12,3年前、私の長女が長野県立上田高校生の時、上田高校に講演に来られ、安田さんがイラクで取材中に拘束されたことなどを、私も上田高校生とともに直接聞いたことがあります。この時は数日で解放されたそうですが、今回のシリアでは、非常に長期にわたっていました。2年くらい前から、安田さんはもう生きて帰れないのではないかと、私は陰ながら心配していました。安田さんが今回も、生還されたとのニュースを見て、大変安堵しました。安田さんの救出に対し、カタール、トルコなど多くの関係各位の努力に感謝いたします。一方、トルコのイスタンブールで、サウジのジャーナリスト、カショギ氏が在トルコ・サウジ総領事館内で殺害されたらしいなどの暗いニュースもあり、昨今は、ジャーナリストの言論の自由について、いろいろと考えさせられます。また、民主主義の大国の指導者さえもが、自分に都合の悪い話になるとフェイクニュースだと言って、ジャーナリストをさげすむ時代です。また(2018年)当時、ジャーナリストは危ないところに自ら進んで行ったのだから、自己責任だという議論が日本中を席巻しました。真実を求めるジャーナリストは、現代社会を映す鏡です。世界を見渡して、ジャーナリストを抑圧したり、ないがしろにする社会には、きっと大きなしっぺ返しが来るのではないでしょうか。
 
2018年10月24日随筆
2022年11月4日加筆
 
*なお、冒頭の写真は、長野市の信濃毎日新聞社本社のものです。下に示すURLのウィッキペディアから引用させていただきました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E6%BF%83%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E
最終更新 2022年10月29日 (土) 00:20

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