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本の選び方、変わりゆく読書の楽しみ。図書館と素敵な出会いから。

図書館にいくのが億劫で

私は、図書館が好きです。
名古屋市の図書館システムはコロナ後から電子書籍も導入。
冬の寒さの中、ちょっと出歩くのは嫌になっても
自宅から、スマホやタブレットからサクッと本が借りられます。
名古屋市は電子書籍は3冊まで借りられます。
2週間後には、自動的に返却されるので返し忘れは心配ありません。

読みたい本が借りられない事はよくあるけど、世の中には無数の本があるので、そういう時は逆に違う本を手に取るきっかけとなっています。

この前も、趣味のレジンの本を発見して借りてみました。

名古屋市図書館

ピンッとくる本がない時は、知らない世界を覗きに行きます。

知らない作家さんも多い。

雨の日や、寒い日はこういうシステムは本当にありがたいです。
よく、本好きさんは紙の本がいいと聞きます。
私も紙の本は好き。
でも、デジタルもありだと思っていて、
人間側が臨機応変に合わせていけばいいと思っています。

私の読書遍歴

図書館で本を借りる場合は、完全に主体的に自分で本を決めていきます。
自分がピンッときた本を予約したり、手に取り読んでみます。
昔は、本は借りたら全部読まなければいけない!って思い込んでいて
読めない本と出会った時に、本が嫌いになりそうでした。
そんなある時、読みたくない本は読まずに返しても問題はない、どうしても読めなかったら時間を置いて後で読む、自分が成長していて読めるようになっているから大丈夫、という事を知り気楽に考えられるようになりました。

そう、本とも相性とタイミングがある事を知ったのです。

ただ、慣れない頃はその相性とやらが自分でもわからないもの。
私は小学生の頃、親につれられ図書館に来て呆然としました。
当時は瀬戸に住んでいました。
瀬戸市図書館の1階児童図書コーナーに置き去りにされた小学生の女の子は、「どうしよう、沢山あって何を選べばいいのかわからない。」と困ったものです。
沢山ある中から1冊だけ、間違いないものはどれだろう?と悩んだ末、
カタカナの作家さんなら間違いないだろうと考えて、
海外文学コーナーに行きました。だって、世界の中から良い本認定を受けて日本語に翻訳をされた本なら大丈夫でしょというよくわからぬ確信でした。
ただ海外文学のタイトルと作者名を眺めても
「よくわからない。」が正直な所でした。そして、上の本は届かない。
結局、これ知ってるけど読んだことはないものだ!と手にした本は、
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」でした。
その時の感想は、おもしろいけど……うん、そっか。

その後は、小学校の図書室にムーミンとかクレヨン王国のシリーズものがあると知り、それを全巻読んでみるというのにハマった時期もありました。少女漫画のりぼんで連載していた小花美穂の「こどものおもちゃ」も好きでした。また、教科書に載っていた「赤い実はじけた」というお話も面白かった気がします。

中学生では、教科書に載っていた安倍公房の「砂の女」の世界観にぞわっとした記憶があります。親に言われて、漫画から小説へ移行するものの恋愛話が好きだったので、コバルト文庫から出ている小林美雪シリーズを読んでいました。この時初めて学校の友だちが同じ本を読んでいるのがわかり、嬉しかった記憶があります。

高校生では、瀬戸市図書館でたまたま英語の先生に出会って、おすすめの本を聞きアゴタ・クリストフの「悪童日記」を教えてもらいました。その先生は読書家で英語の本もいろいろ持っていて、高校の職員室へ借りに行っていました。

大学生では、大学の図書館はこんなにも保育関係(専門分野)の本があるのかと驚きました。当時衝撃を受けたのは、デイヴ・ペルザーの「〝It”と呼ばれた子」。発達障がいの本では、戸部けいこの「光とともに…~自閉症児を抱えて~」こちらはマンガで読みやすく勉強にもなりました。途中で作家さんがお亡くなりになってしまいましたが……。
大学生活の中で出会った先輩のお家にあって知ったのが村山由佳の「天使の卵」でした。この時は、名前を知っただけでした。

社会人では、もっぱら保育関係(専門書)が多かったのですが、ふと思い出して「天使の卵」を買って読んだところ、その時の私に刺さったのです。これは、我が家の話かもしれない!と思って弟にも勧めると、弟もすごく分かってくれました。あの父親の元で育った私たちにある共通の恐怖を。

かの芥川龍之介は、狂い死にした自分の母親の影に死ぬまでおびえ続けていたというが、僕にはその気持ちが手に取るように理解できる。実際、「自分もいつか突然ああなるのではないか」という恐れは、追い払っても追い払っても、年季の入ったのら猫みたいにいつのまにか戻ってきて、頭のどこかで巣くっている。

天使の卵p21より 村山由佳

当時はこの文章がヒットしましたが今となっては、この本は夫と出会って私を理解してもらうためのツール本になって、さらに意味づけがまた変わっているので、こんな恐怖は持っていません。1冊の本が人生のフェーズによって変化しました。

そして最近は、本とも偶然の出会いを大切にするようにしています。

選書の基準

私は今まで、本を選ぶ時
・海外の本
・シリーズもの
・ラブコメディ
・学校の教科書
・オカルト
・友だちが読んでいた本
・先生のおすすめ本
・仕事の専門分野本
・たまたま出会った小説
こんな感じでした。
もし、つけ足すとしたら、
Amazonの下にでるおススメ本も参考に。
(裏で走っているAIのアルゴリズムを信用して)

最近、noteを書くようになってちょっと選書の幅が広がりました。
今まで出会っていなかった人からの紹介本という枠です。
要するに、一期一会で提案された本たちです。

前回この記事を書いて遊びに行った本棚探偵からはミステリー分野の開拓を。久しぶりに会った夫の親族さんからは何冊かの小説を紹介してもらいました。私は、この人たちとは普段関わりがありません。
多分、過去の私だったら「ふーん。」と思っただけかもしれません。
忙しくて実際、手に取るまでいったかどうかわかりません。
でも、最近はこういう所にこそ面白い話が転がっているような気がします。
ただの直感ですが、過去の私が選ばなかった新しい本との出会いがあるんだと思うとわくわくしてきました。
そして、今はたくさん時間があるしアウトプットする機会も作れます。

私に必要な情報は、いつも人が運んできてくれます。
きっと今回の紹介本もラッキーがついてくる。
そんな予感です♡













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