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ねぇ先生、うちの娘と話してくれない?と言われたなめらかプリンの思い出。

パステルのなめらかプリンをみて思い出しました。

新人保育士へのお誘い

あれは、私が働き始めて2年目~3年目だった時の事、
保育園で働くパートの女性からの提案がありました。

「ねぇ、先生。うちの娘がさ、保育士を目指しているんだけど。
実際保育士になってみて今の気持ちとかいろいろをさ、
うちの娘に話してやって欲しいんだけどいいかな?」

まだ新人の私が何を偉そうに言えるかどうかわからないけれど、
確かに学生のころって
実際働いている人の声を聞ける機会ってそうそうないよな~、
お役に立てれば、と思い引き受けました。

出会ったその娘は中学生。
目をキラキラさせて、でもちょっとドキドキしているかわいい子。
「どうして保育士になったんですか?」
(子どもが好きで、弟のお世話をしていた経験から)
「保育士の仕事は楽しいですか?」
(楽しいよ!)
「大変な事はなんですか?」
(保護者との関係づくりかな。結婚も出産もしてない私にとっては難しい)
こんなやりとりを続けていたと思います。

憧れを現実に

当時の私は、やる気満々で保育士も楽しんでいたので
そのまま素直に楽しい♪って気持ちを前面に出して答えていました。
それが、よかったか悪かったか、
今あの娘は保育士になれたのか知りません。
でも、私との話が現実に近づいているなら何よりです。

将来やりたい事が夢や憧れの時は、漠然と不安があると思います。
でも、実際にその仕事をやっている人と出会うことで、
具体的な目標となるはずです。
自分の目指す道は合っているのかの確認にもなります。

これって、今の私にも言えるのかもしれません。
今は無職。でも、将来的に書くおしごとをしたい。
それが、作家なのかwebライターなのか、noteを続けて3週間経っても
まだピンッときません。ただ、今の所苦しまず続けていられるので、書く事自体は、嫌いではないことはわかりました。でも、まだ軸が弱い。
そういう仕事をしている空間にいないからGAPがあるのかもしれません。

子育て×保育×文章×おもしろみ×気づき……
まだ、読者にとってのメリットが弱い気がします。
そして、私のメッセージ性が薄い。
ここを本気で考えていない自分がわかってきました。
相手にとっての価値
それって……。

感謝されるご提案

中学生の質問に答えて、ざっくばらんにいろいろ話した後
笑顔でお礼を言われた時うれしかったです。
きっと、お母さんはわかっていたのだと思います。
自分も保育園では働く1人だけど、娘と年が近い第3者の意見の方が
母自身の体験談よりも娘に刺さるという事に。
それが、娘の夢を応援することにつながるという事に。
すごくいいお母さんです。

職場近くのパステルでご飯を食べながら話していました。
「先生!娘のために時間とってくれてありがとう。今日は私がおごるよ」とパートさんが言ってくださり、ありがたくご馳走になりました。
おいしかった、なめらかプリン。

保育は毎日頭と体をフル回転した肉体労働で大変です。
それはそれで楽しいですが、
でも、こうやって私の体験談を話すだけでも誰かの役に立てる

そんな価値を知った日をなめらかプリンともに思い出しながら
ここに私の人生のヒントがあるのかも、と今日も自分と向き合います。





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