見出し画像

小児科医・かかりつけ医に知ってほしい発達障害のこと

関正樹先生のご著書「小児科医・かかりつけ医に知ってほしい 発達障害のこと」を一足先に読ませていただきました。

関先生とは昨年からご一緒させていただく機会を何度か持たせていただいております。

毎回お話をさせていただく中で感じることは、関先生の支援はもちろんなのですが、僕は関先生のお人柄・臨床家としての姿勢から学ばせていただくことも非常に多く、心から尊敬している先生のお一人です(もっというとファンです)。

「そんなところまで考えながら診療をされているんだ」

こんな風に感じることが多く、今回のご著書も随所に関先生のそうした姿勢が現れていると思いました。とても幅広く、また具体例も多い内容になっており、誰にとっても学びの多いものだと強く思います。

ご著書の中にこのような関先生のお言葉がありました。

私たちのようなかかりつけの医療者の役割は、発達障害を有する子どもが自分を大切に思う気持ちを損なうことなく育ち、その子らしく誇りを持って生きることができるように、謙虚さを持って、そっと子どもと親御さんを支えていくことだろうと思います

(小児科医・かかりつけ医に知ってほしい 発達障害のこと,南山堂,2022)」

こうしたことを大切にし、そしてこうした想いをもとにどのような支援をしておられるのかが、本書の中には書かれています。

専門的な内容も含まれますが、どなたにとってもわかりやす内容になっています。過去に僕が執筆させていただいた書籍からも図表を使用していただき、間接的ではありますが少しでもお役に立てたようで嬉しく思っています(何より、関先生にお読みいただいておったのが嬉しいです)。

でも、個人的には本書のもっとも魅力的なところは、随所に感じられる関先生のお人柄そのものなのではないかと思っています。

だからこそ、ぜひ多くの方々に手にとってもらえたらと願っています。

関先生、ありがとうございました!


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?