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子育てには「魔法」も「100点」もない

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昨夜から、コンサルテーションで熊本に来ています。初熊本なので、ワクワクして過ごしています。ということで、今朝は熊本からお届けします。今日は「子育て」についての講座をする予定ですので、そこから一部抜粋して書きたいと思います。どうぞお付き合いください。


誰しも、我が子の幸せを願っている

子育てに限ったことではありませんが「〇〇すべき」という断定的な考えは、時に人を追い詰めます。そんなことをこの2〜3年は特に意識するようになり、「べき」という表現は極力使わないようにしています。習慣で使ってしまうこともあるかもしれませんが、意識しているのは「こうすべき」ではなく「これもありだよね」という考え方です。

ぼくは、「発達」というものを専門にしていますが、自分の子育てに自信を持っているかと言われればそんなことはないし、何か信念を持って子育てをしているわけではありません。強いて言えば、「〇〇すべきなんだ」と親の価値観を我が子に押し付けたり、決めつけたりしないということでしょうか。

子育てにはそれぞれの価値観があります。

あるご家庭にとっては当たり前のことでも、別のご家庭にとってみれば、「いや、それは厳しすぎない?」
「習い事多すぎじゃない?」
ということもあるわけです。

それぞれで方針やスタイルに違いはあれども、つまり、厳しかろうが、そうでなかろうが、多くの親御さんは「我が子の幸せを願って」のことです。

だけれども、大人にとっての幸せや満足度と子どもにとっての幸せや満足度は必ずしも一致するとは限りません。例えば、ぼくの場合を例に考えてみます。ぼくは兄の影響もあり、就学前から野球を初め、大学を卒業するまで野球部に所属していました。もちろん、ずっと楽しいわけではありませんが、そこで得られたものも大きくて、今の自分に少なからず影響もしていると思います。そして、ぼくは「自己肯定感」みたいなのは高い方だと思うのですが、多分野球は良い影響を与えてくれたと思っています。

そんな話をすると、よく「お子さんにも野球やってほしいんじゃないですか?」と聞かれることがありますが、いつも「いやぁ、どっちでもいいですかね」と答えています。

というのは、ぼくにとっては、たまたま野球(スポーツ)がよかっただけで、それが自分の子どもにも良いとは限りません。それ以外にも、小学生の間は書道を習っていたのですが、これも自分にとってはよかったです。でも、だからといって子どもに強要することもありません。親子であっても、別人格だし、生きている時代も違います。それぞれにあった生き方をすればいいと思っているというのが、ぼくの子育て観の一つです。

これはあくまで個人の考えですから、皆さんに共感を強いるものでもありません。ぼくにとっては、これが子どもの幸せにつながっていくと思うので、そうしているだけです。でも、「勉強を頑張りなさい!」とか「〇〇ができるように頑張ってもらわないと!」というのも、それが我が子の幸せにつながっていると思うからこそなんです。

子育てには「魔法」も「100点」もない

でも、大人と子どもが感じる幸せや充実感には違いがあるかもしれません。自分はたくさん外に出て、人に出会って人生が充実し、幸せだと思う人もいます。一方で、在宅での生活を充実させることが最高に幸せだと感じる子もいます。

「子育てはこれさえすればいい」

そうしたものは幻想では?というのが持論です。もちろん、反対の意見もあると思います。でも、それでいいと思うんです。子どもの人生を決めるのは親ではありません。あくまで子ども自身です。それは放任すればいいというのではなく、もちろん、親の立場としてできること、伝えたいことは山ほどあります。だけれど、ぼくらが子どもに伝えているのは、自分の経験や想いだけです。それが正しいのかどうかなんてわかりません。ぼくだって、自分の子育てがいいのかどうかなんてわかりません。自分にとってみれば「いい子育てをしているぞ」と思っても、子ども側にとってみれば「厳しい家だな」と思っているかもしれません。

大人だから偉いわけじゃありません。子育てを通じて、子どもと一緒に「人として成長していくこと」が大事ではないでしょうか。

今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!

佐々木康栄

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