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大泣きの理由

こんにちは。
吹く風がさわやかな季節になりました。
9月もそろそろ終わろうとしていますね。

最近の息子(11歳)について、今日は書こうと思います。

まず学校ですが、この9月は半分くらい遅れながらも、登校しています。
そういう意味では、あまり夏休み前と大きく変化はないのですが、
先日、大泣きをしまして、それを機に彼の最近の気持ちを知ることとなりました。

きっかけは、ゲームをもっとやりたい、という要求に対して、
いつもは交渉次第でOKを出すのですが、
その日は既に決まった時間も大幅に越えてやっていたものですから、
Noと言ったんですね。
そんな時は、ヘソを曲げて寝室に籠り、一定の時間が経過すると復活してリビングに戻ってくるのですが、
その日はなかなか戻らなかったので、寝室に行ってみると、
息子は泣いていたんです。

どうしたの?と聞くと、
最初はゲームの話から始まったのですが、
「オレはいつも頑張っているのに、人生にはツライことしかない。」
と言うんです。
確かに、最近は学校に毎日行っていること自体、彼にとっては十分がんばっているのに、それに対して労っていなかったと気づき、まずはそれを詫びました。
そして、後半部分の「ツライこと」がとても気になったので、どういうことを言っているのか聞きました。

すると、
「オレは黒板をみんなのように写したりできない。本当は、みんなと同じようにやりたいんだ。」
ということでした。

これについても、彼に書字障害がある以上、常につきまとう現実なので、段々とこちらは鈍感になってくるのですが、
彼にとっては、毎回の授業で劣等感を少なからず味わうわけで、
そんな彼の心が溢れてしまったタイミングなのかもしれません。

「人生にはツライことしかない」

このフレーズは、かなり私を動揺させます。
思わず、「そんなことはないよ!」って否定したくなるのですが、
今の彼にはそうとしか思えない背景があるのだと、私の言いたいことをグッとこらえ、「そっか、そう思っているんだね」と返しました。

⁘⁘⁘⁘⁘⁘⁘⁘⁘

彼の気持ちは現在は落ち着いてはいるようですが、
彼は毎日、毎日、学校に行っては、
劣等感を積もらせてくるわけです。

板書に関しては、
・タブレットで黒板の写真を撮る
・タブレット入力に切り替える
など、代替となる方法は実際にあるし、そのために彼には以前からPCを与え、ブラインドタッチも出来るようにはなっているのですが、
なかなか前進しないのは、彼が「同質性」を求めるところにあります。

彼は、「みんなと同じようにやりたい」んです。

思春期をとっくの昔に過ぎた大人からしてみれば、
「みんなと同じである必要はない」
「かえって将来のことを考えれば、PCでやれた方がいい」
などと、大人の論理で言うこともできますが、
きっと今の彼には全くもって意味をなさないのかもしれません。

たまに妄想でこんなことを考えることがあるのですが、
さらに今更考えたところでどうしようもないことなのですが、
やっぱり学校という場には、
いろんな人(人種だけでなく特性も含め)がいて、
いろんなやり方(プロセス)が存在し、
いろんな表現方法が普通に存在する場であってほしい。


そんな環境下でも「同質性を求める」ことが起こるのだとしたら、
これは子どもの成長に不可欠なものとして、私は潔く諦めるとしよう。


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