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【3分要約・読書メモ】社員の力で最高のチームをつくる―1分間エンパワーメント

ご覧頂き、ありがとうございます。
今回は「社員の力で最高のチームをつくる―1分間エンパワーメント」についての記事となります。


こんな人におすすめ

・リーダーシップに関して学びたい人
・部下が思うように動いてくれないと悩んでいる人
・売上、利益が伸び悩み、対策で苦慮している人
・星野リゾートの飛躍の秘密に興味がある人

著者

ケン・ブランチャード
ケン・ブランチャード社の共同創業者にしてCSO(最高精神責任者)、フェイスウォーク・リーダーシップ・センター会長。リーダーシップ養成教材「Situational Leadership(SL=状況対応リーダーシップ)」の共同開発者のひとりで、これは現在市販されている教材のなかでも最も実用性と効果の高いものとして、広く利用されている。

監訳者
星野佳路(ほしの よしはる)
1960年生まれ。慶應義塾大学卒業。米国コーネル大学ホテル経営大学院で経営学修士号を取得。91年、家業である老舗旅館「星野温泉旅館」の4代目社長に就任。95年に社名を星野リゾートに変更。ケン・ブランチャードのエンパワーメント理論を取り入れることで、組織が飛躍的に活性化し、数々の旅館やホテルを再生させる。

エンパワーメントの3つの鍵

第1の鍵:正確な情報を全社員と共有する
第2の鍵:境界線を明確にして、自立的な働き方を促す
第3の鍵:階層組織をセルフマネジメント・チームで置き換える

【第1の鍵】正確な情報を全社員と共有する

・会社の情報を共有し、信頼関係を築く
・階級組織の思考を廃し、全員が経営者意識をもって行動することを促す
・失敗を学習の機会と考える


エンパワーメントとは、社員にパワーを与えることではない。社員にはもともと知識や経験や意欲というパワーがある。
エンパワーメントとは、そのパワーを解き放ち、目標達成のためにいかんなく発揮させることである

正確な情報を持っていなければ、責任ある仕事をすることができない。
正確な情報を持っていれば、責任ある仕事をせずにいられなくなる。

【第2の鍵】境界線を明確にして、自立的な働き方を促す

・説得力のるビジョンを設定する
・社員が自分の目標と役割を明確にできるようにする
・行動の根底にある価値観を定義する
・ルールを定める
・行動の自由を提供する

自律した働き方を促進する6つの境界線
①目的:我々の事業は何か?
②価値観:事業を進めるにあたっての指針は何か?
③イメージ:どんな将来像を思い描くか?
④目標:何を、いつ、どこで、どう達成するか?
⑤役割:だれが、何をするのか?
⑥組織の構造とシステム:仕事をどう位置づけ、どう支えるのか?

社員の力で最高のチームをつくる―1分間エンパワーメント

社員が企業のビジョンを共有し、
その中で自分の役割は何かを理解し、
自分がどんな違いを生み出せるかを自覚したとき、
ビジョンが本当の力を発揮する。

【第3の鍵】階層組織をセルフマネジメント・チームで置き換える

・全員がチームスキルを学び高める
・チームが自立するよう支援と励ましを与える
・コントロールを徐々にチームに引き渡す
・困難に遭遇することを覚悟しておく

上司に頼らないで仕事ができるようになる方法を部下に教えることからエンパワーメントが始まる。

すべての失敗は、能力を高める機会である。
マネージャーがなすべきことは、向上しつづけるためには失敗がつきものであることを認め、社員に対し、最善を尽くすことのみ説明責任があることを伝える。

エンパワーメントは魔法ではない。それを実現させるのは、いくつかのシンプルなステップと、やり抜くための強い意志である。

感想

小説のような作りで、エンパワーメントに関して、ポイントとなる情報が具体例と一緒に紹介されているため非常に読みやすかった。今、パーパス経営が注目されているが、その背景がこの本で明らかになる。

チームをマネジメントする人間として、非常に重く感じたのが、エンパワーメントに必要なのは、「やり抜くための強い意志」という点。短期的な結果が求められる中、自分の考えを信じて、多くの挫折をしながらもやり抜くことの困難さと実施している会社の覚悟の違いを感じた。

これがリーダーシップ。自分の非力さを感じながらも、各ポイントから取り入れることができる点もあり、即実行できる事から取り入れたい。規模に関係なく、チームをマネジメントしている人にとって、気づきを与える一冊です。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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