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『人のこころに響く』をモットーにメンタル系の執筆活動をしています。以前は看護師として1…

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『人のこころに響く』をモットーにメンタル系の執筆活動をしています。以前は看護師として16年間様々な病院で医療に従事し、精神科看護を専門に頑張ってきました。無類の猫好きで、趣味は保護猫活動中です。

最近の記事

すずめの戸締まり~描かれていないところにある秘密~

金曜ロードショーですずめの戸締まりが放送されました。かれこれこの映画を見るのは21回目となります。この映画は、何度見ても感動でき、退屈させる暇もない素晴らしいものであると再認識しました。 ですのでここの映画の批評は前にしているのですが、もう一度批評してみたくなりました。 この映画に対する批判に多いのが、冒頭で鈴芽が草太と出会ったというシーンから来ているものですよね。あのシーンでは、鈴芽は草太からインスピレーションを受け、心は動かされます。そして、椅子に変えられた草太を元の

    • 新海監督アニー賞を逃す!敗因と考察

      新海誠監督「すずめの戸締まり」のアニー賞受賞なるか?の記事で書いたことが現実になって、やっぱり予想が当たっても、新海ファンとしてはショックはショックである。 敗因は何であったか?それを述べていきたいが、まず、勝負事ではないので敗因と言うのはいささか不躾である。しかし、ファンとして勝ち取ってほしかった思いが強く、こういう表現にならざるを得ない事をご承知いただきたい。 この映画はアニー賞を獲得した作品と決定的な違いがある。エンターテイメントという枠組みの中で、「楽しみ」とは真

      • 「すずめの戸締まり」アニー賞受賞なるか?ジブリはどうなる?【結果予想】

        新海監督『すずめの戸締まり』を20回ほど見た私が、アニー賞受賞なるかを予想します。また、良く対比されるジブリについても考察します。 この映画は非常に価値の高い映画であるにもかかわらず、他の新海映画に比べると受賞数が少なく感じます。様々な側面から考えて結論から言うと、アニー賞では1,2部門で受賞するか、受賞なし、というのが予想です。なぜこのような辛辣な予想になるのか?私がこの映画の真価に触れることが出来たからこそなのかもしれません。 理由は主に2つで、ひとつは新海監督が「日

        • 第4回 うつ病の時に「しない方がいい事1:オーバードーズ」

          ご覧いただきありがとうございます。さて、前回はうつ病の時に「どうするか」を記しました(一部100円返金可)。今度は逆に、うつ病の時にしない方が良いことを説明します。 うつ病の時に「しない方がいい事」は、うつ病を悪化させたり、回復を妨げたりするものです。ここでは8項目説明します。列挙すると オーバードーズまたはOD アルコールの摂取 甘いものを食べすぎること 自傷行為・自殺行為 重大な決断 過去や未来を考えること ニュースを見る なにかに依存する 今回は1.

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        すずめの戸締まり~描かれていないところにある秘密~

        • 新海監督アニー賞を逃す!敗因と考察

        • 「すずめの戸締まり」アニー賞受賞なるか?ジブリはどうなる?【結果予想】

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          第3回 うつ病の苦しみから逃れる2つの対策【一部100円返金可】

          うつ病はとても辛く苦しい病気です。しかしながら、症状を軽くすることは可能です。そはうつ病がより深刻になる前であれば、とても効果的です。ここでは、何とか生活は出来ており、仕事もしているけど、うつ病を患っていて抑うつ気分に苦しめられている方を対象に、症状を緩和する方法をお伝えします。 うつ病の苦しみから逃れる2つの対策うつ病の苦しみから逃れるには、基本的に2つ方法があります。ひとつは「なにかをする」ということで、もうひとつは「何かをしない」ことです。 うつ病の症状が強いと、何と

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          第3回 うつ病の苦しみから逃れる2つの対策【一部100円返…

          第2回 精神科の上手なかかり方【無料】

          うつ病シリーズ第2回のテーマは、どのように精神科にかかるのが良いか?です。精神科を受診しようか迷っている方、すでに精神科にかかっている方にも楽しんで頂ける内容です。 まず、精神科にかかるとなると、真っ先に不安になるのは経済的な負担かと思います。精神科は内科や外科とは違い、ある程度長期間通うことになることが多いです。というのも、うつ病は治るのに時間がかかることや、抗うつ剤の効果がすぐには出ないこと、そして再発しやすいこと。この3つが精神科治療の期間を長くさせているのです。

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          第1回 「うつ病」の基礎知識と「精神科を受診する目安」【一部100円返金可】

          この記事では、うつ病がどういうもので、受診すべきかどうかの基準について述べます。また、受診の際に注意すべき重要なこと、受診のメリットとデメリットを述べます。(※☆の部分のみ有料ですが無料部分だけでも役に立つ内容となっています) 〇うつ病について基礎知識 この節では『うつ』とは何かしっかり確認します。『うつ病』は『うつ状態』(あるいは抑うつ状態)が長く続き、生活に支障が出る病気です。 では『うつ状態』(あるいは抑うつ状態)とは何か?分かりやすく言えば、気持ちの落ち込み・悲

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          第1回 「うつ病」の基礎知識と「精神科を受診する目安」【…

          【連載】うつ病について

          ご覧いただきありがとうございます。私は看護師として16年従事してきて、とりわけ精神科を得意としていました。それは、私もこころの病にかかった経験があり、その苦しさを患者さんと共有出来ていたからだと思います。 何を通じて患者さんとこころの中身を共有してきたのかと言えば、それは言葉です。言葉を慎重に選び、患者さんに寄り添うように言葉をかけていく。そうした結果、患者さんとのつながりが強くなったのです。そうした結果、私は患者さんから「病気が楽になった」「病気から解放された」という声を

          【連載】うつ病について

          「すずめの戸締まり」アニー賞ノミネートおめでとう考察

          ※画像は公式サイトより 新海誠監督映画「すずめの戸締まり」が「アニー賞」にノミネートされました。それを記念して、この映画に対するいくつかの批判に対し、20回ほど本作品を詳しく鑑賞した私が、多少冗談も交えて”新しい見解”を述べます。ネタバレを含みますので、まだ本作品を鑑賞されていない方はご注意ください。 〇祝「アニー賞」に複数部門でノミネート! 災いの出て来る扉。そこからは災いが出て来て地震を引き起こす。全国にある「後ろ戸」を閉めて地震を防いでゆくロードムービー。東日本大

          「すずめの戸締まり」アニー賞ノミネートおめでとう考察

          精神科看護師を辞めて作家になったわけ

          私は16年間看護師として働いてきました。専門分野が精神科看護だったのは、自分自身も心の弱さを持っているからだったと思います。幼いころからずっと親から受け続けていた言葉と暴力の虐待。どこにも居場所がなかった青年期。それらが私の心を弱めていったのだと思います。 精神科の病気はいろいろありますが、どんな疾患の患者さんとでも、心を通じた会話が出来ていたたあの頃、私は幸せでした。「患者様を救いたい」という気持ちだけでひたむきに看護に打ち込み、充実した日々を送っていたからかもしれません

          精神科看護師を辞めて作家になったわけ