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ビジネスに活かす哲学

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外的な「意味」による支えを必要としない生き方-気流の鳴る音ハイライト-

外的な「意味」による支えを必要としない生き方-気流の鳴る音ハイライト-

ドン・ファンが知者の生活を
「あふれんばかりに充実している」というとき、

それは生活に「意味がある」からではない。

生活が意味へと疎外されていないからだ。

つまり生活が、外的な「意味」による支えを必要としないだけの、
内的な密度をもっているからだ。

知者は行動を考えることによって生きるのでもなく
行動をおえた時考えるだろうことを考えることによって
生きるものでもなく
行動そのものによって生

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「明晰とはなにか」気流の鳴る音_ハイライト

「明晰とはなにか」気流の鳴る音_ハイライト

人が世界はこういうものだぞ、
とおまえに教えてきたことさ。

わかるか、人はわしらが生まれたときから、
世界はこうこうこういうものだと言いつづける。

だから自然に教えられた世界以外の世界を見ようなぞという
選択の余地はなくなっちまうんだ。

「明晰」とはひとつの盲信である。
それは自分の現在もっている特定の説明体系(近代合理主義、等々)の普遍性への盲信である。

それはたとえば、デモクリトス的、

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少年の愛らしさが消え
青年の若さが消え
壮年の体力が消える

何かを喪失しながら
人間は人生の段階をたどっていきます

しかし同時に
この喪失のプロセスは

喪失と引き換えに何か新しいものを獲得するための試練の時

つまり「初心の時」でもあるのです
#風姿花伝 #100de名著

秘する花を知る事。

秘すれば花なり。

秘せずは花なるべからずとなり。

この分け目を知る事、肝要の花なり。
#風姿花伝

ことさら、この芸、その風を継ぐといへども、自力より出づる振舞あれば、語にも及びがたし。

その風を得て、心より心に伝ふる花なれば、風姿花伝と名づく。
#風姿花伝

およそ、その頃、物数をばはや初心に譲りて、
やすき所を少なすくなと、色へてせしかども、
花はいや増しに見えしなり。

これ、まことに得たりし花なるがゆゑに、
能は、枝葉も少なく、老木になるまで、
花は散らで残りしなり。

これ、眼のあたり、
老骨に残りし花の証拠なり。 #風姿花伝