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良い意味で、大学生はみんな「新事業の正解」を描けるようになっていた。

名古屋大学なごのキャンパスで開催されたTongaliアイデアピッチコンテストにて、審査員と講演を行ってまいりました。

東海地区は、首都圏や近畿圏と比べてエリアとしてまとまりやすいようで、愛知・岐阜・三重・静岡の大学が連携してこうしたイベントを開催しているようで、この地域における名古屋の求心力を感じた日でもありました。

大学生によるアイデアピッチは、率直なところ、良い意味で「行き着く案は、だいたい同じ」なのです。阪大でやっていたときも、立命で事業プランを募集しても、首都圏で実施しても、概ね同じような案が出ます。

しかし、繰り返しますがそれは、決して悪い意味ではないのです。
すなわち、みんな、ちゃんと正解に行き当たることができていることを意味しているのだと思います。

ただしく現代日本の課題にアプローチし、
それを解決しうるソリューション案を作り、
どう収益化するかにまで、ある程度センス良く構築できている。

結果、似てくるわけですが、それは大学生世代について言えば、私は良いことだと思っています。イノベーション教育が一定程度実を結んでいて、事業プランニングをするところまでは、意欲のある子たちならば誰しもができるところまでは来たのだ、と。

こうした能力のある次世代の子たちが活躍してくれるならば、私は未来は明るいと思っています。

そんな「次世代の成長」を目の当たりにした1日でした。

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と同時に、次世代教育の観点からも、また社会の仕組みとしても、次なる課題となるのが、「アイデアの具現化」のフェーズです。ここの部分まで、学生に人生のリスクを負わせることなくチャレンジさせる仕組みが構築できたならば。

日本から、健全なる大学発ベンチャー&学生起業家が、もっともっと輩出されるようになるはずです。

ともあれ、貧困に、雇用に、働き方に、医療に、伝統産業に…、的確な問題分析から素晴らしい提案を用意してくださった出場者の皆さんにリスペクトを送りたいと思います。素晴らしいピッチでした!

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併せて、名古屋大学さんのTongaliのオーガナイズの手際にも非常に学ぶところ多かったです。自分の手柄にするようなところもなく、ステークホルダーをうまく結びつけながら、学生ファーストの仕組みを構築されておられました。

Tongaliピッチコンテスト2021
https://tongali.net/pitch-contest2021/

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