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サガミワン・ガールズ
1週間くらい前のこと。
暑い日だったね。藤沢駅。東海道線を降りて、小田急線に乗り換える。明日からは外出のときも、ジャケットやネクタイをやめよう。
暑い風が吹いていた。
藤沢とか、鎌倉、逗子っていう場所は、常夏の町なんだよ、ぼくのなかで。いつも夏。太陽が近くて、少し先の景色はもやもやと揺れ、なにより時間の流れがゆっくりしている。
このあたりに来るときはいつも夏。浪人のころ授業をサボって海に来たのも
サウンド・オブ・サマー
昨日くらいから夏だ。
高校に向かう道すがら、無意識に流した音楽は、ビーチ・ボーイズのベストアルバム、Sound Of Summer。
前の部署のちょっと仲のよかったひとに誘われた飲み会。話したことのない非常勤講師の女のひとがいた。
真ん中でわけたボブにヘアバンド、ストライプのシャツを大きめに着て、ビールといっしょにライスを食べていた。ミニマルでさっぱりしたそのお顔。18歳の夏に好きだったひとを思
10年前のぼくは目を輝かせてフラワーズインザウィンドウとか聴いてた
ニュースで、高校野球の予選が始まったことが告げられると、ぼくの夏がはじまる。
10年前は高校3年生だった。万年1回戦負けの母校・都立南平高校は、奇跡的に2回勝ってちょっとしたフィーバーが起きていた。
プロ注目の選手がいる、強敵・府中工業との3回戦は平日。先生は、吹奏楽部以外は公欠にならないから授業に出なさいよと言う。
試合の日、野球部も吹奏楽部も少ない3年7組はガラガラだった。
そのとき思った「
春と調布とアルペジオ
いよいよ春になって、ぼくが思い出したのは、去年新人たちを迎えるために横浜の親友と準備をしたことや、新入社員のときの入学式だった。
社会人になってからの思い出ばかりを思い出すことに気がついた。それより前のことは、昔観たすごく影響を受けた映画なんかのようになっている。
何年か前に聴いて、いつかそのときが来ると思った「やがてぼくらが過ごした時間や 呼び交わしあった名前など いつか遠くへ飛び去る 星屑のな