見出し画像

Softwareが地上だけでなく宇宙を飲み込もうとしています

以前、有名な投資家がこんな格言を残しています。

Software Is Eating the World”。「ソフトウェアが世界を飲み込む」

Netscape創業者で、現在はベンチャーキャピタリストマーク・アンドリーセン

当時は何とも思わなかったのですが、今まさに具現化しています。

最近のニュースで驚いたのはEVメーカTeslaの自動運転学習です。

以前よりTeslaでは、FSD(Full Self-Driving)という機能を試験的に提供開始しています。

https://www.tesla.com/ja_jp/support/full-self-driving-computer

自動運転にもレベルがあり、最終的にはレベル5を目指していますが、現時点ではレベル3あたりです。(名前が誤解を招くと一部地域では名称使用禁止の沙汰がくだっています)

このFSD機能は、わざわざ車体を物理的に預けなくても、個人デバイスでいうソフトウェアアップデートで実現できます。
これもソフトウェアドリブンですが、目的とする自動運転の学習に、とうとう完全にソフトウェアにゆだねているようです。

CEOでもあるイーロン・マスクが自身で解説した動画が公開されています。

この動画では、まだ投稿時点ではリリースしていないFSDの最新バージョン12の試験運転です。

ここで興味深いのが、V12では完全にニューラルネットワークに学習をゆだねているという点です。

通常は、例えば左側走行や車線という交通ルールなど基本的な法則を与え、そこからAIに学習させるケースが多い(おそらくすべて)と思いますが、ついにゼロから委ねたのが画期的なポイントです。

連想したのが、囲碁の世界チャンピオンを破ったDeepMind社のAlphaGoの後継版AlphaZeroで、ついに人間の棋譜すら学習せずゼロから囲碁を学んでAlphaGoを打ち破っています。

FSDのv12、これからベータユーザへの展開され、どういった反応があるのかきわめて興味深いです。

実はもう少し同じくソフトウェアに制御をゆだねた宇宙空間でのサービスもあります。

ようは、
ソフトウェアだけで人工衛星のネットワーク制御を行う仕組みがサービスを改善する、
という話です。

主語はIntelsatと呼ばれる通信業者です。ざっくりいえばイーロン・マスク率いるSpaceXが提供するStarlinkの同業者です。

結構な老舗なのですが、いまでも技術革新を続けているようで、こちらも革新的な動きが起こるかもしれません。

地上も宇宙もまさに、ソフトウェアが世界を飲み込もうとしています☺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?