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AIが天気予報をどこまで変えるか?

今年の日本列島は、猛暑と台風でなかなかバトルロワイアルな状態です。

特に、猛暑は地球全体でもいえるようで、国連が記録上最も熱い週だった、とのコメントも発表しています。

ということで、気象を正確に予測できる意義は誰もがうなづくと思います。

そんなことを思っていると、こんな記事が目に留まりました。

ようは、
テックジャイアントがAIで気象予報の精度をたかめることに挑戦している、
という話です。

タイトルだけ聞くと、そもそもなぜ?と思うかもしれません。
それについては上記記事内での専門家(スイス気象局の数値予測責任者)推測は、需要予測とAI訓練用、とのことです。

日本風にいえば「風が吹けば桶屋が儲かる」というこじつけを表す言葉がありますが、今は気象の影響が強くなっているせいか、気象から経済活動を予測することはおそらく可能でしょう。

昔データマイニングという言葉が(当時AIが冬の時代であえてその表現を避けた結果)民間企業でも流行りました。

その時の都市伝説(確かどこかの会社が実際にトライした話を聞いた曖昧な記憶が)で「赤ちゃん用おむつとビールを近い棚に置くと売り上げが伸びた(併売率が上がった)」という有名な話があります。

話しをAIと気象予測に戻します。

テックジャイアントといいましたが、記事内で紹介されているものだけを紹介します。(多分調べればもっとありそう)

  1. ファーウェイ:パングー・ウェザー

  2. エヌビディア:フォーキャストネット

  3. グーグル・ディープマインド:グラフキャスト

1について上記リンク先の情報も踏まえて内容を補足しておきます。

従来と正確性は変わりませんが、より迅速に世界中の週間天気パターンを予測できます。

AI手法はおなじみの深層学習で、39年間分の気象データを使って訓練させたようです。

従来型(ちょっとこれもあいまいな表現ですが。。。)だと数時間かかっていたが、なんとそれを数秒で実現できるという桁違いのパフォーマンスです。

興味深いのが、学習内容を学ぶだけでなく、なんと学習していない熱帯低気圧の進路も正確に追跡することができるようになったそうです。

これもAIの汎化能力なのかはなんとも言えませんが、データが増えるほど未知の性能を発揮する可能性は、最近のLLM、または生成系AIの性能をみていると否定できません。

最後に小ネタを。

戦後にデジタルコンピュータが発明されて初めて本格的な数値計算につかわれたのは「気象予想」でした。

立役者は、コンピュータアーキテクトを発明したジョン・フォン・ノイマンです。過去記事を引用します。

上記記事を丸めると、ようはAIと気象予測は切っても切れない奇縁だね、ということが言いたいわけです☺

ただ、確実にいえるのは、気象による災害予測は今後も国家を超えた地球規模で必要とされてきます。

冒頭記事では民間のテックジャイアント以外でにも学術機関の取り組みも紹介されており、出来ればマネタイズの道具ではなく、人類共通の財産として運用されてほしいなぁと思う今日のこの頃です。

明日は快晴でありますように☀

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