2011年3月11日、福島での仕事中に被災。
二次災害で左腕の一部を粉砕骨折し、原発の影響で避難。
サッカー界に貢献したいと希望を持ち、
積み重ねていた日々が強制終了した。

あの日を境に、別の世界に放り出されてしまった。

命があること、
させていただける仕事があることに
感謝しなければならない。そう思った。
無理やりポジティブに装い、作り笑いで過ごした。

元気そうに取り繕うのに、精いっぱいだった。
いつしか、マイルドな鬱状態になり、
私自身がいなくなっていった。

こんなからっぽなわたしは、
「生きている価値がない」とさえ思った。

便秘や下痢を繰り返すようになり、
肌荒れ、あご下の吹き出物がひどくなり、
なんとなくだるくて不調な日々を送った。

「管理栄養士なのに、
　腸内環境や体調を整えられないなんて、
　なんてダメ人間なんだろう、、、」

　自己肯定感は下がる一方。

そんな中、ある本を読み返したことで、
「心と身体を動かすこと」の大切さを思い出した。

元々食べることが大好きなわたしは、
わたしをワクワクさせる食事を選ぶことで、
少しずつ人生が好転し、
「生涯大切にしたいと思う人」と出会い結婚が決まった。

20代後半から30代にかけて続いた心と身体の不調
を解消する鍵は「わたしをワクワクさせる行動」と
「わたしに合う食事」だった。

わたしの心を動かす食事が、
少しずつ人生を好転させる。

今のわたしを肯定することで、
ほんのちょっとわたしを好きになれる。
そんな料理教室を開催したい。

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