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【となりの家のはなし⑥】家族の風景~祖父母のこと(上)~

前回までは、父母についてお話してきました。母と娘というのはなかなか切り離せないもの。また積年の思いがだだモレで、ピリッとする内容に・・。現在どんな関係かご心配の方も・・いないか・・一応報告しておくと、両親はお互いの不仲をうやむやにするかのように、我が家の世話を焼きたがりますが、つかず離れずバランス重視で楽しく・・・最近やっとなってきました。

父方の祖父母は早くに亡くなり、私が生まれてすぐだったので、接点は持てませんでした。母方の祖父母もすでに他界しましたが、両方とも90歳を超える長生きで、しかもずっと夫婦仲は悪かったという・・人間てそんなに長く仲の悪いまま一緒にいれるものなのかと思います。

祖父母と私たちは別々の場所で、祖父母は田舎で暮らしていました。私が小学校の時は、祖父母が交互に我が家へ1か月単位で泊まりに来ていて、なぜ一緒に来ないんだと子供心に思っていました。後から聞いた話だと、祖母が祖父を嫌いすぎて一緒にいたくないがために、我が家に島流しにしていたようで、ある程度時間がたつと祖父が帰り、今度は祖母がこちらへ出てくるというシステムを取っていたようです。

祖父は戦争で戦地へ赴いていましたが、本当に戦えたのかと思うぐらい静かな人でした。親族で旅行に行くときも「おじいちゃんおる?あ、おったわ」というぐらい、存在感のない人でした。

一方祖母はというと、人間大好き!おしゃべり大好き!と陽キャを絵にかいたような人で、タクシーに乗ったときに、おしゃべりをしてくれない運転手さんは面白くないからキライ!って位のコミュおばけです。そして、自分より年上の人に向かって、じさま、ばさまと呼ぶ、陽キャ特有のデリカシーの無さも持ち合わせていました。

すでに投稿したnoteでも少し触れたのですが、全く話さない仲の悪い祖父と田舎で二人っきりの生活に嫌気がさしたころ、悪徳商法に引っかかります。言われた健康食品を買えばヤングなイケメンが家に持ってきてくれて楽しくお話できる・・・。定期的に田舎の野菜や果物を宅急便で送ってくれていたのですが、いつしかその荷物の中に、やたらと健康食品のボトルが入ってくるなーと思っていたら、気が付けば定期預金が一つそのボトルたちに消えていたというホラー。

書いてみると色々エピソードが出てきて長くなりそう・・・。次回、私の母とそのまた母の物語、なぜ母が出来上がったのか、お楽しみに!

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