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キューバの食糧事情#1 休日最重要ミッション食料調達

バタバタと残業を終えてフライデーナイト!キューバは来週月曜日が振替祝日なので、3連休です。嬉しい!仕事も始まって1ヶ月が経ち、まだまだわからないことはあるけど、楽しんで取り組む余裕が少し生まれてきました。日々停電したり、週の終わりは食材が足りなくなってきて空腹なひもじい日々を過ごしたり、生活は大変だけど、なかなか自分から人を頼れず困っている自分に周りの人が声をかけてくれて、なんとか楽しく暮らせています。優しさが心にしみます。平日は正直仕事をしてるだけですが、休日はスーパーや市場に連れて行ってもらったり、ハバナのゴルフ場にも連れて行ってもらったり楽しく過ごしています。だいぶ久しぶりのゴルフでボロボロでしたが、この赴任中にせっせとスコアを良くしていきたいです!

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↑最近公園の使用が再開。サッカー少年たちが毎日嬉しそうに試合をしてます。

さて、今回は休日の1番の楽しみかつ最大のミッション、キューバの食糧調達事情について書いていこうと思います。

1 スーパー

まず大前提として、キューバはコロナによる経済危機+経済制裁でモノ・食糧が絶賛大不足中。赴任してくるときに職場の人から、「無人島にくるつもりで来てください」と言われて、何をそんな大袈裟な、と思いましたが、実際当たらずとも遠からず、って感じでした笑

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↑潔く品のない棚。奥の方にちょっと野菜あり!

一番酷い時期を超えて、今は少し改善したようですが、それでも何を買うのも一苦労。私は今ハサミとゴミ箱が欲しいのですが手に入りそうもなく、手に入れられないのは食べ物も例外ではありません。キューバの人々は配給制度があり、少額のお金を払って一定のものを買えるのですが、キューバに住む外国人は永住権を持っていないとそれにアクセスできないので、基本的にスーパーに行くことになります。

また、配給だけでは売っていないものもあるので、キューバ人たちもスーパーに行くのですが、コロナの規制もあり、物不足もあり、道を歩いているとかならずスーパーの前の人だかりを見かけます。早い人は朝6時頃、日が出る前から並んでいるのも日常茶飯事。今は豚肉が流通していないため、鶏肉を求めて人々はスーパーを巡っているので、口コミでここに鶏肉が入るらしい、という話があるとそこに一際長い行列ができるようです。

というわけで、スーパーに入るのも一苦労なのですが、アパートについているスーパーだと住人は並ばずに入れたり、特定の職業だと並ばずに入れたり、という特権もあるようです。そして、いざスーパーに入ってもあるものはかなり限定的。「キューバでの買い物は一期一会」という日用品買い出しに全くふさわしくないお言葉を同僚からいただきましたが、まさにその通りで、ある日牛乳が売っていても、次の週には売っていない。ある日は卵があっても次の日にはない。

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↑卵があるのはレアらしい。みんな卵がある!!と嬉しそう。でも1パック=30個も買ったら腐っちゃいそう。

なので、大抵は皆さん車で来ていて、ヨーグルトを3箱(30パック)とか牛乳を6本とかすごい勢いで買っていく姿を見ました。トイレットペーパーも3ヶ月くらい売っていないこともあったり、生理用品も私が来てからはまだ一回も見ていないので、どうやってみんな生きているんだ?と謎が深まります。

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↑蜂蜜はキューバ産だからある。でもサトウキビ畑はたくさんあるのに砂糖はここ6ヶ月売っていないとのこと。塩も売ってません。

ちなみに、現在キューバで使われている通貨はC U Pですが、外貨スーパーではクレジットカードでドル決済。国内では1ドル=24C U P(公式レート)ですが、現在国内のお店では現金ドル払いはできないことになっているはずなのに、外貨スーパーはドル決済。さらに、ドルの闇レートは60C U P以上につり上がっていたりと、通貨についても色々話したいのですが、永遠に終わらなくなるのでそれはまた今度。

2 市場

スーパーでは生鮮食品は売っていないので、野菜・魚大好きっ子な私はここで生きているんだろうか。。。と遠い目をしていましたが、先週初めて市場に連れて行ってもらい、キューバでも生きていく望みを感じることができました!

市場はいろいろなところに点在していて、キューバ人が「ブティック」と呼んでいる市場など、地元民的には高級市場とされているところにいくつか連れて行ってもらいました。値段は高いらしいですが日本のスーパーより安いし、質もこれなら食べられる!というものが置かれていて安心。

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量り売りで、日本にある野菜とだいぶ違うので知らない野菜も結構ありましたが、とりあえず冒険せずに、ネギ、きゅうり(ズッキーニと思って買ったらきゅうりでした笑)、ピーマン、アボカド、人参を購入。アボカドは異様に大きいし、人参・ピーマンは小さい。玉ねぎは買わなかったのですが、ニンニクくらいの大きさしかなくて、これは可食部分はあるのだろうか、と笑ってしまいました。ネギを炊き込みご飯にしたり、ピーマンや人参をパスタにのせたりだいぶ食生活が改善!

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↑こっちは地元の人がよく行く市場。

先週は行けなかったのですが、日系人の方がやられている畑や、他にも色々な市場があるらしく、また、キューバ人にきいたところ、魚が買える市場もあるようなので、色々研究して食生活のクオリティーを限界まで上げていきたいと思います。

3 パン屋さん

そして、最後に連れて行ってもらったのがパン屋さん!食パンのようなパンを大きな塊で売っていたのを買い、冷凍して少しずつ食べています。今回は職場の近くのパン屋さんに連れて行ってもらいましたが、家の近くにもパン屋さんがあるときいたので、今週末歩いて探してみたいと思います。

まだまだ開拓途中ですが、キューバの食糧事情はこんな感じ。車がないので食材がなくなっても自分のタイミングで買い物に行けなかったり、缶詰しか売っていなかったり、中々毎日の食事を調達するのが大変で、今は持ってきたレトルト食品やインスタントスープにかなり頼りながら生活していますが、少しずつインスタントを脱却し、キューバで買えるもので美味しく食事を作るというサステイナブルな生活を目指します!

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記事を読んでいただきありがとうございます!日々の中で感じたこと、考えたことをつらつらと書きとめていきたいと思います。