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猫回虫 症状と対処 ※閲覧注意

 ある日、猫たちの便が軟便や血便に…。
病院に行っても理由が分からず…処方された整腸剤を飲ませても改善なし。
猫飼い初心者、知識もなく不安でいっぱいでした。

 ゆくゆくは回虫が原因と判明しましたが、その時の経験や対処、回虫について得た知識を現在悩まれている方へ参考になればと時系列を追って記事にまとめました。

 文中には猫の便や回虫の写真が出てきます。以下閲覧注意となりますので、ご了承くださいませ。


第一章 違和感とモヤモヤ

前兆:血便・軟便 (2022.1.13)

 こまち・ひげよしと一緒に暮らし始めておよそ2か月が経った頃。こまちがトイレの最中に鳴いているのをよく目にするようになりました。数日、違和感を抱えながらも様子を見ていましたが、トイレ掃除中、便に見慣れないものがついているのを発見しました。

一番最初に見つけた血便、この時点では疑惑だった。
その後の便で血便が確信となった。

 こまちとひげよし、共に同じ子猫用システムトイレを使用していた為、どちらが問題の便をしているのかを観察し、以前から様子に違和感を持っていたこまちが血便を出していると判明しました。


病院の診断:誤診と整腸剤 (2022.1.15)

 こまちを病院に連れて行きました。最初に血便を発見した時より、病院の休みの関係で2日程が経過しており、この頃には血が混ざりながらひどい軟便になっていました。

軟便気味、わずかに血が見える状態に

 こまちを我が家に迎え入れた時点で、検便は1度過去に実施済み。
回虫はその時に陰性、検出されていませんでした。

 それを踏まえた上で、獣医さんの診断結果は…
「冬だからお腹が冷えてるのでは?」
「チュールやごはん原因では?」とのことでした。

 ・いつもこたつの中にいるけれど?
 ・ひげよしはなってないけれど?
 ・血便はどうして?
といろいろ腑に落ちないところはありましたが、整腸剤(錠剤)をひとまず処方していただけるとのことで様子見することになりました。

※余談ですが、こまちが病院(知らない場所、知らない人、何されるか分からない恐怖)ですごく暴れたため、獣医さん、看護師さん方3名で抑えながらの診察で、診ていただいた先生の機嫌が悪く、「こんな野性丸出しの猫、飼うもんじゃない」というようなことを言われた後の診断結果だった為、結果に疑問はありつつも呆然としてしまって深追いすることができませんでした。いつもお願いしている先生が空いておらず緊急の為、他の先生にお願いしたのもあり、コミュニケーションがとりずらくモヤモヤしました。

【費用】:計4,400円(税抜)
・診察料     920円
・処方料     200円
・整腸剤 28錠  1,680円
(ビオイムバスター錠) @60円

 薬のあげ方は、保護主の方へ相談して、クッキングシートの上で錠剤を包丁で刻んで、その上にチュールを少し出して混ぜて与えていました。

 処方された整腸剤を飲み始め、軟便は徐々に治りました。

 ご飯やチュール、室温など病院受診時に、いろいろと原因になるものとしてあげられた為、調べて見直す機会となりました。


第二章 原因判明と治療・対処

回虫 発見! (2022.1.31)

 整腸剤を投薬して便も正常になり、原因はストレスだったのかなぁと心配していた矢先、ついに犯人が便に混ざって現れました。

血便発見から18日経過、トイレ掃除をしているとうんちに糸状の白いものを見つけました。

糸状の白いなにかが写真、中央に見えます。

 すぐに病院に連絡してこの便を検便に出しました。
結果は「回虫」でした。

【費用】:計1,000円(税抜)
・糞便検査(直接法)  1,000円


感染経路は?陰性だったのになぜ?

 先ほども記述した通り、こまち達を我が家に迎え入れた時の検便では陰性との結果でしたが、まさかの回虫が検出されました。

どうしてこんなことが起きたのか?
以下、獣医さんにお聞きしました。

① 感染経路は?
→母子感染 または 野良時代のご飯 の二択
こまち達の場合は母子感染が濃厚でした。

② なぜ以前に陰性で?
→回虫は体内に入ってからいろんな臓器を巡り巡って、腸に辿り着いたら検便で検出ができるようになるから時差がある

とのことでした。
寄生されている猫ちゃんは食べても食べても寄生虫に栄養が奪われるので、身体が大きくなれないそうです。

 回虫という診断が下りた頃には、初めて虫を見つけた時から2~3日が経過しており、便に3~5匹程、長さは2センチくらいの虫が出ていました。


駆虫

治療方法は投薬です。飲み薬か塗り薬(背中に垂らす薬)の二択で、この時は背中に垂らす薬(ブロードライン)を選びました。

 この薬の仕組みは首の後ろ(猫が舐めないところ)へ薬液を垂らして、それが皮膚から血管へ、血液が身体中に巡り巡って駆虫するというものです。投薬してから1ヶ月後に再度投薬 計2回でだいたいのケースは死滅して治療は完了するそうです。

 前回病院で暴れまくったこまち、病院にいくストレスを考えて飼い主が自宅で投薬することになりました。とは言っても最近触れるようになって信頼関係もまだまだ…不審な動きで逃げられてしまいます。

 母猫が咥えるのを参考に撫でてる最中に首元を掴んで、チュールをあげながら、首の毛を掻き分けてなるべく地肌へ薬液を垂らします。注射器のような形をしていて液を押し出して出すタイプ、軽い力で出るので押し出しすぎ注意!当然抵抗もありましたが、二人掛りでなんとか頑張りました。

 こまちだけでなく、ひげよしも感染している可能性があるため、同時に駆虫処置しました。
 
 こまちが投薬後、口からダラダラよだれを垂らし始めた時は焦りました。どうやら薬はアルコールが入っているようで、おそらくはひげよし(またはこまち自身の)首についた薬を毛繕いで舐めてしまった為、それによりよだれが出ているようでした。(ネット検索で得た情報)

 夜間病院を視野に入れながら様子見してましたが、その後、よだれは止まりました。

 薬が乾くまでは駆虫から4時間程かかりました。乾ききるまでまた舐めないかハラハラでした。

【費用】:計9,600円(税抜)
・ブロードライン0.9ml @1,600円 1匹につき3本
薬は1か月に1本を投薬、3か月続けるように言われました。


 薬が乾くまでの間、保護主の方へ相談しながら、部屋の中の駆虫をしました。

 目に見えないだけで寄生虫の卵がクッションやカーペットにいたら、投薬しても再発の可能性があり、元も子もないので徹底的に部屋中くまなく綺麗にしました。

  • 掃除機掛け

  • クッションやフリース等の布製品は熱湯をかけて洗濯

  • トイレ自体も熱湯をかけてから洗って砂全入替

  • キャットタワー、カーペットなどの洗濯が出来ないものはコロコロお湯にハイターを少し入れた液に浸した雑巾を固く絞って念入りに拭き掃除

 平日の夜で本当にいろいろと大変でしたけど、こまちがずっとしんどい思いをしてたのに気づいてあげられなくて申し訳ない、違和感を感じてから半月は経過していたので、ようやくどうにか治してあげられると安堵の方が大きかったです。


第三章 ストレスとその後

思わぬ副作用

 投薬した3日後の夜、私が寝る布団の上でモゾモゾ動くこまち
ふみふみする猫の存在を知っていたので、こまちゃん、ついに!!とにやにやして寝てたら、隣で寝てたパートナーが気づきました。

おしっこしてる!」「えっ!

ふみふみではなく、私の上でおしっこをして砂をかいている仕草だったのです。

 深夜3時くらいに布団におしっこをされて、その時間帯に洗濯機を回すのは迷惑がかかると思い、洗面所で眠い目を擦りながら二人で手洗いしました。掛け布団だけが被害にあったのでこたつ布団をかけて寝て、いつもより早起きしておしっこされた掛け布団は洗濯に回しました。

 推測ですが、回虫の件でお気に入りのクッションを洗濯したり、ハイターで拭いたりして、匂いが全部消えて不安になったからマーキングのような感じかと思われます。

ちなみにこまちの布団におしっこ事件はこの後3回くらい、全部深夜に1週間に1回くらいのペースで発生しました。

 病院に行ったり、血便まで出させてつらい思いをさせてしまって、こまちにはたくさんのストレスをかけてしまっていたので、おしっこ事件が起きる度、まだこまちは不安な日々を過ごしているのね…どうにもできない…と悲しくなりながら夜中に手洗いで布団を洗っていました。


まとめ

 2回目の投薬で回虫もいなくなって(目視)、正常のコロコロ健康うんちに戻りました。

 システムトイレをそれまで使用していましたが、おしっこ事件もあり、トイレもストレスの原因の1つかと疑い、鉱物砂のトイレに変更しました。

 おっしこ事件も2回目の投薬辺りでは治まり、いろいろと大変なことがあったけれど学ぶことがたくさんありました。またこれを機に猫たちの生活を見直したり、こまち・ひげよしの気持ちをより考えるきっかけにもなりました。こまちのことを思うと回虫なんていない方がよかったでしょうけれど、決して無駄ではなく、むしろこの一連の経験があってよかったなと今なら思えます。


 もし、今渦中にいてこれを読んでいる方がいらっしゃればこの体験記でお役に立てれば幸いです。


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 猫ちゃんと暮らす上で感じたこと、仲良くなるために試行錯誤したことを記事にしてまとめていますので続きも良かったら読んでいただければ嬉しいです。

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お読みいただきありがとうございました。

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