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言葉を作り出す能力、自分の感情を言語化する力を鍛える必要性

7.8年くらい前、家族で安価な食べ放題系のお店に行ったとき。
ファミリーでごった返しているのは想定内でしたが、思った以上に子供が駆け回っているカオスな中、うちの長男君はしっかりしているなー。
よそ様の子供と比較しながら、にやにやしておりました。

で。そのうち気づいたんです。
お隣のお子さんが3人いるご家族の親御さん。
さっきから子供に向かって
「えー!」とか「あい!」とか「こら!」とか
しか喋ってない。

本当に”会話”が一切なかったんです。
そりゃ、子供が3人いて楽しい食べ放題のお店にきてりゃ、そうなるのも致し方ない。
とも思うのですが、僕は内心

「こりゃ、子供のボキャブラリーは増えんわな。」
と思ってました。

動物をしつけてるんじゃないんだから。
やってはいけないことしているなら、
言葉を尽くして、相手が理解できるかどうかは置いておいて
何度も何度も説明しなければならない。特に子供のうちは。
他人の振りみてわが振りなおせ…と思った瞬間でした。

なにも親子の会話の中で
四文字熟語を入れて話せ。とは言わないけれど
子どもは辞書もGoogle検索も使わないわけだから
親の使っている言葉の影響をモロに受けるものだという自覚が必要だと思います。

で、結果として
SNSに単語の悪口しか吐けない語彙に乏しい人間で
できあがるのではないかと。

言葉を作り出す能力。
自分の感情を言語化する力。

これって、筋トレと一緒で
使わないと、衰えていくものかと。

ああ、でも若者だけが言語に乏しいわけではなくて
会ったこともない偉人の言葉を引用して話すおっさんも
構造的には似たものだと思っております。
いい年して、自分の言葉を作り出すことを怠ってきたんだな。
と見えちゃいます。

おそらく貧困の再生産にも
言葉は密接な気がしてます。
求人広告を書けない大人も言葉不足。
社員が動かない大企業の社長は朝礼で
他人の言葉を引用してませんでしょうか。

自分の言葉で語りましょう。

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