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【銘柄分析】あまり知られていないブリティッシュ・アメリカン・タバコ事業を徹底分析!その魅力とは?

私は、耳が聞こえない・目が見えない人が通う(キャンパスは別)筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の耳が聞こえない近藤  史一です。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(以下、BAT)は、イギリスに本社を置く世界有数のタバコ製造・販売企業です。1902年にイギリスのインペリアル・タバコとアメリカのアメリカン・タバコ・カンパニーの2つのタバコ会社が合併して設立された歴史ある企業で、現在は約180カ国で事業を展開しています。BATは、従来の紙巻きたばこだけでなく、加熱式たばこやベーパー製品などの新たなタバコおよびニコチン製品のポートフォリオを構築するために投資しており、「A Better Tomorrow™(より良い明日)」を目指しています。

この記事では、BATのタバコ事業と子会社について詳しく見ていきましょう。



BATのタバコ事業


BATは、ダンヒル、ケント、ラッキーストライク、ポールモール、ヴォーグ、ロスマンズなどの有名ブランドを所有しており、世界中の消費者に様々な種類のタバコ製品を提供しています。BATは、消費者のニーズや嗜好に応えるために、製品の品質やデザイン、価格や各国の法律にあったパッケージなど工夫を凝らしています。

2023年6月に発売されたばかりのglo hyper air

また、BATは、健康や環境に与える影響を低減することを目的とした新しいカテゴリーの製品にも力を入れています。その代表例が加熱式たばこ「glo™」です。glo™は、紙巻きたばこと違ってタバコを燃やさずに加熱することでニコチンやフレーバーを含んだ蒸気を発生させる製品で、従来の紙巻きたばこよりも有害物質の発生量が大幅に少ないとされています。glo™は2017年10月に日本で発売されて以来、世界の30の市場で展開されており、2020年末時点で約880万人の消費者が利用しており2021年から33.8%増加して今も利用者は勢いを衰えることなく増加中です。

世界中に散らばる海外法人と子会社


BATSの各地域ごとの売り上げ比率


BATは、米国が45%を占めて残りの55%は世界各地に多数の子会社から来る売上で、それぞれの子会社が地域や市場に合わせた戦略や活動を展開しています。例えば、日本法人であるブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社(以下、BATジャパン)は、日本市場で最も人気のある銘柄であるケントをはじめとする紙巻きたばこや加熱式たばこ「glo™」などを販売しており、「A Better Tomorrow™」の実現に向けて消費者や社会と共に価値を創造することを目指しています。


また、2017年にはアメリカ第二位のタバコ会社であるR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー(以下、RJR)を買収し子会社化しました。RJRは、キャメル(日本ではJTが昔製造していた)やニューポートなどの人気ブランドを持ち、リキッド(液体)を電気で熱して発生させた蒸気を吸うことで楽しめる電子タバコ「Vuse」などの革新的な製品も開発して販売しています。BATは、RJRとの統合により、アメリカ市場での競争力を高めるとともに、紙巻きタバコに頼らない新しいカテゴリーの製品の成長に貢献することを期待しています。

投資家にとっての旨み

British American tobacco(BAT)は、タバコ事業で世界有数のタバコメーカーです。しかし、その株価は近年低迷しており、現在は割安な水準にあります。しかし、この会社はしっかりとキャッシュを生み出し、毎年安定した配当を出しています。現在の配当利回りは9.25%と非常に高く、投資家にとって魅力的な銘柄と言えるでしょう。

BATの株価


BATの株価推移


BATの株価は、2023年10月19日時点で30.30ドルでした。これは、過去52週間での最高値40.6ドルから約25%も下落していることを意味します。この株価下落の原因としては、タバコ市場の縮小予想や規制強化などが挙げられます。しかし、これらのネガティブな要因とは裏腹に、BATは堅調な業績を維持しています。2023年第2四半期の売上高は前年同期比4.44%増の67.21億ポンド、営業利益は前年同期比112.96%増の19.8億ポンドでした。また、フリーキャッシュフローも前年同期比45.79%増の17.47億ポンドとなりました。


BATは、この強力なキャッシュフローをもとに、株主還元にも力を入れています。2023年上半期には、69億ポンド(配当は39億ポンド、自社株買いは30億ポンド)の株主還元をしました。また、BATはポンドを中心にして長期的に安定した配当成長を目指しており、2023年度の配当金は前年度より多くなっています。ただし、ドルで受け取る場合はポンドとの為替関係もありもらえる配当が上下することがありますが概ね増配しています。現在の配当利回りは9.25%と非常に高く、他のタバコメーカーと比べても際立っています。

BATは、タバコ事業で世界的な地位を確立し、参入障壁も高い中新たなカテゴリーへの展開も進めています。その一方で、割安な株価と高い配当利回りで投資家に魅力的な銘柄です。株価が下がっている今こそ、BATの株を買うチャンスと言えるでしょう。また、アメリカ株を買った場合通常現地で配当に10%課税されるが英国に本社がある場合かかる配当にかかる税金が0%なので資産形成に成功されて配当金生活されてる方にはおすすめです。

まとめ


BATは、世界有数のタバコ製造・販売企業であり、多様なブランドや製品を持っています。BATは、従来の紙巻きたばこだけでなく、加熱式たばこやベーパー製品などの健康そして環境にやさしい新しいカテゴリーの製品にも注力しており、「A Better Tomorrow™」を目指しています。また、BATは、世界各地に多数の子会社を持ち、それぞれ法律や地域そしめ市場に合わせた戦略や活動を展開しています。BATは、子会社との協力により、消費者や社会と共に価値を創造することを目指しています。そして、株主にも貢献する良い会社といえます。


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