見出し画像

障害者の自立を阻むものは何か? 耳が聞こえない当事者から見た視点

耳が聞こえない・目が見えない人が通う(キャンパスは別)筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の近藤  史一です。

障害者の自立を阻むものは何か?

私はこの問いに対して、次のように答えたいと思います。障害者の自立を阻むものは、社会的な制度や環境、そして障害者自身の心理的な要因です。これらの要因は相互に影響し合い、障害者が自分らしく生きることを妨げています。私は耳が聞こえない24歳の大学生ですが、自分の将来に不安を持っています。なぜなら、私は実家暮らしだが障害年金では非常に低く、実家暮らしだが親ながいる間は貯金などしてるのである程度な大丈夫だとはおもいますが、親がいなくなってからがとても心配です。障害年金は生活保護よりも少ない金額であり、それだけでは自立した生活を送ることはできません。私は家にいたいというのもありますが、私は実家暮らしをしています。私は実家暮らしでも良いと思うが、同時に自分の行きたい会社に行って働くといったことができないという不満も抱いています。

障害者の貧困


私のような障害者は少なくありません。日本の障害者雇用の中で正規雇用が40%、非正規の割合が40%ほどあります。障害者の平均年収は約200万から250万円であり、健常者の平均は432万円なのでそれよりも約200万円低いです。あまた、2016年の慶應大学による調査によると、障害者の貧困率は約25%であります。これは4人に1人が貧困で苦しんでるそうです。これらのデータからわかるように、日本では障害者が経済的に自立することは困難です。そのため実家暮らしを余儀なくされています。

働く人の年収

引用

社会の偏見及び原因の考察


 経済的な制約だけでなく、社会的な制約も障害者の自立を阻んでいます。日本ではまだまだ障害者に対する差別や偏見が根強く存在しています。例えば、2022年4月には、重度障害者が地域で自立生活を求めたことに対して、インターネット上で「殺処分でいいやん」「マジで死んでほしい」「何が目的で生きてるのか意味が不明」などという悪質な書き込みがされた事件がありました。

 このような事件は極端な例ですが、障害者が普通に社会参加することを妨げる態度や行動は昔より少なくなったが今でも時々見られます。例えば、公共施設や交通機関がバリアフリー化されていなかったり、小さい時から障害者と関わりがあまりなく偏見を持っていたまま大人になってそのような冷たいそして嫌悪するような対応を取ったり、それ故に情報提供やコミュニケーションが障害者のニーズに応えていなかったり、サービスや支援が不十分だったりします。これらの問題は障害者の権利や利益を侵害するだけでなく、障害者自身の自尊心や自信を低下させることもあります。

私なりの不自由さ


私はたまたま字幕が小さい時から普及し始めてテレビとかネット番組を楽しく味わえたので耳が聞こえないことを恥じたり屈辱感を感じたりしていませんが、それでも時々自分があまり友達がおらず社会から孤立していると感じます。私は音声言語そして手話や文字を使ってコミュニケーションをとることができますが、それでも聞こえる人と同じようにスムーズに話すことはできません。私は自分の意見や感情を伝えたいと思っても、相手がその通りに理解してくれないことがあります。また、私は他人の話に途中から参加したいと思っても、話の内容や流れがわからないことがあります。私は自分の障害を受け入れていますが、それでも時々自分が不十分だと感じます。

障害者の自立を阻むものは、社会的な制度や環境、そして障害者自身の心理的な要因です。これらの要因は相互に影響し合い、障害者が自分らしく生きることを妨げています。

障害者の自立を促す策

まず、障害者の経済的な自立を支援するために、障害年金の額を引き上げることや障害者の雇用機会や待遇を改善することそして何よりも普段から障害者との関わりを幼少期から取り入れる教育が必要です。

次に、障害者の社会的な自立を促進するために、社会全体で障害者に対する差別や偏見をなくすために障害者と触れ合ったり一緒に生活する教育(インクルーシブ教育)を推進したり、障害者だけを支援するのではなく対話を通じてニーズに応えたサービスや支援を提供することで一般の人も過ごしやすくなることの大切さを説くことが必要です。

最後に、障害者の心理的な自立を強化するために、障害者自身が自分の価値や能力を認めることや、自分と趣味が合う人や団体を探して積極的に関わることが必要です。そして、健常者も世の中にはいろんな障害のある人たちがいるということを若いうちから学べるような機会を提供することが大事だと感じています。

結論


私は耳が聞こえない大学生で、将来人口減と高齢化そして東アジア全般で進む少子化による労働人口の減少中どうやって生活していったらとても不安です。しかし、私は今地道にどうしたら良いのか貯金はもちろん浪費しないようにみんなに支えられながら生きてることを自覚して謙虚に生きていくことを目指しています。そして、私は自分の経験や考えを相互理解を通じて社会に伝えることで、少しでも障害者の自立に貢献したいと思っているからです。私はこの文章で言いたかったことは、障害者の自立を阻むものは何かという問いに対する私なりの答えです。私はこの答えが正しいと断言するつもりはありません。しかし、私はこの答えが少なくとも一つの視点であると信じています。私はこの視点が読者の皆さんにとって有意義であることを願っています。

#筑波技術大学
#放送大学
#聴覚障害
#障害者
#障害
#豊橋
#豊橋市
#ろう者
#難聴
#尾張
#愛知
#三河
#deaf
#近藤史一
#豊橋聾学校
#自立生活
#知的障害
#視覚障害
#生活保護
#肢体不自由
#身体障害
#ブログ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?