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京大卒の振り返り人生~人生わけがわからなさすぎるし結構ギリギリを生きているなという話~

はじめに

今一度自分の人生を振りかえってみると、自分の人生は一度崖に立ってから前進するというとてもハラハラする生き方をずっとしてきていることに気づきました
普通の人はここで崖から転げ落ちる人が多数いることを考えれば、全体としては前に進んでいる自分は恵まれていると言えるのですが、それでも結構しんどいよなぁという話をつらつらとしていこうと思います


割と危なかった受験

大学受験の話をします
大学受験は志望校が1つだったこともあり、国立一本足打法で受けていました
落ちた場合の時を全く考えていませんでした
そして家をすぐに出て下宿したいと思っていたので、合格しなければすべてが失敗するという状況でした
つまりわりと崖の上に立っていました
失敗した後は転げ落ちるだけ

しかし、この当時の自分は楽観的でした
模試でA判定をとっていたのもあります
ただ、A判定をとったのはたまたまで、実際の実力的にはC判定くらいだったんだろうと思います
しかし、どう転ぶかわからないのも人生
どんなに受かだろうなという自信を持っていても落ちるかもしれないという不安は常にありました
しかし、転げ落ちた後のことなんて考えるのもバカバカしかったので、転げ落ちた後のことは知らねーという態度でした
なるようになればいいさという感じです

そうこうしていると結果は現役合格
幸運なことに崖から転げ落ちることなく前進することができ、この時は明確な挫折というものを経験しませんでしたが、ただ、進め方的に余裕が全くなく、辛勝というのが正直なところです
受験勉強などは途中くじけまくっていましたが、結局最終的にはうまくいきました

まあ実は、試験自体も、幸運と不幸が同時に起こり、わずかに幸運が上回っていたことで合格することができたという割とギリギリの状況だったりはしました
自分は典型的な理系男子だったので、理系科目で得点し、文系科目は苦手なので、あまり得点を期待しないという、ある種理系学部を目指すなら普通のパターンで受験しました
模試自体も典型的な理系科目で稼ぐ得点パターンでした
しかし、現実は面白いものでした
本番はなんと、理系科目で思ったり得点が取れず、文系科目で得点するというヘンテコな得点パターンになりました
これは模試の予想などとは大きく外れた得点パターンであり、文系科目に関しては完全にまぐれの点数でした
理系科目の得点をかなり落としたことは非常に不幸なことだったのですが、その分を穴埋めできるほど文系科目でのまぐれが起きたのが幸運でした
こんなこと起こるか?というくらい意味不明な得点パターンでした
もう一回受験したい気分でした

しかし、合格は合格、普通にこの時は現役で難なく大学に入学しました
周りから見たら羨ましい身の上状況だと思います


暗雲立ち込める院進

では大学に入ってからは順風満帆だったかと言うとそうではありません
ただ大学に入れたらいいやという目的しかなかったため大学で何をしようか迷い、ぐーたらしました
典型的なダメ大学生の道を突き進みます
一日中アニメを見たりカラオケしているような生活をしていました

しかし、そんな生活も長くは続けられません
進路を考えさせられるイベントがあります
それがまずは大学卒業後の進路です

そしてここで、自分は初めての進路の挫折を経験します

自分の大学はほぼ100%大学院に進むような大学だったので、順当に行けば自分も何も考えずに大学院で修士まで取って就職するような流れを考えていました
そして最初はその一般的な流れに乗ろうとしました

しかし、ここのタイミングで自分の中の何か違和感が暴走します
院進に意味なんかなくないか?と

大学に入ることは非常に強いネームバリューを身につけられるために必死で頑張って入学することに意味を見出すことができましたが、院進に対してはそのような強い動機づけを得ることができませんでした
そして、ぶっちゃけ研究に全く興味がありませんでした
自分は知識の開拓ではなく、開拓されたエッセンスのつまみ食いが好きであったので、同じ学びでも研究には全くと言っていいほど興味が湧きませんでした

よって、なんのために院進するんだ?という疑念を払拭することができませんでした
そして、特に大学院は研究という名目の労働を授業料という金を払って行うのが非常に苦痛だと感じたので、自分は院進をやめました
自分は労働するなら金が欲しいとこの時強く思いました
そもそも労働はしたくないんですけどね
というかそもそも世の中の富はもう十分満たされているから、中途半端な労働マウント合戦でその富の再分配してるくらいなら平等に配れよと思ったりします

働かなくても生きていける時代にはすでになっています
なので、僕らの時代に労働なんて撲滅させたいと思っています
いや、させるべきです
撲滅させます

しかしまあ、労働撲滅までの道のりは遠いので、一旦話を元に戻すと、そうすると自分は就活をすることになりました
急展開ですね
当時、周りに急展開すぎてついていけないよとよく言われました
まあ、落差がものすごいんですよね

そんなこんなで就活を始めます


手探りの就活、新卒カードは適当な大企業に腰掛け

さて、就活を急に始めることになりましたが、最初のうちは右も左もわかりません

まずは情報収集を行います
そしてまとまった情報はこんなところでした

・日本全国にはものすごい数の企業がある
→100万社以上
→少なくとも自分にマッチする会社はどこかには絶対ある
→転職を1日1回繰り返しても全部の企業を網羅することはできないくらい大量にあるから合わなきゃ辞めて別のところに行けば良い

・業界選びが非常に大事
→入った後の仕事軸となる
→将来性の高い業界に身を寄せるのが吉
→色々な業界を見回って選べるのは大学生だけ

・新卒カードはプラチナ切符
→超がつくほどの日本の悪習で、過去に氷河期世代が酷い目に遭ってる日本の歪なシステムの名残だが、誰でも大手企業にいけるチャンスがある
→当時は関西にいたので関東との情報格差が激しくこんなに新卒カードが大事だと思えていなかった…みんなも気をつけよう

新卒カードに関しては当時は漠然となんとなく大事なんだろうなぁくらいの認識で、勿体無い使い方をしてしまったので、非常に悔やまれるところはあります
まあそんなに変な会社に入らなかったので結果ヨシとはなっておりますが…


さて、調べた結果をまとめると、就活は特に新卒採用の段階で選ぶ仕事はかなり大事だけど失敗してもまあ星の数ほど会社があるから嫌なら辞めたらえーやんくらいのテンションで、気を負わずに活動を始めようということになりました
そうと決まればたくさんの会社を見てみようということで、いっぱいいろんな会社を見まくりました
すると楽しいのなんの
自分は元々色々な情報を集めるのが好きなタイプだったので、就職活動の情報収集、その活動自体が楽しくなってしまいました

そして他の業界は今しか見れないなら絞らずにとことん網羅的にみようということで全く業界を絞らずに興味の赴くまま色々な業界を見に行きました
そして一つの結論に辿り着きます

あれ?
IT業界って他の業界横断してるやん
ということに
そして、ITだと他業界転職できるんだということがわかった時に自分の中ではIT業界一択だという結論になりました
やはり新卒のよくわからない段階で、業界を絞りたくなかったので、ITというある種結論の先延ばしのような決め方をしました

結果非常に良かったと今でも思っていますが

さてさて、普通に就活の情報を集めていたらあっという間に時間が経ち、なんと気づいたら就活開始、エントリーどんどんしないといけないよな展開になりました

そしてこのエントリー作業がもうめんどくさいことこの上ないです
ITを本命にしつつも、他の会社も受けていたので非常に何というか中途半端なことをしており、気づけば、そう言えば俺どの会社入ろうかなという気分になりました

そして、訳が分からなくなったので、推薦で本命を決めることにしました
これが非常に良かったです
いろんな会社がありすぎて正直決められません
そういうときに理由としてちょうど良いのが推薦です

正直、地方出身者はメーカー信仰が強く、いまだにメーカー就活が安定と思われるところがあります
ITとかよく分からん、不安定そうというイメージがすごく地方勢がメーカーに行くのがよくわかるなぁと思います
この辺は関東出身者にはよく分からない感覚だろうと思います

いろいろな会社をエントリーしてちぐはぐなヘンテコな就活をしていたので、なんだかなーな就活ではありましたが無事に内定が出て6月くらいには進路が決定しました
自分の学歴的にはちょっと落としたよねとみられる感じの会社ではありましたが、そこは個人的には全く気にならず、いい人がおおかったので、新卒ではその会社に決めました
上手いこと言って定年まで勤めあげられたら良いし、たぶんそんなにうまいこと人生は転がらないから多分数年で転職するんだろうなそれまでの腰掛になったらそれもまあヨシと思っていました
長く勤められたらそれに越したことはないですが、そこまでITにめちゃくちゃ興味があったわけでも無いので、興味があるもの、独立して稼げそうなものが見つかったらそのタイミングで出てやろうとも思っていました

あ進路が決まると、後は卒論やるだけでしたが、これがまあやる気が出ない出ない

卒業出来たらなんでもええやのテンションで超適当にやっていたので、まあ先生たちからは嫌われました
まあ、かなり適当にやっていて、なんだかんだ卒業できたので感謝しています
卒論提出は少し緊張しました
卒業出来なかったらこれどういう展開になるんだろうという緊張感がものすごかったです

まあ卒業失敗・就職失敗したらお遍路さんでもやって困窮したら無敵の人にでもなろうかなと思っていたので、あんまり先のことは考えていなかったです
そもそも無敵にいつでもなれると思うと大抵のことは適当にやれるようになります
まああまり無敵無敵言っても仕方ないのですし、無敵にならないに越したことはないですが、幸いにして自分はなんだかんだ無敵にならずに済みました
というかうまくことが運びました

これが自分の中の最初の危機イベントです
結構ぎりぎりでしたが、そうはいってもなんだかんだうまくいってしまいました


次の危機は婚活・転職

そして、就職してからはしばらく安定期でしたが、またしても無敵化可能性がある危機が今現在進行しています

それが婚活と転職活動です

人間のライフイベントとして就職の次に来るのは結婚だと思いますが、コレがもうとことん躓いています

そして、仕事も同時にうまくいかないというダブルパンチ
それに加えて身の周りの細かな不運が積み重なって、非常につらい一年となっています
自分自身の身の上がこれほどまでに不運だと思ったことはなかなかないなという感じです

そして今回難しいのは、婚活や転職は期限が決められていないところです
受験や就活はスケジュールが明確に定められていますが、今までと明確に違うのはスケジュールが全く存在しない点です
コレがつらい

いつまでこの苦しみが続くのか、いつになれば好転するのか、もうあきらめて無敵になろうか
そんなことを日々考えているといつの間にか鬱々とした気分になります
正直成功体験がなさすぎると人はどんどんダメになりますし、やる気を失います
しかし、現代は競争が激化しすぎていて、ちょっとした成功体験を積もうにも死ぬほど努力が必要だったり、才能が必要だったり、運が必要だったりします
正直、自分の苦しみはこの意味不明な苛烈な競争にあるというのは原因としてはっきりわかっているのですが、その苦しみから逃れるためには競争に勝つか、退場するかという非常にふざけた二択しか社会のオプションとしては用意されていません

正直、自分はこれまでの実績から見ても、かなり競争に強い人間のはずなのですが、それでもこういった競争に対してうんざりするので、正直社会の競争が激しすぎるというのがほぼ100%で事実だと言って差し支えないでしょう

学歴だったり、就活だったり、転職だったり、婚活だったり、これらは実質的に競争ですが、それらのどれもが苛烈すぎる競争構造を持っています
正直、いい加減うんざりしています
そして、競争に負ければ競争に異を唱えても負け犬の遠吠えになるという悲惨な構造があり、競争に勝った人間はそれなりに見返りがあるので、競争に疑問を抱きづらいという性質があります

自分は幸いにして今まで競争には勝っては来たもののいい加減競争にうんざりしていて競争を終わらせたい派閥の人間です
正直、みんなもうんざりしているでしょう?

自分はうんざりしました
いい加減社会がおかしいだろうとみんなも気づくべきです
しかし競争に勝たなければただの負け犬とされます

競争に疑問を感じても参加せざるを得ないというのが非常にしんどい営みです
早く勝って、社会を変える側の立場になり、この不毛な競争を終わらせたいですね


おわりに

わりと最近かなりギリギリを生きています
今度こそもしかすると無敵になるかもしれません
まあ今まで無敵になるなる詐欺しまくっていたので、今回も幸いなことにならない気もします
まあなるようになるだろうと思ってまあ今後も頑張っていこうと思います


#あの選択をしたから


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