An Ko

2015年1月〜サステナビリティ追っかけPR(時々取材)の徒然兼、2019年〜カルチャ…

An Ko

2015年1月〜サステナビリティ追っかけPR(時々取材)の徒然兼、2019年〜カルチャー、旅系の埋没原稿を溜める墓

最近の記事

持続可能なパーム油なんてない?『グリーン・ライ エコの嘘』

「旅」がしたいですね。私も同じ気持ちです。 今日3月28日公開、2009年、映画『プラスチック・プラネット』を監督し、オーストリアでリリース後、世界80か国以上で上映され、プラスチック・フリーのライフスタイルを促進した監督自身が専門家と2人で世界一周しながら「エコの嘘」の実態を調べていくドキュメンタリー最新作。個人的な鑑賞後感を入れた記事形式で紹介します。 「環境に優しい」「サステナブル」といった言葉が氾濫する2020年の日本で公開されるに相応しい作品が、オーストリアからや

    • 映画「イエスタデイ」 が教える欠如の大きさと温かさ

      10月11日より公開中の映画『イエスタデイ』は「もし、地球上で自分以外、誰もビートルズを知らなかったら」という仮想世界を描いたドラマ。「誰もが知っているビートルズの音楽」という世界の共通理解にアンチテーゼを投げかけ、公開前から話題となっている。ストーリー、出演者、映画に散りばめられたビートルズの楽曲の3つの切り口からダイジェスト。 【STORY】 「ビートルズって誰?」 強すぎる歴史へのアンチテーゼ「昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ。今日、僕以外の誰も知らない

      • エコフレンドリーで都会的なお休み処

        「今、電池切れ間近で困っていたから助かったわ。これは知らなかった」通りすがりのシカゴからの女性 2014年にボストンに初めて登場した「Soofa Bench」。2つのUSBポートと太陽光パネルを備え、ワイヤレスネットワークまで提供する、この不思議で画期的なベンチを知るのはボストンの地域住民のみかもしれないが、2016年にはニューヨークの公園五カ所に、現在までに23州、5つの国、65の年に広がりを見せた。 写真は2014年6月、Founder, CEOのSandra R

        • ひと夏のチャイナタウンジャーニー

          ▽Chinatown, Boston ▽Chinatown, Manhattan ▽Chinatown in Flushing, Queens ▽Brooklyn Chinatown ▽Yokohama Chinatown 2018年夏。 私は旅先のニューヨークで3つ、ボストンで1つ、そして育った街の日本最大級の横浜の中華街で、5つのチャイナタウンを訪れた。 クイーンズのフラッシング、ロウアーマンハッタン、ブルックリンのサンセット・パーク。 ニューヨークの3

        持続可能なパーム油なんてない?『グリーン・ライ エコの嘘』

          葉の上で手食のご馳走

          皆さんご存知の「ミールス」という南インドの手食料理。実はマレーシアやバリ(インドネシア)など東南アジア諸国でも「葉っぱの上の自由演技」は見られるが、なかなか外で行儀よく食べるのは敷居が高くて以前からちょっと憧れだった。 順番は逆だが、今回は家から先に演じてみたという訳だ。 ただし「ミールス」の追求ではなく、最近研究開発していた「ココナッツライス」(※これも色々な定義あり)を、いかに美味しく食べるかを追求した”おもてなし”兼アットホームな晩ごはんというシチュエーション。形式

          葉の上で手食のご馳走

          朝、聴きたい洋楽は? (働く♀編)

          昨年までは季節ごとに「fall in love」やら「マイ・スクールデイズ・ポップ」やら自分で適当につけたタイトルでプレイリストを作っていましたが、最近Amazon Musicという無料アプリの奇才(ニヤリと笑う顔のようで多少ムカつく) 出現に伴い、とうとう作るのをやめてしまいました。 だって「さあ、変身のお時間です(仕事編)」「連休に疲れた人のためのジャズ」とか言い得て妙だし、中身も的を射ているんだもの。 有り難く使わせてもらっています。 さて、秋も深まってきたので

          朝、聴きたい洋楽は? (働く♀編)

          冷めたエッグタルトは好きですか

          何はともあれ、この寒々とした写真から。 ニューヨーク・クイーンズ地区。出逢いは、凍てつく寒さの雪の路上。 卒業と新生活の葉境で、スレスレ、社会の”風来坊”だった2014年2月のこと。 寂れたモールを出てすぐ、熱つ熱つのエッグタルトを夢中で齧った。 ニューヨークに到着して着いたら大雪で、重たいスーツケースをひいてやっとたどり着いて、初めて口にしたものがこれだった。 疲れた。甘い。あぁひと段落。 中国語の手書きで「蛋撻(ダンタッ)」と乱暴に書かれた字面では気づかず、ホワ

          冷めたエッグタルトは好きですか

          おもてなしについてもう一度考える

          おもてなし抜きの幼少期 ちょっと気が重い話から始めてみると、自分の家庭へのコンプレックスにさかのぼる。今は育ての親に諸々、感謝しているが、我が家は人をお招きしたり、料理を振る舞ったり、今っぽく言うと〈ギャザリング〉を楽しんだりして、お客をよくもてなすような家庭ではなかった。 「お集まりが嫌いなのですか」と一度、家族には正面きって訊いてみたことがあるが、別にそうではなさそうだ。なんとなく諸事情ありみたいな体でお茶を濁していたような。 ただしウチで、外で、もてなしを受け

          おもてなしについてもう一度考える

          解き放ちたい時は

          「生い立ち」まで振り返らないが、2015年までのブランクで考えていたこと 物心ついてから好んで三年番茶をすすったり、AORの帝王ボズ・スキャグスを聴いたり、暇があれば成城石井を眺めたり、麹菌を培養したりもしていた高校生だったので、何かが変わった自覚もありませんが、ある時、世間的にも自己実現のためにも「レディの嗜み」みたいなものを習得せねばと思ったのです。理想像はあろうと、リアルではこの先永遠に続く過酷な試練と戦いの予感がしました。 一方いつの時代もメジャーへの反抗から生

          解き放ちたい時は