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就活の違和感

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長年採用に関わってきた採用担当者が就活で感じた違和感を綴っていきます
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〜就活の違和感⑥〜 心で分かっていて、頭で解ろうとしている時

〜就活の違和感⑥〜 心で分かっていて、頭で解ろうとしている時

1,心と頭の矛盾人間、頭と心の見解が一致している時の判断は迷いません。

でも、直感的に正しいと思っていても、その決断が自分にとって不利益になってしまう可能性を秘めている時(往々にして周りの人と違うことをする時)には、判断に迷うものです。

そんな時に、その人の深い一面が垣間見れることが多いです。

2,無意識の認知と意識的な理解人が「解釈」するプロセスの前には、「認知」経路をたどる場合と、事実の

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〜就活の違和感⑤〜 学祭のアセット

〜就活の違和感⑤〜 学祭のアセット

1,自分のアセットは?よく、ベンチャーか大企業かという分類で、「大企業の方がキャッシュのアセットがあるので..」的な話から、大企業を希望している学生さんとお話をしていました。

ここでは、本当にそうなのか?という議論は横に置いておいて、そもそも学生さん自身のアセットは何なのか?という話。

結論から言うと、それは時間しかないと思っています。

よく、「ヒト」「モノ」「カネ」という分け方をする人がい

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〜就活の違和感④〜 嘘の大罪

〜就活の違和感④〜 嘘の大罪

1、嘘じゃないという大前提使い古された言葉ではあるけど、就活は結婚のようなものとよく言われています。

改めて、これは言い得て妙だなと。

お見合いでも恋愛でも、本当にお互いのことを理解し、知ることがスタートライン。

これを間違えると、どこかでお互いが必ず不幸になる。

これは、就職にも言えること。

学生だけでなく、企業もお互いの本当の姿を見せ合うこと。

その中で、良い部分も悪い部分も分かっ

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〜就活の違和感③〜 成長

〜就活の違和感③〜 成長

1、「成長できる会社に行きたい!?」学生さんとお話ししていると、「就活の軸」という言葉とセットで、「成長できる会社に行きたい」という言葉をよく耳にします。

この時点で、自分で成長することを放棄して、成長させてくれる会社を選ぶという受け身な姿勢が見て取れます。

できれば、外部環境に寄らず、自ら成長し、組織に貢献してくれる人の方が良いに決まってるので、採用担当者から見るとあまり好ましくは思われませ

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〜就活の違和感②〜 決断と判断

〜就活の違和感②〜 決断と判断

1、語彙の大切さ学生さんとお話ししていると、「決断」と「判断」という語彙をごっちゃにしているケースが多い。

そんなの一緒じゃん!
と、括ってしまうことは簡単だけど、そこには大きな違いが存在しています。

この言葉に限らず、言葉選びは本当に大切。

言霊という言葉があるように、自分が自分の意思で発する言葉には魂が篭る。

逆に他人から借りてきた言葉には、軽さしか感じません。

今回はそんな一例の、

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~就活の違和感①~ 優秀さ

~就活の違和感①~ 優秀さ

はじめまして

いくつかの会社で、採用担当者を何年かやっている中で、あれっと「違和感」を感じた言葉がいくつかありました。

そんな違和感を、自分の中で言語化してみようかなと思い、noteに綴ります。

あくまで、私の主観ですので、そういう考え方もあるんだろうなという感覚でご覧ください。

第一回は「優秀」という言葉についてです。

1、「優秀」という言葉が就活で使われやすい理由この時代にあって、ま

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