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気づき② 逃げるは恥だが役に立つ ~エスケープする重要性~

 ココに来る前、何人かに「なんで海外行くの?」「理由は?」みたいな事を聞かれたけど、多分体のいい回答しかしていないと思うし、その時は自分の考えを形容できなかったと思う。ぶっちゃけ目的なんて無かった。

もともと休学するつもりだった

 今から2年近く前、僕はIBPという留学プログラムに応募し、一応優特生という奨学金を受ける形で合格した。高校の先輩がそのプログラムを使って留学していて、内容も充実したものだったので受けてみた。このプログラムはInternational Business Professionの名の通り経営学を大学で学び、海外の企業でインターンして学んだ事を活かすというプログラムである。僕はその頃、このプログラムを使って学部3→4年の間を休学して留学するつもりだった。

 なんでここまでして休学にこだわっていたのかというと、ストレートで大学を卒業してしまう事に対して「もったいない」と思っていたからだ。今も思っている。
 義務教育を終え、高校に入学し、大学に入って、社会に出る。ある程度決まった一連の流れに対して嫌気がさすのはそこまで不自然な事じゃないと思う。誰しも一回はこう思っているはず。
         「敷かれたレールを歩きたくない」と。


 IBPは僕なりのレールからのエスケープ(逃亡)だった。だが、結果的に資金不足、親の「大学は4年で卒業してくれ」との要望、等により優特生の話は流れることになった。その結果、次の選択肢としてあったのがIAESTEだったからこのプログラムを活用した。というのが、僕が今マカオにいる理由の一つである。

一旦流れから「離れてみる」

 自分の抱える課題を解決するには、まず自分を客観視するという事も一つの手だと思っている。そうするには「視点を変える」とか「落ち着く」とか色々な方法があると思うが、僕は「一旦流れから離れる」というのがかなり効果的である事をマカオに来てから実感した。

 マカオに行く前、特に大学4年前期の自分はそれはそれは酷いもんだった。新しく研究室での生活が始まって生活サイクルがガラッと変わり、自分の研究を進めないといけないのに、大学内外の活動でリーダー、及びリーダー級の役割の企画・プロジェクトを3つ同時進行させていた。研究室で朝から研究して、昼飯の時間や反応待ちの時間に資料を作ったりミーティングをし、0時近くに帰ってから夕食を食えるだけ食って、朝4時半に起きて朝バイトをしてから研究室に向かうというような日が度々続いた。見れば分かるが明らかに効率が悪い。自分のタスク管理と見積もりの甘さが招いた状況である事は自分自身が一番分かっていたが、当時は色んな事に忙殺されていて細かい事を気にしていられる余裕が全くなかった。第一立ち止まれる余裕も無かった。結果、研究室ではしょうも無いミスを連発して先輩にボコボコにされ、論文もろくに読み込みもせず、酷い発表をしては教授にボコボコにされた。(もちろん他の理由もあると思う) その時付き合っていた彼女にもフラれた。(多分他の理由もあると思う) 問題が色々山積みだったがどれにも手がつかず、プレッシャーも相まって精神的にもかなり参ってしまい、1人で泣く日もあった。

 だが、今は忙殺されていた日常からエスケープし、時間的、精神的、経済的に余裕のなかったその頃とは正反対の環境にいる。今はこっちの研究の事だけ考えればいいし、お金も支給される。反応待ちの時間や空いた時間に、色んな論文を探したりして帰国後の研究プランを考えたり、昔から興味のあったプログラミングを勉強したりしている。
 「余裕」が生まれると思考がガラッと変わる。そうする事で初めて、それまでの自分を客観視する事ができるようになるという事に改めて気づいた。自分を客観視できれば、それまで持っていた障壁に対しての向き合い方が変わり解決策も非常に出しやすくなる。先輩が言っていた「余裕が大切」の意味が当事者になってみるとよく理解できた。

大事なのは「方法」

 大学4年にもなると周りには忙しそうな人・悩んでいる人が多く、中には行き詰ってそうな人も散見される。そんな人たちに向けて言いたい。

「逃げるは恥だが役に立つ」

 僕はドラマは観ておらず、ダンスも断片的にしか知らないけど、この言葉は僕の考えているケースにも当てはまっていると勝手に思っている。

 僕の中でのエスケープ(逃げる)の本質は、先ほども述べた通り、「余裕を生むことで自分を客観視し、障壁への向き合い方を変える」事だと今は思っている。方法は人によって様々だと思う。人によってはわざわざ環境を変えなくったっていい人もいるし、人によっては仕事も辞めてバックパッカーする人もいる。自分なりのエスケープを見つけてほしい。
 僕も海外に行く明確な目的なんて無かったし、何かこっちで達成したかというと大した事はしていないけど、得るものは沢山あったし考え方にも変化があった。エスケープしてホントに良かったと思っている。

 

 僕の周りには色んなエスケープをしてる奴らがいる。休学して大道芸人を目指している高校の友達、東工大中退して色々やってるサークルの同期(彼のブログ)、二回留年してる奴… 世間一般から見たら普通じゃないし、後ろ指を指される事かもしれない。けど、いいじゃん。誰に何言われたって。自分の時間を好きに使ったって。自分の人生だし。と、僕は思っている。


 行き詰った時は、今の流れからエスケープしよう。

 ただ、突然のエスケープは周りに迷惑を掛けかねないので、そこは配慮した方が良いと思う笑  
もっと自由に生きよう。同時に、周囲の人々には常に感謝を。

 

 今回は普段僕が思ってる事を(深夜テンションで)文章に起こしてみました。自己啓発セミナーみたいで気持ち悪いですね…笑 写真は広州の動物園で発見した、「自分をくまモンだと思い込んでいる別の何か」です。

それでは、

再見!

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