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声の持つ不思議な力

とあるサッカーチームの指導教本を読ませてもらいました。
その先生は、言葉には大きな力があるんだって言っています。かけられた言葉によって勇気づけられたことや、不安に立ち向かえた経験があるんだと。だから、良い言葉を生徒に届けるんだと言っていました。
かっこいいです。

元来、言葉は美しい。

そう言うのは西野亮廣さんですが、続けてこうもいいます。
今はSNSで言葉を人に届けやすくなったことで、人を傷つけてしまう言葉や不快にさせてしまう言葉が増えてしまったと。
触れられる言葉の数が増えた分だけ、言葉の美しさが失われてはいないかということ。

生徒に届けられる言葉ってさほど多くないです。三年間もあっという間です。そしてしっかり届けられるチャンスというのも限られています。だから、美しい言葉というとなんかへんですけど、洗練された言葉を届けなくてはと思っています。

指導教本には、心に響く言葉がたくさん詰まってました。
中でも印象的だったのは、「声」に関する記述が多かったことです。

その理由として挙げられていたのが、
①攻守が瞬時に入れ代わるサッカーにおいて、誰が何をするのかを明確にする指示の声がプレーの成功と失敗を左右するということ
② サッカーというスポーツが、精神的な部分によってガラリとその展開を変えてしまうということ
です。

種目の特性でもありますが、試合がハーフタイムくらいしか途切れないですよね。バスケットボールも少し似てます。タイムアウトこそありますが、試合が基本的に止まりません。つまり、野球やバレーのように一回一回止まって、サインを確認するような時間がないんです。
だから、試合の流れというのが大きく変わります。劣勢だったのが、ひょんなことがきっかけで、いきなり好転したりします。

声の持つ力は偉大です。

苦しい時に、大丈夫👌と一言言われるだけで落ち着きを取り戻せたりします。
いつもあるようなミスだったとしても、試合特有の雰囲気に飲まれて、ついつい弱気になってしまったりします。その気持ちをさらに弱らせるも、強く持ち直すも仲間の声かけです。

コートでチームを修正できるのは非常に大きな力です。もう少しこうしよう。次はこうしよう。そんな一言で、戦況が変わります。
コート上で相手の戦術に応じられるチームは絶対に強いです。

味方のナイスプレーでチームが盛り上がるとさらに勢い付きます。相手チームからするとそんな嫌なことはありません。
止められない勢いを感じさせる声があります。

どれもただの声です。
ですが、勝負事において、勝敗を分ける声です。自分のことだけでなく、仲間のために、巡って自分のために、そしてチームらしく。
声の持つ力を蔑ろにするチームから、声の恩恵から遠のくかもしれません。

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