アイデンティティという言葉は知っている人が多いと思いますが、アイデンティティ・キャピタルという言葉を皆さんはご存知ですか？

アイデンティティ・クライシス：自己喪失
アイデンティティ・キャピタル：個人的資産

１０代や、特に２０代の人たちは、自分というものがなんなのか、自分の価値はなんなのかということに迷い、苦しみます。

子供のように好き勝手することもできないし、もっと上の世代のように実力があるわけでもない。

そんな子供と大人のはざまにいる２０代は、アイデンティティ・クライシスに陥りやすいわけです。

ですので、例えば旅に出たりして、自分探しをする人もいますが、本当はただ自分を見つけることが大事なのではありません。

同時にアイデンティティ・キャピタルを手に入れることが大事なのです。

アイデンティティ・キャピタルとは？

アイデンティティ・キャピタルとは、上記のように「個人的資産」のことですが、例えば自分の価値を高めるためのスキルや経験のことです。

アイデンティティ・キャピタルを手に入れていけば、自信がつき、前向きになり、新しいことにチャレンジでき、その過程で自分のやりたいことを見つけられればそれを叶える糧にもなります。

アイデンティティ・クライシスは本当につらく、例えるなら広い海にひとりぽつんと置いてかれ、どこに泳げばいいかもわからないような状況であるともいえるでしょう。

そんな人にいきなり自分の価値を高めるスキル…なんていうのは酷だし、そもそも何をしたらわからないと思います。

アイデンティティ・クライシスから抜け出す

そんなときは「誰からの目も気にしない、純粋にやってみようかなと思えること」を一日５分からやってみてください。

「」の中の話は例えば、昔絵が好きだったしちょっと描いてみるか、とか、パソコンが得意だからプログラミングの本を読んでみようとか、なんでも大丈夫です。

そこに目標があればなおよしですが、例えばみんな英語の勉強してるから私も…みたいな、自分本位でないものはやめたほうがいいと思います。

もちろん、あの子は推理小説が好きだから、好かれるために読書しよう…みたいな、「好かれたいという目標」があればそれはそれでありだと思いますが。

純粋な自分の興味を一日５分…これくらいなら結構簡単にできると思います。

ですが、これが習慣になれば、徐々にやることを増やしたり、自分の興味と向き合う時間が出来たり…たった５分でも０と比べればそれ以上の大きな効果が表れることかと思います。

本当の自分なんてものはもしかしたらないのかもしれませんが、努力した時間は実際に存在するものです。その時間があなたそのものになっていくのだと私は思います。

参考文献：人生は２０代で決まる （メグ・ジェイ）　
ｐｓ
私も一日５分から始めました。
悩める２０代は昔よりよっぽど自信がついた気がします。