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和歌・わたししか知らない

「忘れてはうち嘆かるる夕べかな
 われのみ知りて過ぐる月日を」
 式子内親王


夕方になると
余計に物思いが辛くなって
嘆かわしくなる

あなたは知らないでしょう

あなたを想って過ごした、
わたししか知らないこの月日の長さを…

いつの間にか
時間だけが
いたずらに経っていたことに気づく

すべて、今更のハナシね…

甲斐のない恋心を持て余して
途方に暮れるわたし

一体わたしはいつまで
あなたをひとり想って生きていくのかしら


*

長い片思い、
むかし別れた恋人を
自分だけが未練がましく想っている恋、
どちらにもよめますが切ない歌ですね…。

式子内親王は
切ない恋を詠むのが実にうまい。
一体どんな恋をしたのでしょうか。

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