和歌・同じ空の下で
「恋しさはおなじ心にあらずとも今宵の月を君見ざらめや」
拾遺和歌集・源信明
月が綺麗な夜。
月を眺めながら、
あなたのことを想う。
月の光は、
わたしの心を照らし出す。
わたしがあなたを想う気持ちと、
あなたがわたしを思う気持ちは
同じではないだろう。
あなたはきっと、
わたしのことを恋しく想ったりはしない。
それでも、
今夜わたしたちは同じ月を見ている。
あなたと同じ
この美しい月を眺めているだけで
わたしは切なくも嬉しい。
この空の下、
わたしたちはつながっているのだから。
*
I LOVE YOUを
「月が綺麗ですね」と訳したのは
夏目漱石です。
自分が美しいと感じたものを
大切な人にも見せてあげたい、
一緒に共有したいと思うのは、
ごく自然の感情です。
自分が相手を想うようには
相手は自分のことを想ってはいない
それでも…
あなたと同じ月を眺めていると
思うだけで嬉しいとは、
なんともいじらしいですね
noteでつながっている皆さんのことを
わたしは何にも知りません。
顔も名前もどこに住んでいるかも。
それでもこうして同じ空の下に生きて、
おんなじ気持ちを共有できる。
そのことが、
わたしはとっても嬉しいのです。
あと数日経てば満月になります。
月を見たときに、
どうかわたしのことを思い出して下さいね。
大切なみなさんへ。
わたしの気持を込めて、贈ります。
大スキですよ。
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