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うつ病から不安障害へ~症状の変化~

ぼくは2019年10月から、うつ病と全般性不安障害で精神科に通院しています。
治療を始めた頃は、うつ病特有の症状(気分の落ち込み、興味・喜びの喪失など)が強く、その中に不安障害が混じっている感じでした。今はうつ病の症状は波はあるものの楽になり、その代わりに不安障害が前に出てきました。
その症状の違いをまとめてみようと思います。


『うつ病で経験した症状』

(精神面)

・気分の落ち込みが戻らない。無と不安だけ。言葉が発せられない。
・感情の消失。笑うことはもちろん、怒ることも悲しむこともなくなった。
・興味の消失。趣味だったものがどうでもよくなる。服や身だしなみも。
・病気不安。体のだるさがALSでは?!と思い込み、起き上がるたびに片足立ちをして、大丈夫だと言い聞かせていた。
・音楽を聴いても聴き取れない。鼻歌とかも一切できない。
・一般的には朝がしんどいと聞くが、ぼくは夕方からがしんどかった。
・暇を感じない。死がすぐそばにいる感覚。

(身体面)

・不眠と中途覚醒、体がほてって眠れない。睡眠薬がないと一睡もできない。
・倦怠感。起き上がるだけでも相当つらい。ゆっくりしか動けない。
・食欲なし。体重がガクンと減る。
・身体のどこかしらが痛む。痺れる。痙攣する。
・冠攣縮性狭心症(疑い)の発作の増加。
・喉に異物感がある(ヒステリー球)。
・頻尿。口が異様に渇く。
・性欲がなくなる。
・脚のむずむず感。脚の中がかゆくなる不快感。夕方~夜にかけて。(レストレスレッグス症候群)。

『全般性不安障害で経験している症状』

(精神面)

・病気不安。ほくろも腹痛も、何かしらの異常があれば重病だと思って動けなくなってしまう。
・外出不安。外で倒れたらどうしよう?お腹が痛くなったら?遠くまで行ったら、調子が悪くなったら帰れないよ?という不安で遠出できない。
・外食不安。食べる前に体調を崩したらどうしよう?食べ切れなかったらどうしよう?もったいないし失礼だ。そう考えてお店へ行けなくなる。
・飲酒恐怖。お酒を飲んだら、急に体調が悪くなった時に病院へ行けない。
・広場恐怖。快速電車の中、渋滞、映画館、狭い空間、窓がないなど、すぐ出られない場面が不安。
・約束ができない。約束した日に何かあったらどうしようと不安。本やCDの予約も抵抗がある。
・ペットボトルのキャップを自分が開けたか不安になってしまう(開いていて毒が入っているかも?)。開けたらラベルを少しはがして目印に。
・自己嫌悪で人から離れてしまう。人付き合いが怖い。
・感情の浮き沈みが激しい。感情のブレーキが効きづらい。認知の歪み。
・希死念慮。消えたい。迷惑をかけずに死ぬ方法を考える。所持品を整理する。悲しませることになると思い、新しい人間関係を構築できない。
・暇を感じない。不安がすぐそばにいる感覚。起きている間は常に怯えている状態。

(身体面)

・不眠。少し眠れるようになったが、睡眠薬は必要。
・身体のどこかしらが痛む。疲労感がある。それが不安へ直結する。
・お腹の調子が悪い(過敏性腸症候群?)。
・胃酸が上がってくることがある(逆流性食道炎?)。

『比較してみる』

不安障害に変わってから、身体面の症状が減っている。その代わりに少しの症状で不安になってしまうが…。うつ病では意外と身体症状が多いんだなと経験してわかった。なので、精神だけじゃなく身体も相当つらく追い込まれる。

・うつ病では感情がなくなって、死んでしまうという根源的な恐怖心が強かった。それが不安障害では感情が戻ってきたことによって、死んでしまうかもしれないという恐怖が増幅されることになった。何とも皮肉な結果に。

うつ病では死んでしまうという恐怖や命の危機だったのが、不安障害では死んでしまいたいという希死念慮へと変わった。感情や思考能力が戻るも、認知の歪みや自己肯定感の低さに追い込まれている。

うつ病からの不安障害!隙を生じぬ二段構え!失くしていた感情が戻ることで、かえって不安が煽られる苦しさを味わうって、人になりたいと思ったロボットが感情を持つことで苦しむみたいな物語みたいだなと。何が幸せなのか、ぼくにはまだわからない。

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