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誰かの頑張る姿から活力をもらったら、悩まずに行動してみよう(魏徴「述懐」)

今回取り上げるのは唐初の名臣である魏徴(ぎちょう)の漢詩から。

人生意気に感ず。功名誰れか復た論ぜん
(読み:ジンセイイキにカンず。コウミョウタれかマたロンぜん)

魏徴「述懐」

人生とは意気に感じるかどうかである。相手の意気に感じるところがあれば、もはや功名を得るかどうかなど論外である、という意味。

相手の心持ちに共感して「自分も頑張りたいな」「何かやってみたいな」と思ったのであれば、損得など考えずにぜひ行動してみるべきである、ということですね。

「推し活」という言葉も流行っていますが、それと近いものがあるように感じます。

頑張っている人や努力している人を見ると、「応援したい」「私も何かしたい」と思うことがあります。

相手の行動からエネルギーをもらっている状態ですね。

そういったときは、変に悩んだりせず、とにかく動いてみるのが良いです。

その人を応援するためにグッズや書籍を買ってみたり、クラウドファンディングや募金をしてみたり。

その人に憧れて新しいことにチャレンジしてみたり、ちょっと離れていた趣味を復活してみたり。

誰かからもらったエネルギーを糧にして、何か行動してみるというのは素敵なことだと思います。

憧れの人の姿を見て自分も頑張る。

自分が頑張る姿を見て、今度は別の誰かが挑戦する。

そんなプラスの連鎖の続いていけば、身の回りがもっと明るく、より良い方向に向かっていくのではないでしょうか。

私もそんな連鎖の一つになれるように、コツコツ頑張っていこうと思います。

人生意気に感ず。功名誰れか復た論ぜん
(読み:ジンセイイキにカンず。コウミョウタれかマたロンぜん)

魏徴「述懐」

誰かの心持ちに共感し、「自分も頑張ってみよう」「行動してみよう」と思うのって、とても素敵なことですよね。

私も身の回りのいろいろな方からエネルギーをいただいています。

そのことに感謝をして、次の行動に繋げていこうと思います。


中国古典が初めてという方には、分かりやすい現代語訳・原文・解説で楽しく読める「ビギナーズ・クラシックス」シリーズがおすすめです。


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