資金繰り解決@樫原光一

売上は上がってるのに思うようにお金が残らない。 赤字や資金繰りに苦しんでる。 実は…

資金繰り解決@樫原光一

売上は上がってるのに思うようにお金が残らない。 赤字や資金繰りに苦しんでる。 実は決算書が読めない。 そんなご経験がある経営者さんに、 お金の心配と資金繰りの苦労を軽減する専門家です。

記事一覧

支店長の決裁権限枠の金額を知る方法

「スピードを要する」「失敗できない」融資支援のために、支店決裁で済む限度額を知っておきたいこともあるでしょう。 支店長の決裁で済むなら、話は早い。 しかし限度額…

3ヶ月延滞で信用保証協会の保証つき融資は代位弁済に。延滞を防ぐ3つのアドバイス

代位弁済の代償は大きい。しかし延滞を避ける方法はあります。 もくじ ①信用保証制度のしくみ ②代位弁済となる条件と代償 ③保証協会の保証つきコロナ融資返済が難しい…

「断られた融資」のうち6~7割は逆転可能

⑴「融資を断られた事業者」=「絶対借りられない」わけではありません。 たしかに「取引金融機関から融資を断られたら、もうどこからも借りることはできない」と思うかも…

新設法人の銀行口座開設-創業融資可決「後」の申し込み

【もくじ】 1.【現状】1年未満の新設法人は銀行口座を作りにくくなっている 2.設立1年以上の法人は口座を作りやすい 3.【対策-初級編】公庫に創業融資を申し込んで可…

金融機関が求めるリスケは、事業者が求めるリスケとは違う。両者の比較と、事業者にとって理想的な返済例

1.金融機関の求めるリスケと事業者が求めるリスケの違いを比較 2.2回目以降のリスケが通る条件は「経営改善計画の80%必達」 3.事業者が作成すべき1~5年目までの返済…

担当者によって融資が通ったり通らなかったりする理由

通らないのには理由がある。 理由がわかれば、対策すればいいのです 「いったん融資を断られたのに逆転できるの?」と疑問に思う読者も多いでしょう。 しかし私の経験か…

経営者保証不要で3,500万円まで借りられる創業者向け信用保証制度

創業融資=日本政策金融公庫と考える人は多いでしょう。 しかし今、民間金融機関からも借りやすくなっています。 「経営者保証」不要で3,500万円まで借りられる、 創業…

2024年3月から開始・新たな「経営者保証の提供を不要とする信用保証制度」

2024年1月23日、経済産業省からニュースリリースが公表されました。 ●経済対策に基づく新たな資金繰り支援策を行います (経済産業省) このニュースリリースに記載され…

運転資金への融資を断られたら検討したい「手形貸付」からの「短期継続融資

最近こんな相談が増えています。 企業が、運転資金のために金融機関に融資を申し込んだが、断られた。このままでは資金が回らなくなり、会社が潰れてしまう。何か他の方法…

資本性劣後ローンの申し込みに補助金が使えるようになりました

コロナ資本性劣後ローンは2024年6月末で終了する可能性はありますが、 いずれにしろ朗報です。 2024年3月8日、中小企業庁から以下のニュースリリースが出ました。 ●早…

社会保険料を滞納している事業者は融資をしてもらえない

社会保険料を滞納している事業者は「倒産の可能性が高い」と判断されます。 もくじ 社保料を滞納していても融資を得られた時代はあった ご存じですか? 「社保倒産…

「急ぎでない」資金は借りない? 借りておく? メリット/デメリットを比較

もくじ 借りるメリット① 経営の自由度が高まる 借りるメリット② 融資を受けやすくなる 借りるメリット③ 業績が悪化しても持ちこたえられる 借りるメリット④ 金融…

2024年3月から開始・新たな「経営者保証の提供を不要とする信用保証制度」

2024年1月23日、経済産業省からニュースリリースが公表されました。 ●経済対策に基づく新たな資金繰り支援策を  行います(経済産業省) このニュースリリースに記載さ…

「銀行口座が開設できない」という相談が増えています(法人・個人問わず)

合同会社だけではなく、個人口座も開設のハードルが上がっています。 以前から「合同会社」の口座開設を最初から排除している金融機関がありました。 2023年初頭は「…

人件費・物価高騰で資金繰りが厳しくなった事業者に提案したい融資制度

こんにちは。北海道旭川市の樫原光一です。 近ごろ企業の人件費・物価高騰による資金繰り相談が後を絶ちません。   人件費や物価高騰が原因で資金繰りが厳しくなってい…

【緊急告知】コロナ融資は2024年6月末まで延長となりましたが・・・

政府はもう一度、新型コロナウイルス対策として導入した 中小企業向け資金繰り支援策を延長することに決めたようです。 【もくじ】 1.延長されるコロナ融資制度 2.20…

支店長の決裁権限枠の金額を知る方法

支店長の決裁権限枠の金額を知る方法

「スピードを要する」「失敗できない」融資支援のために、支店決裁で済む限度額を知っておきたいこともあるでしょう。

支店長の決裁で済むなら、話は早い。

しかし限度額もあるだろうから、申請額によっては本部決済になって時間がかかる。

でも、支店長が決裁できる限度額を「公に」知ることはできない。では、どうする? 大丈夫。方法があります。
 

もくじ

①一般的な融資の流れ
②支店長に決裁権限がある金

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3ヶ月延滞で信用保証協会の保証つき融資は代位弁済に。延滞を防ぐ3つのアドバイス

3ヶ月延滞で信用保証協会の保証つき融資は代位弁済に。延滞を防ぐ3つのアドバイス

代位弁済の代償は大きい。しかし延滞を避ける方法はあります。

もくじ

①信用保証制度のしくみ
②代位弁済となる条件と代償
③保証協会の保証つきコロナ融資返済が難しいときの
3つの行動
④返済が滞りそうな予感があった時点で信用保証協会に相談

①信用保証制度のしくみ

信用保証制度とは、中小企業者が金融機関から事業資金を借り入れる際、信用保証協会が融資金の債務を保証し、倒産などで債務の返済がで

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「断られた融資」のうち6~7割は逆転可能

「断られた融資」のうち6~7割は逆転可能

⑴「融資を断られた事業者」=「絶対借りられない」わけではありません。

たしかに「取引金融機関から融資を断られたら、もうどこからも借りることはできない」と思うかもしれません。

しかし断られた案件のうち、絶対に借りられない案件は全体の3~4割程度。

裏返せば、残りの6~7割は「何とか手が打てる案件」。取引金融機関から融資を断られても、すぐあきらめることはないのです。

「絶対に借りられない3~4

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新設法人の銀行口座開設-創業融資可決「後」の申し込み

新設法人の銀行口座開設-創業融資可決「後」の申し込み

【もくじ】

1.【現状】1年未満の新設法人は銀行口座を作りにくくなっている

2.設立1年以上の法人は口座を作りやすい

3.【対策-初級編】公庫に創業融資を申し込んで可決されてから口座開設を依頼

4.創業融資可決=銀行口座を作りやすくなる理由

5.信用金庫・信用組合への新設法人口座開設の会話例

6.【対策-中級編】(銀行口座がなくても)協調融資も申し込める

7.日本政策金融公庫で引き落

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金融機関が求めるリスケは、事業者が求めるリスケとは違う。両者の比較と、事業者にとって理想的な返済例

金融機関が求めるリスケは、事業者が求めるリスケとは違う。両者の比較と、事業者にとって理想的な返済例

1.金融機関の求めるリスケと事業者が求めるリスケの違いを比較

2.2回目以降のリスケが通る条件は「経営改善計画の80%必達」

3.事業者が作成すべき1~5年目までの返済計画例

4.理想①1年目・2年目は「返済ゼロ」

5.理想②3~5年目は「微増」

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担当者によって融資が通ったり通らなかったりする理由

担当者によって融資が通ったり通らなかったりする理由

通らないのには理由がある。
理由がわかれば、対策すればいいのです

「いったん融資を断られたのに逆転できるの?」と疑問に思う読者も多いでしょう。

しかし私の経験からお話しすると、金融機関に融資を断られた事業者で「絶対に無理」という事例は3~4割程度。

裏を返せば、残りの6~7割は何とかできそうな案件です。

では、なぜ同じ案件なのに「結果のばらつき」が起こるのでしょう。今日はその理由と、背景を

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経営者保証不要で3,500万円まで借りられる創業者向け信用保証制度

経営者保証不要で3,500万円まで借りられる創業者向け信用保証制度

創業融資=日本政策金融公庫と考える人は多いでしょう。

しかし今、民間金融機関からも借りやすくなっています。

「経営者保証」不要で3,500万円まで借りられる、

創業者向け信用保証制度「スタートアップ創出促進保証」をご存じですか?

1年前の2023年3月15日から始まった本制度は、

「創業融資なら公庫一択、実績重視の民間金融機関からは難しい」

との固定観念をひっくり返す信用保証制度です。

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2024年3月から開始・新たな「経営者保証の提供を不要とする信用保証制度」

2024年3月から開始・新たな「経営者保証の提供を不要とする信用保証制度」

2024年1月23日、経済産業省からニュースリリースが公表されました。

●経済対策に基づく新たな資金繰り支援策を行います
(経済産業省)

このニュースリリースに記載されていたのは、以下の2点です。

そのうち、①の新しい信用保証制度について今日はお話しましょう。



日本政策金融公庫等のコロナ資本性劣後ローン
の金利運用見直し

もくじ

1.「新たな信用保証制度を創設」の内容

2.「日

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運転資金への融資を断られたら検討したい「手形貸付」からの「短期継続融資

運転資金への融資を断られたら検討したい「手形貸付」からの「短期継続融資

最近こんな相談が増えています。

企業が、運転資金のために金融機関に融資を申し込んだが、断られた。このままでは資金が回らなくなり、会社が潰れてしまう。何か他の方法はないか

新型コロナの影響が後を引き、思うように売上が戻らないため赤字が継続、結果的に運転資金が枯渇する事業者は少なくありません。

そんな事業者が金融機関に対し融資を申し込むのですが、今、金融機関は「赤字補填のための運転資金」に非常に

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資本性劣後ローンの申し込みに補助金が使えるようになりました

資本性劣後ローンの申し込みに補助金が使えるようになりました

コロナ資本性劣後ローンは2024年6月末で終了する可能性はありますが、

いずれにしろ朗報です。

2024年3月8日、中小企業庁から以下のニュースリリースが出ました。

●早期経営改善計画策定支援事業を利用した、日本政策金融公庫のコロナ資本性劣後ローン申込時の計画策定支援について

https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/saisei/2024/240308sai

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社会保険料を滞納している事業者は融資をしてもらえない

社会保険料を滞納している事業者は融資をしてもらえない

社会保険料を滞納している事業者は「倒産の可能性が高い」と判断されます。



もくじ

社保料を滞納していても融資を得られた時代はあった

ご存じですか? 「社保倒産」

社会保険料の滞納者に金融機関が融資を
しないもうひとつの理由

社会保険料の納入状況を明らかにする書類

知らない事業者から融資支援の相談があったときの注意点

社保料を滞納していても融資を得られた時代はあった

融資をする際

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「急ぎでない」資金は借りない? 借りておく? メリット/デメリットを比較

「急ぎでない」資金は借りない? 借りておく? メリット/デメリットを比較

もくじ

借りるメリット① 経営の自由度が高まる
借りるメリット② 融資を受けやすくなる
借りるメリット③ 業績が悪化しても持ちこたえられる
借りるメリット④ 金融機関との関係強化に役立つ
借りるデメリット① 不要な利息を払わなければならない
借りるデメリット② 気が大きくなって経費が膨らみやすくなる

借りるメリット① 経営の自由度が高まる

借入を行えばキャッシュポジションが高くなり、積極的に

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2024年3月から開始・新たな「経営者保証の提供を不要とする信用保証制度」

2024年3月から開始・新たな「経営者保証の提供を不要とする信用保証制度」

2024年1月23日、経済産業省からニュースリリースが公表されました。

●経済対策に基づく新たな資金繰り支援策を
 行います(経済産業省)

このニュースリリースに記載されていたのは、以下の2点です。

そのうち、①の新しい信用保証制度について今日はお話しましょう。



日本政策金融公庫等のコロナ資本性劣後ローンの
金利運用見直し

もくじ
1.「新たな信用保証制度を創設」の内容

2.「日

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「銀行口座が開設できない」という相談が増えています(法人・個人問わず)

「銀行口座が開設できない」という相談が増えています(法人・個人問わず)

合同会社だけではなく、個人口座も開設のハードルが上がっています。



以前から「合同会社」の口座開設を最初から排除している金融機関がありました。

2023年初頭は「そのような動きがある」レベルでしたが、

近ごろ急速に広がり、実際に今「合同会社の口座開設」を断る金融機関はかなり増えています。

また合同会社だけではなく、個人口座の開設も難しくなっているのが現状です。

今日はその背景にある理

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人件費・物価高騰で資金繰りが厳しくなった事業者に提案したい融資制度

人件費・物価高騰で資金繰りが厳しくなった事業者に提案したい融資制度

こんにちは。北海道旭川市の樫原光一です。

近ごろ企業の人件費・物価高騰による資金繰り相談が後を絶ちません。

 
人件費や物価高騰が原因で資金繰りが厳しくなっている中小企業のために、日本政策金融公庫や信用保証協会には融資制度や保証制度が用意されています。

もちろん申請する事業者の経営内容や財務内容、金融機関取引状況によっては、利用できないことがあります。









もくじ

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【緊急告知】コロナ融資は2024年6月末まで延長となりましたが・・・

【緊急告知】コロナ融資は2024年6月末まで延長となりましたが・・・

政府はもう一度、新型コロナウイルス対策として導入した

中小企業向け資金繰り支援策を延長することに決めたようです。

【もくじ】

1.延長されるコロナ融資制度

2.2024年6月末で打ち止め

3.金融機関に返済据置期間延長の依頼をするデッドライン=2024年5月中旬

4.もしかしてデッドラインは早まるかもしれない

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