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世の中には、すごい人がたくさんいる・・・と思い知らされる本を紹介したいと思います。

この本です。まず著者は、東京大学薬学部薬学科を卒業し、次に、東京大学公共政策学教育部を首席卒業し、その後、おそらく、大学院に進学し、公共政策学修士の学位を取りました。米国会計士試験も一発合格し、TOEICも満点(990点)だそうです。
官僚にはならず、大学で、公共政策を専攻し、その気分を味わって、終わりにし、民間で、公認会計士になったわけです。
だから、試験エリート(記憶力・理解力がすごい)なんですよね。東大でも、ごくわずかに存在している人なんだと思う。
私なんか、簿記3級・簿記2級で、教材だけ買って、こんなもんかとさらっと、一読し、受かるのには四苦八苦する人ですから・・・。

筆者の合格ブログが上記のように残されているので、さらに、筆者の知力を垣間見ることができるのですが、非常に参考になります。筆者は、統計学や計量経済学が得意なようなので、これは推測ですが、公認会計士になっても、電卓をたたく、現場に出るというより、統計的なことで活躍されているのだろうなあと思います。東京大学薬学部卒業というのが、経歴に活かされないですよね。大学にいってから、やりたいことが変わっちゃったんでしょうね。薬品メーカーの監査なんかでは他の人と違う情報をあげられるような稀有な人材なのかもしれません。理系の人間から、公認会計士になりたいんだったら、東京大学経済学部か東京大学理学部数学科か東京大学工学部の方が良かったでしょうね。でも、脳科学者で有名な茂木健一郎さんなんかも、東京大学の物理学科を卒業した後、東京大学の法学部に学士入学してるので、東大生らしい酔狂と言ったところでしょうか。やっぱ東大はすごいというのを改めて、痛感させられる本でした。薬学部は6年間のはずで、学部2年(公共政策学士)・修士2年(公共政策修士)と東大に在籍していれば、約10年東大に在籍し、卒業したときは28歳のはずで、相当、就職に自信がないとできない経歴です。まあ、東大薬学部卒業で、薬剤師になれることは確定しているので、その点は、余裕があったのでしょうか。
公認会計士になりたいんだったら、経営学部か商学部に進学すべきでしたよね。学問的なおさえがある公認会計士と学問的なおさえがない公認会計士では、深みが違ってくると思うんですよね。
私の出身高校も、東大は数名入る(東大から駒澤大まで入る裾野が広い公立の進学校)のですが、この著者のようなすごい人ではなくて、みんな努力家タイプの東大生なんですよね。公認会計士を独学で短期合格をした、この著者の中尾宏規さんの出身高校はどこなんだろうと知りたい気持ちでいっぱいです。
ただ、私の大学でも、みんな専門学校を利用してはいましたが、短期合格を達成した人は存在していました。その人もすごく頭いい人だったし、東大だけというわけで決め付けることはできず、難しいものだと思いました。ただし、この中尾さんみたいに市販の本だけで、合格する豪傑はいませんでした。同じく東大の財務省から弁護士になった、山口真由さんも、司法試験は、LECの市販本だけで受かったそうで、東大には、博覧強記のすごい人がいるものだ、と改めて思いました。この中尾さんなんかも、働くのがもったいない人ですよね。でも、働かなくちゃいけないんですよね。公認会計士なんて、電卓を叩いての事務処理を仕事としているのでしょうから、もったいないですよね。他人の事務処理を代行する代わりに、お金をもらっているわけです。
こういう人が世の中にいるんだと思うと、もはや「脳の使い方」といった脳科学レベルの話で、「合理的な勉強法」レベルの話ではないんだと思いますね。記憶するのがうまい人って、いるんですよね。たとえば、イモづる式に暗記したり、読むだけでソラんじることができるようになる人とか・・・。あるいは、「適性」がその分野にある人とか・・・。だから、中央省庁が東大の人を取りたがるのは、学閥とかいう側面もあるけれども、すぐできる人が便利だという事情もあるでしょうね。中央省庁(特に人気官庁)って、東大ばっかりを採用してると危ないような気もするんですけどね。
公認会計士みたいな資格とその受験勉強が面白いと思ってやれる人は羨ましいですよね。僕なんかからすると、単に仕訳を覚えて、実務でもマイナーな仕訳を通達集かなんかで確認して、すごくつまらない仕事だと思えてしまうんです。「お金のプロ」ではあるんだろうけど、公認会計士試験に合格してからも、明暗が分かれる資格でしょうね。面白い仕事をやらせてもらえる公認会計士になるか、つまらない仕事をやる公認会計士になるか。ツイッターやってる公認会計士を見ると、そんな気がします。

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